アステックペイント塗料の色の種類を徹底解説!標準色・特別色・限界色とは?
アステックペイントで販売している塗料の色には「標準色」と「特別色」があり、各色は調色する顔料や添加量によって「近似色」「限界色」に分類されます。
しかし、これらの用語だけでは、それぞれの意味を理解するのが難しいかもしれません。そこで今回は、施工店様や施主様が色を選ぶ際や、最適な色を提案する際に役立つ「アステックペイント塗料の“色”」について詳しく解説します。
塗料の調色作業とは
塗料の調色作業とは、塗装工事で使用する塗料に顔料を加えて、目的の色を作り出す作業のことです。顔料の色・種類(有機顔料・無機顔料)・添加量を調整して、注文を受けた「色」に調色します。使用する顔料の種類によっては塗料に性能(隠ぺい性・遮熱性・防錆性など)を持たせるものもあります。
ただし、顔料を過剰に加えたり、顔料の配合比率を誤ったりすると、本来の色とは異なる色になったり、性能が発揮されないなどの不具合が起きてしまいます。
そのため、顔料はバランスよく適切な量・割合で調合される必要があります。
アステックペイント塗料の色
標準色
標準色とは、塗料メーカーが定める塗料ごとに調色可能な色のことです。色見本やカタログ等に記載されており、製品によって調色可能な色や標準色自体が異なる場合があります。通常、施主様にはこの標準色の中から色を選んでいただきます。
例)アステックペイントの場合 外壁用69色 屋根用21色 を標準色に設定
⇩外壁用標準色69色 超低汚染リファイン1000Si-IRの場合(2024年現在)
⇩屋根用標準色21色 スーパーシャネツサーモSi-IRの場合(2024年現在)
標準色は、塗料の性能に影響を与えない範囲で顔料の量や割合を試験し、設定されています。特に屋根用遮熱塗料は、JIS K 5675(高日射反射率塗料)という規格をクリアした色のみが分類されます。そのため、多くの場合、事前に規格適合が確認できる標準色のみが該当します※1。
※1 標準色以外の色は、規格適合の確認がされていない場合が多いです。また、標準色の中にも高日射反射率塗料の規格に該当しないものがあります。詳細は製品カタログをご確認ください。
その② 特別色
特別色とは、当社が定める標準色以外で調色可能な色のことです。その他の言い方としては、「指定色」と呼ばれています。標準色とは違う色を選定できるため、こだわりやオリジナル性を出すことができるため、施工店様・施主様によって日塗工色などの標準色以外の色で色選びを行う場合もあります。その場合、希望色に近い色味に調色された色が「特別色」と呼んでいます。
特別色をご希望される場合、事前に調色可能かどうかの確認や実際に調色された色味の塗り板での確認をおすすめします。
日塗工色についてはこちら:https://aponline.jp/feature/study/19449/
その③ 限界色
限界色とは、特別色の中でも調色可能な範囲の限界に近い色のことです。前章で述べたように、塗料の色や性能を適切に発揮させるためには、顔料の量や割合をバランスよく設定する必要があります。顔料を極端に多く添加すると、早期のチョーキングや塗装後に顔料が付着する色移りなどの不具合が発生する可能性があります。そのため、顔料の添加量には限度があり、限界色は顔料のバランスが保てる最大限の範囲で出せる色味を指します。
特に、鮮やかな色は多くの顔料を必要とするため、限界色もしくは調色不可となる場合が多いです。その場合は、特別色の近似色対応となる場合もあるため、事前にご確認ください。
例)超低汚染リファインシリーズで希望する色が日塗工色「75-20D」の場合
超低汚染リファインシリーズでは限界色扱いとなり、近似色での調色となります。
まとめ
今回はアステックペイントで販売している色の種類についてご紹介しました。調色可能な色は様々あり、どういった意味合いであるのかお分かりいただけたでしょうか?
色選びは施主様にとっても重要なポイントです。調色とは何か、可能な色や機能性への影響などを理解し、これらの内容をご活用いただけますと幸いです。
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この記事の監修者と運営者
【記事監修】
株式会社アステックペイント
谷口 智弘
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株式会社アステックペイント
谷口 智弘
株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。
【運営会社】
株式会社アステックペイント
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株式会社アステックペイント
AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。