正しく知っておきたい!「塗装の目的」を徹底解説
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日頃、塗装事業を営む中で、「塗装の目的や必要性」を施主様に対して端的に、かつ分かりやすく伝えることに難しさを感じたご経験はないでしょうか。
ずばり、塗装の目的は、「美観」「保護」「機能」により、建物の美しさと状態を長く良いまま保つことです。
ただ、こうした要素を頭では理解していても、「なぜ必要なのか」「放っておくとどうなるのか」を整理して説明するのは簡単ではありません。本記事では、塗装の目的を構成する「美観」「保護」「機能」それぞれについて、その役割や意味、さらにメンテナンスを怠った場合の起こりうる症状について解説します。
施主様への説明や資料作成のベースとしてご活用いただける内容となっておりますので、ぜひご一読ください。
美観とは
美観とは、建物を美しく見せることを指します。施主様のお好みの外観に生まれ変わることはもちろん、新築時のような外観に塗り替えることも可能です。
■新築時のような外観に塗替え

■好みの外観に塗替え

ただし、メンテナンスを怠った場合、以下のような症状が発生します。
■汚染

排気ガス、工場の煤煙、ちり、ほこりなどが空気中に舞い、建物の表面に付着して黒ずんだり、キッチンや浴室の排気口、エアコンの室外機などから出る汚れた空気が、周辺の外壁に付着する現象のこと。
■苔藻

外壁に汚れ(土埃など)が付着し、降雨などによって水分が供給され、そこへ空気中に飛散している胞子が付着することで緑色などの苔・藻類が発生する現象のこと。
■色褪せ(艶引け)

塗料の樹脂成分(透明な層)が熱・水・紫外線によって劣化し分解されることで、白くボケて見えるようになる現象のこと。
退色

塗膜内の着色顔料※が熱・水・紫外線によって、劣化することで変色する現象のこと。
※着色顔料とは、色味もたらす添加剤のこと。
以上のことから、美観に優れた塗料で定期的に塗り替えることで、新築時と同様の美しい外観の建物でお過ごしいただけます。
保護とは
保護とは、建物を「雨」「紫外線」「熱」などの劣化要因から守ることを指します。

どんな建物でも「雨」「紫外線」「熱」などの劣化要因の影響を受け、時間の経過とともに劣化していきます。 もし塗装せず、放置すれば 建物自体にひびが入り 漏水などの大きなトラブルに繋がる可能性もあります。 そこで、建物を劣化要因から守るために、塗装によって塗膜の保護層を作ることが不可欠です。
ただし、メンテナンスを怠った場合、以下のような症状が発生しています。
チョーキング

塗膜やプラスチック製品などが熱・水・紫外線などの劣化因子の影響を受け、表面の樹脂が徐々に分解されることで、樹脂と含まれていた顔料が表面で粉状になり、指で擦ると同じ色の粉が付いてくる現象のこと。
塗膜のひび割れ

塗装後の塗膜に生じるひび割れのこと。 一度に厚付けした乾燥中の塗膜や、乾燥後の挙動のある下地上の塗膜などで発生することがある。
塗膜剥離

塗装後、塗膜が剥がれて下層が現れる現象のこと。
発錆

塗料が塗られる金属の下地や、塗膜の下にある金属が錆びてしまう現象のこと。
以上のことから、保護に優れた塗料で定期的に塗り替えることで、建物を劣化要因から守り、漏水などの大きなトラブルを回避できます。
機能とは
機能とは、建物や塗装面に対して、「美観」「保護」以外の特定の効果を付与することを指します。これにより、施主様へ新たなメリットを提供することが可能になります。 主な機能としては、省エネ対策に役立つ遮熱性や、美観維持に役立つ低汚染性などがあげられます。
■遮熱性による省エネ対策

太陽光の近赤外線領域を反射し、塗膜表面の温度上昇を抑制する性質のこと。
■低汚染性による美観維持
①強靭な塗膜で汚れが突き刺さりにくい

一般的な塗料に比べて、塗膜表面が強靭なため、砂埃が刺さりにくく、排気ガスなどが染み込みにくい。
②親水性※により付着した汚れが雨水で洗い流される

親水性が高いため、雨水が塗膜と汚れの間に入り込み汚れが落ちやすい。
こういった機能をもつ塗料を施工することで、施主様の暮らしに快適性などといった新たな価値を生み出す、長期的な視点でのメリットを提供できるのです。
まとめ
本記事では、塗装の目的である「美観」「保護」「機能」の役割を整理し、塗装を行わない場合に起こりうる具体的な劣化症状について解説いたしました。
美観や保護の章で触れたように、汚染や退色といった「美観の低下」、そしてチョーキングやひび割れ・剥離といった「保護機能の低下」は、経年とともに徐々に進行し、最終的には漏水や下地の腐食など、建物自体の耐久性を大きく損なうことにつながります。
また、美観の低下は施主様が最も気づきやすい劣化のサインであり、塗り替えをご検討いただく上での大切な目安にもなります。これらの劣化症状が見られる場合は、決して放置せず、適切なタイミングでメンテナンスを行うことで、結果的に建物を長く、安心して使い続けることにつながるのです。
更に、様々な機能を有する塗料を使用することで、美観の長期維持や省エネ効果なども期待できるようになります。
本記事が、施主様にご満足いただける提案につながれば幸いです。
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この記事の監修者と運営者
【記事監修】
株式会社アステックペイント
谷口 智弘
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株式会社アステックペイント
谷口 智弘
株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。
【運営会社】
株式会社アステックペイント
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株式会社アステックペイント
AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。
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