遮熱性に優れた屋根・外壁用下塗材「サーモテックシーラー」

APラインナップ 外壁メーカー塗料屋根製品名 2023.01.23 (最終更新日:2024.01.16)
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「サーモテックシーラー」はアステックペイントが販売する「高浸透固着性」「遮熱性」などの機能を有する下塗材です。今回の記事では、「サーモテックシーラー」の性能や仕様について詳しくご紹介いたします。

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サーモテックシーラーとは?

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屋根、外壁下地に幅広く適応し、遮熱性を兼ね備えた、使いやすさ抜群の弱溶剤二液屋根外壁用変性エポキシ系遮熱下塗材です。

【概要】

用途弱溶剤形二液変性エポキシ系屋根外壁用遮熱下塗材
特徴・高浸透固着性
・遮熱性
適応下地《屋根》
カラーベスト・セメント瓦・波形スレート
《外壁》
コンクリート・モルタル・ALC・窯業系サイディング・波形スレート
荷姿A液:12.5㎏
B液:2.5㎏
混合比率A液:B液=5:1
塗布量0.15~0.30kg/㎡
希釈量無希釈(原液使用)
塗り回数1~2回   
※下地の劣化状態によって塗布量・塗回数が異なる場合があります。
乾燥時間工程内:3時間以上7日以内
工程間:3時間以上7日以内
白・グレー
塗装方法ウールローラー・エアレス・ハケ

サーモテックシーラー3つの特徴

高浸透固着性

サーモテックシーラーは、下地への浸透性が高いため、塗布することで下地を浸透固着させることができます。

※ただし、下地に浸透しやすいため、下地の劣化が進んでいる場合、1回塗りでは塗布量が不足するケースもあります。下地を十分隠蔽するまでを塗装目安として塗布する必要があります。

■塗布目安 参考写真

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②遮熱性

サーモテックシーラーに含まれている遮熱顔料の効果により、太陽光中の近赤外線を反射し、遮熱性を発揮します。

下塗材にサーモテックシーラー、上塗材に遮熱塗料を組み合わせて塗布することによって、より効率的に赤外線を反射することができます。

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【参考情報】日射反射率比較

実際に下塗材にサーモテックシーラーを使用した場合と使用しなかった場合、以下のように日射反射率に差が生じます。以下表で一部の色について紹介します。
※日射反射率:太陽光の近赤外領域の光を反射する割合のこと。

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上塗材の色味によっても変動しますが、下塗材にサーモテックシーラーを塗布すると、最大約8.6%日射反射が向上する結果が得られています。

適用上塗材

【外壁】
・EC-5000PCM-IR
・超低汚染リファイン1000MF-IR
・超低汚染リファイン1000Si-IR
・超低汚染リファイン艶消1000MS-IR
・フッ素REVO(-IR)
・シリコンREVO(-IR)
・スーパーラジカルシリコンGH
・無機ハイブリッドウォール
・無機ハイブリッドウォールJY
・グラナートミドルコート(SP)
・シリコンフレックスJY
・マックスシールド(U/Si/F)

【屋根】
・EC-100PCM
・超低汚染リファイン500MF-IR
・超低汚染リファイン500Si-IR
・シリコンフレックスJY
・スーパーシャネツサーモSi/F
・シャネツテックSi-JY

使用上の注意点

●サーモテックシーラーは二液塗料です。

●混合比率が異なる場合や撹拌不足の場合、硬化不良を引き起こす可能性があります。

●A液:B液=5:1の比率で計量し十分に撹拌を行ってください。

●また、可使時間は2時間以内(20℃)のため、混合撹拌後は、可使時間内にご使用ください。

●上塗材に遮熱塗料を使用しなかった場合、十分な遮熱効果を得られない場合があります。

●フッ素鋼板、フッ素塗料や変性無機塗料などへは付着しません。

●雨、強風、結露等の悪天候及びこれらが予想される場合には、施工は避けてください。

●気温5℃以下、湿度85%以上での施工は避けてください。

●使用する前に塗料を十分に攪拌してください。

●ウールローラーの場合、施工回数が増えることがありますのでご注意ください。

●エアレス施工の場合には塗装ロスが大きくなりますので、塗布量の上限値を目安にしてください。

●金属部にはサーモテックメタルプライマー等を施工してください。

●下地へ浸透しやすく表面に残りにくいため、規定塗布量では不足となる場合があります。  乾燥後に下地が隠蔽される程度まで塗布してください。

まとめ

今回は、弱溶剤性形二液屋根外壁用変性エポキシ系遮熱下塗材である「サーモテックシーラー」をご紹介しました。

サーモテックシーラーは、屋根・外壁問わずはば広く使用できる下塗材です。遮熱性にも優れているため、 遮熱性を持つ上塗塗料との組み合わせでぜひご使用ください。


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記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

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運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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