経営者のNo.2はどのようにして育成できるのか?

代表コラム 2023.02.28 (最終更新日:2024.01.16)
LINEで送る Twitterでシェア Facebookでシェア
image
image

多くの経営者が熱望しているのが、「経営者のNo.2作り」とはよく聞く話だ。理由は、全国に多くある塗装会社の中で成長し続けている会社には絶対的なNo.2の存在があり、経営者がNo.2と共に力をあわせながら会社を成長させている姿を、多くの経営者が羨望の眼差しで見ているからだと思う。

私自身にもNo.2がおり、自らの得意分野で思う存分力を発揮している傍ら、苦手分野を支えてもらうことで、会社を成長させ続けられている。そういった面において、No.2の存在の大きさを実感しているところでもある。

image

No.2を育てるには

image
※イメージ写真

しかしながら、「どのようにしてNo.2を育てることができるのか?」という質問に対して、私はその答えを持っていない。なぜなら、意図してそのような人材を育成することはできないからである。同じような理由でNo.2が育成できないという壁にぶち当たっている経営者は多いだろう。

ただ、私自身もしくは全国の塗装会社の事例を見ていくと、意図してNo.2を育成してきたわけではなく、自然とNo.2が育ってきたという感覚がある。経営者自らが成長していくにあたって、近くにいる誰かが、経営者がもっと先に進んでいけるように経営者が担っていた仕事を少しずつ受け継ぎながら、経営者と共に成長してきた結果、自然とNo.2になっていくという流れだと思うようになった。

すなわち、重要なのは経営者自らが成長していく中で、周りのメンバーから経営者と並ぶくらい成長する意思のある人に仕事をドンドン任せていき、必要に応じて成長する環境も提供しながら、共に成長していく人材がNo.2になっていくのだと思う。

もっと考えていくと、売上1億円の時のNo.2と、売上5億円の時のNo.2は違う人であっても仕方ないことだと思う。なぜなら、売上規模に応じてNo.2に求められる内容は異なり、どこかの時点で経営者の成長スピードに付いていけなくなる人もいるはずだからだ。No.2がその時々に応じて変わるのは自然なことだと思うし、むしろ情に流されNo.2を固定する方が会社の成長を止めてしまうリスクとなる。

強い組織作りのために

image
※イメージ写真

また、No.2が二人以上いても良いと思う。会社の規模がある程度大きくなれば、経営者はマネージメントに集中していくことが必要となり、経営者の代わりに営業部門のNo.2、技術部門のNo.2、管理部門のNo.2など複数のNo.2が活躍できるようになれば、もっと強い組織になっていくと思う。

このようなことを考えていくと、「経営者のNo.2作り」とは経営者が自ら成長していることが絶対条件であり、成長していない経営者がNo.2を熱望しても何も生まれることはないということがわかる。

結局は会社の成長・成功、使命の実現などの全ては経営者の成長にかかっているのだと思う。


コラム寄稿】株式会社アステックペイント代表 菅原徹

image

菅原 徹(すがはら とおる)

株式会社アステックペイント代表取締役
2000年10月に株式会社アステックペイントを創業して以来、高付加価値な住宅用塗料の研究開発・製造・システムやアプリ開発・販促支援など、あらゆる角度から塗装業界の発展を目指し、事業展開している。

image

記事カテゴリ

  • 塗装業界チャンネル
  • 営業活動レポート
  • 経営サポート
  • 塗装の現場から
  • 代表コラム
  • 製品紹介