外国人技能実習生の採用と定着化を実現した秘訣とは

人材採用事例 2025.02.07
LINEで送る Twitterでシェア Facebookでシェア
image
image

「自社で職人を募集したけど、なかなか集まらない」、「採用しても長く定着しない」など職人採用にお困りの方は多いのではないでしょうか。

今回は、東京都町田市を拠点に活動されている有限会社信栄塗装の大塚社長に「外国人技能実習生の採用と定着」について、詳しくお伺いしました。

職人の採用や定着にお悩みの方、外国人技能実習生の採用を検討している方は、ぜひご覧ください。

バナー

【会社紹介】有限会社信栄塗装

■会社名:有限会社信栄塗装 代表取締役 大塚 信太郎様
■会社概要:有限会社信栄塗装様は東京都町田市を拠点に活動されている会社様。職人としての経験を活かし、地域密着でお施主様が気軽に相談できる塗装会社を目指して活動されております。
■公式HP:https://shinei-tosou.co.jp/

技能実習生採用のきっかけ

大塚社長: もともと職人不足に悩みを抱えていました。日本人の職人も募集をしていましたが、募集をかけても中々人が集まらず、集まったとしても長く定着せずに辞めてしまうという状況が続いていました。

同じことを続けていても改善が見込めない為、考えを改めて日本人の採用ではなく技能実習生を採用し教育することに方針を転換いたしました。

採用費用としては、初期費用50万円に加えて組合費や家賃補助、その他雑費等で年間70万円前後が給与以外に必要になります。

他にも3年目と5年目に1度帰国させると言った決まりがある為、渡航費もこちらで負担する必要があります。費用としては安くはない金額ですが、求人募集をかけたとしても費用はかかるので今では技能実習生の方を採用して良かったと思っています。

人材定着のために取り組んでいること

大塚社長:現在弊社ではフィリピンから2名の技能実習生を採用しています。

1人は採用して2年目、もう1人は特定技能1号を取得しているため、今年で4年目になります。4年目の方とはほとんど日本語で会話していますが、2年目の方とは英語とタガログ語(フィリピンの言語の1つ)を組み合わせて会話をしています。

フィリピンの方は明るくフレンドリーな方が多いのですが、ストレスに弱いという一面もあります。

技能実習生の平均勤続年数は1年8ヶ月と短いため、長く定着していただくためにまずは積極的にコミュニケーションを取ることを心がけました。

2年目の技能実習生の方の施工の様子

技能実習生は日本語の勉強を6か月、技能についての勉強を3か月間やってから来日しますが、知識としては不十分の状態です。コミュニケーションをとる意味でも仕事が終わった後に塗装の技術的な面や日本語を教えたりする時間を週に3回ほど取っていました。自然と相談量も増える為、良好な関係性を築くのにも必要な時間だったと思います。

大変でしたが、残ってくれる方にはとことんサポートしていきたという思いがあったので、そこは惜しまず時間をかけました。

会社のレクリエーションとして、彼らと一緒にウインドサーフィンを行うなど仕事以外の時間でもサポートやコミュニケーションを取るようにして言います。 他にも、彼らにより頑張ってもらうための取り組みとして特別賞与も用意しています。

賞与の例

※免許合宿費用は会社負担

頑張りに対して賞与を出す仕組みは活力にもなっており皆に喜んで頂いています。(フィリピンの一般家庭での月給は平均4万円相当)

合否に関わらず挑戦をすることで経験を積んでもらいたいというのが1番の目的ですが、賞与に関わる試験の内容は、普段の業務や技能実習の期間を延長させることができる「特定技能1号試験」の受験資格を得るためにも必要なものも含まれている為、人材の定着の為にも必要な取り組みだと考えております。

今後について

大塚社長:来年新たに7月に1名、年末にもう1名採用する予定です。

また、本人と相談しながらですが現在4年目の方には役職をつけ、現場管理や人工、塗料代等の集計をやっていただきたいと考えています。

4年目の特定技能実習生施工の様子

まとめ

今回の記事では「外国人技能実習生の採用と定着のための取り組み」についての事例をご紹介しました。有限会社信栄塗装様では、頑張る人が正当に評価される仕組みや仕事面以外でのサポートが定着に繋がっているのだと思いました。

現在職人の人材採用や定着率に悩まれている方は、本記事を参考に新たな採用の手段として外国人技能実習生の採用も視野に入れてみるのはいかがでしょうか。

塗装業における課題解決なら
お任せください

AP ONLINEを運営している(株)アステックペイントは、塗装会社様の様々な課題解決の支援をしています。どんな内容でも構いません。まずは一度現状のお悩みや要望をお聞かせください。​

\例えば、こんなお悩みありませんか?/

  • コストカットをはかりたい
  • 元請け案件を増やしていきたいが、方法が分からない​
  • 案件数を増やしたいが、成約率が低い(営業力に課題がある)​
  • 競合他社との差別化に悩んでいる​
  • 売上、粗利を増やしたい​

| お取引様の声・実績 ​|


この記事の監修者と運営者

【記事監修】
株式会社アステックペイント 
野口 英樹

【記事監修】
株式会社アステックペイント 
野口 英樹

株式会社アステックペイント営業本部 本部長
アステックペイント入社後、福岡営業所、東京営業所の所長、顧客事業部部長を歴任。現在は、アステックペイント4つの営業部で構成される営業本部の統括マネジャーとして、塗装会社の抱える課題を解決するための提案・成長支援を行っている。

【運営会社】
株式会社アステックペイント

【運営会社】
株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。

記事カテゴリ

  • 塗装業界チャンネル
  • 営業活動レポート
  • 経営サポート
  • 塗装の現場から
  • 代表コラム
  • 製品紹介