APラインナップ 2025.09.11

水性リガードトップワンSiは2025年4月よりアステックペイントが発売している1液FRPベランダ防水専用塗料です。多くの住宅のベランダに行われているFRP防水工法のメンテナンスにご使用いただける専用塗料であり、優れた耐候性により紫外線で劣化しやすいFRP防水層を守ることが出来ます。また、良好な付着性と優れた乾燥性を持っているため、施工の負担軽減も期待できます。

そんな施主様へのご提案にぴったりな「FRPベランダ防水専用塗料リガードトップワンSi」について紹介させていただきます。

FRP防水工法とは

そもそもFRP防水工法とは「建物の中でも最も雨水にさらされやすいベランダ」を守るために行われる工法です。ガラス繊維などの強化剤で補強された樹脂によって継ぎ目がなく優れた防水層をつくることができます。
しかし、FRP層は紫外線にさらされるうちに劣化してしまい、放置をつづけると雨漏りや建物自体の劣化をひきおこしてしまいます。そのため、トップコートという「FRP層から紫外線を守る層」を維持することが重要になります。

製品紹介

製品名	水性リガードトップワンSi
容量	12kg、4kg
塗布量	0.30~0.40kg/㎡
希釈	なし
艶	3分艶
色	グレー（N-55近似）

水性リガードトップワンSiの性能紹介

水性リガードトップワンSiは優れた耐候性でベランダの防水層を紫外線から保護するだけでなく、良好な付着性・速乾性を発揮することで工期の短縮にも貢献します。

優れた耐候性

促進耐候性試験（キセノンランプ式）の結果、約5～8年相当経過後※1もひび割れ等の劣化はなく、紫外線に対して高い耐性を発揮することが実証されました。※2
※1期待耐用年数
※2あくまで試験環境下に基づく観測値であり、耐候性を保証するものではありません。実際の自然ばく露環境下では、下地の状態、施工方法、気象条件により耐候性は異なる場合があります。

優れた耐候性の秘訣はHALS（光安定剤）の配合により塗料の劣化要因ラジカルを補足するからです。
塗料に含まれる「酸化チタン」は紫外線の影響を受けることで「ラジカル」と呼ばれる劣化要因を発生させます。水性リガードトップワンに配合されたHALSは劣化要因のラジカルを補足し、ラジカルによる塗膜の劣化を抑制します。

付着性

一般的なベランダ専用上塗材では下塗材を使用することで下地と塗膜の付着性を高めます。水性リガードトップワンSiは「上塗材単体でも各種一般的な旧塗膜に対して良好な付着性」を発揮します。
FRP防水面に水性リガードトップワンSiを塗布し、付着性試験を実施したところ水性リガードトップワンSiの付着性は良好であることが確認されました。

下地の種類	付着性
FRP防水面	〇
水性アクリル系塗料	〇
水性アクリルウレタン系塗料	〇
溶剤系アクリルウレタン系塗料	〇

FRP防水の下地をはじめ、各種一般的な旧塗膜に対する良好な付着性が確認されました。

速乾性

水性リガードトップワンSiは塗装後最短2時間で乾燥する優れた速乾性を有しています。そのため、塗装店様の施工におけるご負担の軽減はもちろん、施主様への負担も減らすことが出来ます。

注意事項

・施工にあたっては、カタログ及び、製品ラベルに記載の注意事項をよく読んでご使用ください。

・パンフレット裏面に記載の数値は、標準的なものであり、素地の状態、形状、施工条件、気象条件等により、多少の幅が生じます。

・気温5℃以下、湿度80％以上での施工は避けてください。翌日までに、降雨、降雪が予想される場合の施工は避けてください。

・塗布量の確保と仕上がりから、中長毛／ウーブンタイプのローラーを推奨します。

・上記塗布量及び塗回数は、下地の材質・状態等で増える場合があります。

・塗り継ぎや補修塗り（タッチアップ）を行う場合は、ローラー又は刷毛等の塗装方法や希釈率の違いにより、色相差・艶ムラが生じることがありますので、作業後に仕上りをご確認ください。

・FRP防水面に亀裂・剥離等の欠損がある場合は、水性リガードトップワンSi の施工は行わないでください。そのまま施工した場合、下地の凹凸を拾ったり亀裂が再発する恐れがあります。

・上塗り2回目の塗装は、1回目塗装後の72時間以内に行ってください。塗装間隔が72時間以上空いた場合は、表面の目荒らしを行ってください。

・厚塗りを行わないでください。塗料のダレや仕上がりに影響し、塗膜表面のひび割れの原因となります。

・本製品はFRP防水面改修用トップコートです。ウレタン防水面の改修には使用しないでください。

まとめ

今回は1液FRPベランダ防水専用塗料リガードトップワンSiを紹介いたしました。
優れた耐候性によってお家のベランダを守ることが出来、付着性・速乾性ともに優れているため施工の負担の軽減、工期短縮による施主様への負担軽減も期待できます。
この記事を一読していただき、今後の営業活動並びに施工品質向上にお役立ていただければ幸いです。