職人不足を救う!外国人技能実習生の採用と育成の実態に迫る!
「募集しても職人が増えない!」「外国人技能実習生って実際どうなの?」等、職人不足に悩み、外国人技能実習生について調べたことがある方も多いのではないでしょうか?
今回は、兵庫県神戸市を中心に活動している株式会社丸太工房の丸太社長に「外国人技能実習生の採用と育成」について詳しくお聞きしました。
外国人技能実習生の採用をご検討の方はぜひご覧ください。
【会社紹介】
■会社名・氏名:株式会社丸太工房 代表取締役 丸太 智行 様
■会社概要:株式会社丸太工房様は、兵庫県神戸市を中心として、戸建て塗装、マンション塗装等様々な現場を自社で受注されている塗装店様です。
■公式HP:https://www.marutakobo.com/
外国人技能実習生を採用しようと考えたきっかけ
丸太社長:知人が外国人技能実習生の受け入れ組合を設立したのがきっかけです。
3、4年前から様々な組合から営業を受けていましたが、実態が分からないこともあり、中々取り組むことができていませんでした。
しかし、信頼できる人が組合を設立したと聞き「挑戦してみよう」と思いました。
採用に向けての動き
丸太社長:外国人技能実習生の採用は必ず専門の受け入れ組合を通す必要があります。
採用を決意してから受け入れまで約1年を要しました。
まず、募集する業種と人数を組合へ伝え、ベトナムにある送り出し機関へ募集をかけてもらいました。
送り出し機関とは、海外(日本等)で技術を学びたい方々がその国の言語や風習を学び、実際に現地で働き出すまでの準備を行う機関です。
当社では2名の職人を募集し、8名の履歴書が送られてきました。
日本での採用活動と比べると想像以上の応募数で驚きました。
事前に8名の履歴書を確認し、面接は実際に応募者の住むベトナムへ出向きました。
社員全員でベトナムに行くことはできませんでしたが、私が面接の様子を日本にいる社員にも動画で見てもらうことで、社員全員で採用者を決定することができました。
外国人技能実習生の育成サポート
丸太社長:育成サポートの内容はほとんど日本人の新人職人さんと同じです。
前述した送り出し機関や受け入れ組合で約1年かけて日本語や日本の習慣、交通ルール等をレクチャーしてくれる為、自社では職人としての育成に時間を費やすことができました。
外国人技能実習生の育成で苦労したこと
丸太社長:言葉を覚えてもらえばどんどん吸収していくので、日本の職人さんとほとんど変わらないと感じていましたが、言葉のニュアンスが伝わり辛いのには少し苦労しました。
また、既存の職人さんにとっては「自分の仕事+外国人技能実習生の育成」と業務量が増えてしまった為、慣れるまでは大変だったと思います。
ただ、受け入れを決定する前に社員たちと相談し「この経験が全員のスキルアップに繋がる」と社員全員の考えが揃っていたため、会社全体で育成をサポートできました。
採用後の会社の変化について
丸太社長:戸建は2名の外国人技能実習生が入ってから1.5倍の件数に対応できるようになり、売上アップに繋がっています。
施主様からの反応もとても良いです。「あの若い子、よく働くね」と施主様からお声を頂くことも少なくありません。
社内でも、もともと社員同士の仲は良かったですが、さらに社内の空気が明るくなったと思います。
今や2名がいないと会社が回らないほど大事な社員になっています。
今後の展望
丸太社長:現在、コロナで新たな受け入れが止まっていますが、再開した際は2期生として新たな技能実習生の受け入れを検討しています。
また、現在受け入れている2名はあと1年で受け入れ期間が終了しますが(通常期間:3年)、延長して欲しい気持ちがありますので、本人と相談していくつもりです。
まとめ
今回の記事では「外国人技能実習生の採用・育成」についての事例をご紹介しました。
丸太工房様では外国人技能実習生が職人不足を救う、大事な社員の一人となっていました。
職人不足に悩まれている方は、ぜひ「外国人技能実習生の採用」を検討されてみてはいかがでしょうか。