経済のダイナミズム
7月にバンコクへ戻ってきた。
ちょうど7月からタイ入国時の規制がほとんど撤廃され、入国時の書類、検査、隔離などがほぼ無くなったので、本当に有難かった。
これでタイ入国時・日本帰国時ともに隔離が無くなり、新型コロナウイルス流行前のように日本とタイの行き来が楽になるので、ホッとしている。
バンコクで感じること
バンコクに戻ってきて感じているのは、7月からタイ入国時の規制がほとんど撤廃されているので、外国人観光客がものすごく増えていることだ。
タイのGDP(国内総生産)における観光産業の割合は約20%であったので、外国人のインバウンドは経済を再開するために必須だろう。欧米諸国の人々はマスクをすることがほぼないので、観光地でのマスク使用率はかなり減ってきている。
反面、日本では第7波が来たということで、アメリカでもほとんど普及していない4度目のワクチン接種が推奨され、重症化率や致死率でインフルエンザ以下とも言われているオミクロン株を未だに結核やSARSと同じ扱いである「2類相当」で維持している。
そして外国からの観光客の入国も、実質、制限しているような状況である。
マスクをほとんどしないヨーロッパなどは日本をはるかに超える感染者数を出しているが、コロナは風邪やインフルエンザと同じような扱いであり、医療施設がひっ迫することもなく、普通に生活している。当然、観光客も世界中から受け入れている。
日本の体制を見ていると、閉塞感を強く感じてしまう。これから日本に明るい未来がやってくるようには到底感じられないのだ。
反対に、バンコクに戻ってきて、経済のダイナミズムを感じている。タイも、コロナ流行当初は日本より厳しい措置を取っていたが、コロナが終息しかけた頃、一気にオープンにし、外国人観光客が戻ってきている。
さらに、タイは大麻を合法化したため大麻の栽培や取引が可能となっており、飲食店でも大麻入りの食事や飲料などが街中の至る所で販売されている。大麻は医学的に大きな危険があるというわけではなく、ヨーロッパやアメリカの一部ではすでに合法化されている。
そして、アジアで初めて大麻が合法化されるとなると、大麻に関わる医療ビジネスだけではなく、飲食、そして茎の繊維はバッグや衣服などにも使えるため、経済に大きく貢献されると思われる。
さらには、世界中の観光客を呼び込む要因にもなり、観光産業にも大きく貢献することになるだろう。
アフターコロナに向けて
このように、アフターコロナに向けて一気に経済を活性化させている、タイ経済のダイナミズムを私はすごく羨ましく思っている。
日本では未だにコロナの危険性を煽りまくり、感染法上の位置付けを「2類相当」に維持し医療機関に膨大な補助金を払い続けながらも、経済を活性化させる施策はほぼない。そんな日本に対して、強い危惧を感じてしまう。
日本にも経済のダイナミズムが感じられる日が早く来ることを願うばかりである。