【猛暑対策】夏の暑さから人と家を守るシャネツテックⅡシリーズとは


シャネツテックⅡは2025年にアステックペイントが発売開始した弱溶剤形二液屋根用遮熱塗料です。
温度上昇を抑える「遮熱顔料」と、吸収した熱を放射する「熱放射セラミック」により、室内への熱の侵入を抑制するとともに蓄熱による屋根へのダメージを軽減することが出来るため「建物を長く快適に保つ」ことが期待できます。
夏の暑さ対策は省エネの観点や住環境の快適化の観点においてとても重要です。
・工場等の夏の電気代が大変
・なるべくコストパフォーマンスよく対策を行いたい
・長期的な暑さ対策を考えている
そんな施主様向けの屋根用遮熱塗料シャネツテックⅡシリーズについて紹介させていただきます。
目次
シャネツテックⅡシリーズ製品紹介

シャネツテックⅡシリーズには「シャネツテックⅡF-JY(弱溶剤形フッ素塗料)」、「シャネツテックⅡSi-JY(弱溶剤形シリコン塗料)」2種類があります。それぞれの特徴や仕様などを、以下の表にまとめました。
製品名 | シャネツテックⅡ F – JY | シャネツテックⅡ Si-JY |
荷姿 | 16kgセット(A液:14kg、B液:2kg) | |
用途 | 弱溶剤形二液屋根用遮熱上塗材 | |
塗布量 | 0.26~0.32kg/㎡ | |
艶 | 艶有 | |
色 | 屋根用20色限定 | |
特徴 | 優れた遮熱性・高耐候性 |
シャネツテックⅡシリーズの性能
シャネツテックⅡシリーズの主な特徴として従来の屋根用フッ素・シリコン塗料に比べ「遮熱性」と「耐候性」に優れている点があります。
優れた遮熱性
遮熱顔料の配合により温度上昇の原因となる近赤外線を反射、さらに熱放射セラミックによって吸収した熱を放射するため、屋根への蓄熱を抑制し、生活環境を快適にします。

シャネツテックⅡシリーズと一般塗料を塗布した基材に300Wのレフランプを照射し、塗布していない裏面の温度を測ったところ、一般塗料の基材は最高80℃まで達したのに対し、シャネツテックⅡシリーズでは60℃程度と20℃以上の温度差があり、高い遮熱性があることが確認されました。

気温の高い夏場にシャネツテックⅡシリーズの施工前後の温度を測定した結果、屋根表面では27℃、天井空間では17.7℃の温度差がありました。
高い遮熱性の理由は「遮熱顔料」と「熱放射セラミック」の配合
シャネツテックⅡシリーズは遮熱顔料と熱放射セラミックを配合することで高い遮熱性を発揮します。

遮熱顔料を配合し、温度上昇の原因となる近赤外線を効果的に反射しています。これにより、屋根の温度上昇を抑制します。

さらに、吸収した熱を放射する「熱放射セラミック」を採用。熱を効果的に逃がすことで屋根への蓄熱を抑制し、熱による建物のダメージを軽減します。
高耐候性

シャネツテックⅡシリーズは高い遮熱性をもつだけでなく、優れた耐候性によって長く屋根を守ることができます。促進耐候性試験(キセノンランプ式)の結果、シャネツテックⅡF-JYは期待耐用年数16~20年、シャネツテックⅡSi-JYは期待耐用年数13~16年相当と、一般的な屋根用フッ素・シリコン塗料を上回る耐候性を発揮することが確認されました。
高耐候性の理由は「紫外線」と「ラジカル」への対策
シャネツテックⅡシリーズは塗膜の劣化要因である「紫外線」の影響を軽減したり、紫外線によって発生してしまう「ラジカル」の発生を抑えたりすることで、屋根を長期間保護することができます。

「紫外線吸収剤」は塗膜の劣化要因である紫外線を吸収し、熱に変換・放射する劣化抑制添加材です。シャネツテックⅡシリーズは紫外線吸収剤の配合により、紫外線の影響を受けにくい塗膜を形成します。
また、塗料に含まれる顔料の主成分「酸化チタン」は紫外線の影響で「ラジカル」と呼ばれる劣化因子を発生させます。ラジカルは樹脂の結合を破壊し、塗膜の劣化を進行させてしまいます。シャネツテックⅡシリーズはラジカルの発生を抑制する2つの技術により、塗膜の劣化を抑制しています。

一つ目は「ラジカル制御型白色顔料」です。この顔料はラジカルが発生しにくく、なおかつラジカルが発生してもシールド層がラジカルの放出を防ぐため、樹脂の破壊を抑えることができます。

二つ目は発生したラジカルを補足する「HALS(光安定剤)※」の配合です。ラジカル制御型白色顔料の補完として、ラジカルによる塗膜劣化を抑制します。
※HALS:Hindered Amine Light Stabilizer(光安定剤)
注意事項
・雨、強風、結露等の悪天候及びこれらが予想される場合には施工は避けてください。
・5℃以下、湿度85%以上での施工は避けてください。
・使用する前に塗料を十分に撹拌してください。
・エアレス施工の場合には塗装ロスが大きくなりますので、塗布量の上限値を目安にしてください。
・ウールローラー施工の場合、塗回数が増えることがありますのでご注意ください。
・上記塗布量及び塗回数は下地の材質・状態等で増える場合があります。
・溶剤系塗料では火災・中毒等のおそれがあるため、保管・取扱いには十分に注意してください。
・塗り継ぎや補修塗り(タッチアップ)を行なう場合は、ローラー又はエアレス等の塗装方法や希釈率
の違いにより、色相差・艶ムラが生じることがありますので、作業後に仕上りをご確認ください。
・トタン板の継ぎ目、折り曲げ部分は、塗膜が薄くなりがちですので、先に拾い塗りをすることを
お勧めします。
まとめ
今回は、屋根用遮熱塗料「シャネツテックⅡシリーズ」を紹介いたしました。屋根の温度上昇を抑え、建物を永く快適に守り続けることが出来るため、夏の暑さにお困りの方や省エネに関心のある方におすすめの塗料です。この記事を読んで、今後の営業活動にお役立ていただければ幸いです。
塗装業における課題解決なら
お任せください
AP ONLINEを運営している(株)アステックペイントは、塗装会社様の様々な課題解決の支援をしています。どんな内容でも構いません。まずは一度現状のお悩みや要望をお聞かせください。
\例えば、こんなお悩みありませんか?/
- コストカットをはかりたい
- 元請け案件を増やしていきたいが、方法が分からない
- 案件数を増やしたいが、成約率が低い(営業力に課題がある)
- 競合他社との差別化に悩んでいる
- 売上、粗利を増やしたい
| お取引様の声・実績 |
この記事の監修者と運営者

【記事監修】
株式会社アステックペイント
谷口 智弘
【記事監修】
株式会社アステックペイント
谷口 智弘
株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

【運営会社】
株式会社アステックペイント
【運営会社】
株式会社アステックペイント
AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。