業態の枠組みを超えていくことの意味


アステックペイントの創業からの挑戦

アステックペイントは2000年に塗料商社として創業し、オーストラリア製の塗料を輸入することからスタートした。毎年成長していく中で、自社で塗料の研究開発および製造することを決断し、2013年には製造設備を整え、自社製造を開始し始めた。当社では、一般社団法人日本塗料工業会にも入会した2014年をもって、塗料メーカーに転身したと定義付けている。
塗料メーカーになるころには既に決めていたことがあった。それは、「塗料メーカーの枠組みを超える企業」になるということであった。そうでなければ、新参塗料メーカーとして成長し続けるのは難しいと判断したからであった。当時よりグーグル、アップル、アマゾンなどを見ていると、一体「何屋さん」なのか、どこで収益を作っているのか分からない企業でありながら、大きく成長しながら、結果として膨大な利益を生みだすようになっている姿を見てきて、「何屋さん」という枠組みに収まることで未来での成長の限界を自ら作ってしまうことになると勝手に思い込んでいた。
結果として、塗料メーカーと成長していきながらも、「プロタイムズ」という業界初の住宅塗装のネットワーク組織、「プロテックサービス」という大手企業向けの工事請けビジネスサービス、工場やアパマン市場向けの営業支援サービスとなる「カイゼンReペイント」、住宅塗装市場向けのLTV支援サービスとなる「おうちReカバー」など、様々なサービスを構築してきた。このようなサービスはまだまだ作っていくことになると思うし、現在では「現場ポケット」のようなDXアプリ制作を強化しており、これからも「現場ポケット」はさらなる進化を遂げていくことになると思う。
「自社の業界の枠組みを超えていく」重要性

今から振り返ると、仮に「塗料メーカーの枠組み」の中で純粋に塗料メーカーとしての成長を求めてきたら、現在のような成長は出来ていなかったと思う。弱小塗料メーカーから中堅塗料メーカーぐらいまでには成れたかもしれない。しかし現在のように売上100億円を超えてきて、さらなる成長を継続させながら建築塗料市場でトップメーカーを目指せるポジションを作り上げることは不可能であっただろうと思っている。
「自社の業態の枠組みを超える」ことで、どのようなメリットがあったのかを考えてみると、まずは自社が活動している市場規模が大きくなっていくので、市場規模による成長の限界は無くなっていく。最も重要だと思うのは、枠組みを超えた分だけ必要な人材を採用もしくは教育をしていくので、自社に多様な才能や能力を持っている人が増え始め、結果として相互に刺激し合うことで人材レベルが加速的に上がっていくことになる。そして今までは協力業者にお願いするような業務も、自社で管理もしくは実務を請け負うので、より多くの利益を生みだすことが出来るようになるなど、沢山のメリットを享受することが出来てきた。当社にとっては、「自社の業態」を広げた分だけ競合他社対して強みになっていくので、負ける理由が一つづつ消滅していく感覚となっている。
今からの住宅塗装専門店に求められること

「自社の業界の枠組みを超えていく」ことは、今の時代には住宅塗装専門店にも求められていることだと思っている。集客や顧客接点においては、従来型のアナログからデジタルへ移行している中で、デジタル人材を社内に抱えていくことは最低限必要なことになるであろう。そして工事の間口を「塗装という枠組み」を超えて、さらに広げていくことも必然だと思っている。顧客は塗装が欲しい訳ではない。建物を修繕して、長く建物を使っていくためにリフォームをしたいと思っている。
そのための一つの手段が「塗装」であり、信頼できる業者であれば、その他にも色々合わせてお願いしたいという潜在的なニーズは確実に存在している。
結果として、住宅塗装専門店が外回り工事を全て対応できるようになれば、職人の工事の幅を段階的に広げていくことになり、職人の多能工化の促進を行い、工事の短縮、原価削減、工事品質の向上などが実現するし、顧客の本来のニーズにも応えていくことになるので自社の発展にも繋がっていくことになる。
今年新たにリリースした「おうちReカバー」の背景にはこのような想いも含まれている。住宅塗装市場が厳しい状況だからこそ、「住宅塗装専門店の枠組み」を超えた活動を行い、是非とも未来への成長に繋げて貰いたいと思っている。
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このコラムの寄稿者と運営者

【コラム寄稿者】
株式会社アステックペイント
菅原 徹
【コラム寄稿者】
株式会社アステックペイント
菅原 徹
株式会社アステックペイント 代表取締役
2000年10月に株式会社アステックペイントを創業して以来、高付加価値な住宅用塗料の研究開発・製造・システムやアプリ開発・販促支援など、あらゆる角度から塗装業界の発展を目指し、事業展開している。

【運営会社】
株式会社アステックペイント
【運営会社】
株式会社アステックペイント
AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。