断熱性・遮熱性を兼ね備えた外壁屋根上塗材ガイナ

APラインナップ 外壁メーカー屋根製品名 2023.03.28 (最終更新日:2024.01.16)
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今回の記事では、「ガイナ」の特徴について紹介します。ガイナのご使用を検討されている方はぜひ参考にされてください。

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GAINA(ガイナ)の特徴

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ガイナとは?

ガイナは、株式会社日進産業が販売する断熱セラミック(球体セラミック)とアクリルシリコン樹脂がバランス良く配合された水性一液塗料です。「多機能性断熱塗材」とも呼ばれており、様々な機能を持っています。代表的な機能として断熱性・遮熱性・防音性・耐火性などがあります。

ガイナの5つの機能

①断熱性

■外装に施工して放熱を抑える

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ガイナに使用されている球体セラミックは中に空気を含んでおり、塗膜内に空気層が形成されるため熱伝導を遅らせることができます。
断熱効果により、夏場は建物の外から熱が伝って入ってくるのを防ぎ、冬には室内暖房の熱が外へ伝って逃げるのを防ぐため、夏場は涼しく、冬場は暖かい室内を保つことができます。

②遮熱性

■ガイナの遮熱メカニズム

①ガイナの球体セラミックに侵入した赤外線(熱源)は球体のプリズム効果により反射と屈折を繰り返し、屋内に侵入する量を減少させます。

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②セラミックに配合した遮熱物質も赤外線を反射します。

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この2つの遮熱効果が建物外部で熱の発生を抑制し室内の温度を下げます。

③遮音・防音性

塗膜内に含まれる空気を含んだ球体セラミックで音の振動を「反射と吸収」を繰り返す構造になっていることで、塗膜内に侵入した音を小さくすることができ、静かな室内を作り出すことができます。

ガイナの特殊セラミックで音を反射・制振

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■衝撃音実験

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無塗布のフライパンとガイナを塗布したフライパンの衝撃音実験

何も塗っていないフライパンと、ガイナを塗布したフライパンをそれぞれハンマーで叩き、発生した音の大きさを騒音計で計測する実験を行いました。

ガイナを塗ったフライパンの音が74.9dBと、何も塗っていないフライパンと比べて約20dB小さいことがわかります。
音が20dB軽減されることは、音エネルギーが100分の1になったことに匹敵します。

④耐火性

不燃性能に関して政令で定められている技術的水準に適合する建築材料には、3つのランク「不燃材料・準不燃材料・難燃材料」がありますが、ガイナは最上位のランクである「不燃材料」として国土交通大臣から認定を受けており、石・ガラスなどと同等レベルの耐火性能を持っています。

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国土交通大臣からの「不燃材料」認定書

燃えにくいため、火災発生時に火の外への燃え広がりを防ぎ、延焼リスクを軽減させます。

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⑤安全性

水性であるガイナは、体に害を及ぼす有機溶剤を含まない、環境に配慮された塗料です。
また、室内空気の安全性の目安となるF☆☆☆☆(フォースター)を取得しています。

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ガイナ(屋根・外壁用)はF☆☆☆☆の表示許可を日本建築仕上材工業会より許可されています。

F☆☆☆☆(フォースター)とは?
F☆☆☆☆とは、建材に含まれる有害物質「ホルムアルデヒド」の発生量が非常に少なく、高い安全性を認められている塗料グループのことです。
ホルムアルデヒドは空気汚染による健康被害を引き起こす物質です。
そのため、F☆☆☆☆を取得しているガイナは環境安全に配慮した製品といえます。

適応下地

外壁屋根
・コンクリート
・モルタル
・ALC
・窯業系サイディング
・波形スレート(洗浄有)
・金属サイディング
・各種旧塗膜
・カラーベスト
・セメント瓦
・波形スレート(洗浄有)
・モニエル瓦
・金属屋根(カラー鋼板、ガルバリウム鋼板、ステンレス、アルミニウム)
・アスファルトシングル

基本仕様(アステックペイント製品のみ) 

■外壁

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■屋根

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色展開(カラーバリエーション)  

ガイナは基本色52色から塗料の色を選定できます。

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※ガイナの色は一般社団法人日本塗料工業会の色番号の近似色です。
※艶消塗料の性質上、色見本帳よりも少し明るく見える場合があります。

製品データ・施工仕様

製品名ガイナ
荷姿14kg、7kg
塗布量0.40~0.45 kg/m2
希釈量(清水)14kgウールローラー:0~1.5 L
多孔質ローラー:0~1.5 L
吹付フラット仕上げ:0~3.0 L
塗り回数2回
乾燥時間夏季:1-2時間
冬季:3₋4時間
艶消
基本色52色

JIS規格

ガイナ
■JIS-K5600
『硬度』『衝撃試験』『付着性』『耐アルカリ性』『耐酸性』『耐熱性』『耐塩水噴霧性』『可とう性』 合格

施工上の注意

【施工上の注意】
・雨・強風・結露などの悪天候及びこれらが予想される場合の施工は避けてください。
・5℃以下、湿度85%以上での施工は避けてください。
・塗布量及び塗り回数は下地の材質・状態などで増える場合があります。
・特殊セラミックの粒子が上部に浮いてきていますので、水道水で希釈し粘度を調整しながら、電動攪拌機で充分(3∼5分程度)撹拌してください。
・タッチアップは立体感が変わってしまい仕上がり不良になる可能性があるため避けてください。
・厚付けを行うと乾燥時にヘアクラックが発生する可能性があります。

まとめ

今回は「多機能性断熱塗材」である「ガイナ」の特徴について紹介しました。ご使用を検討されている方はぜひ参考にされてください。


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記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

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運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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