APラインナップ 屋根メーカー性能製品名 2023.06.01

「塗装で簡単に工場・倉庫の漏水予防や光熱費削減の対策できないか？」そんなご要望をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そんなご要望を叶えられる、優れた防水性、遮熱性、耐候性を有する工場・倉庫向けの屋根用塗料「EC-100PCM」についてご紹介します。

EC-100PCMとは？

防水性～驚異的な伸長率～

JIS A 6909建築用仕上塗材（外壁用）の伸び試験において、538%（標準状態：20℃）という高弾性塗膜が、屋根材のひび割れなどに追随することで、水が浸入する隙間を作らず雨漏り発生のリスクを軽減します。

試験項目	結果	規格
標準時（20℃）	538％	120％以上
-10℃	61％	20％以上
浸水後	403％	100％以上
加熱後	358％	100％以上
伸び時の劣化	異常なし	はく離・反り及びねじれがなく、 主材に破断及びひび割れがないこと

また、以下のような簡易試験も実施しました。

①波形スレートに一般的な塗料とEC-100PCMをそれぞれ塗布する。
②ハンマーでたたき割り、挙動を観察する。

結果、一般的な塗料は波形スレートとともに塗膜も破断が確認されましたが、EC-100PCMはスレートの割れに塗膜が追随し、ひび割れが表面化しませんでした。

※建物の繰り返しの挙動によって、塗膜が耐え切れず割れが発生する場合があります。

遮熱性～近赤外線を反射・放射し、表面温度の上昇を抑制～

温度上昇の原因となる近赤外線を、EC-100PCMに含まれるナノセラミック粒子が、効果的に反射します。（日射反射率（白）：93％）

さらに塗膜内に吸収されてしまった熱も、ナノセラミック粒子により外部に放射されるため、塗膜の蓄熱も防ぎます。

※建物の構造や建物内の設備によって、温度変化に差が出ます。

高耐候性　～促進耐候性試験（スーパーＵＶ）約１５年相当～

屋根は、建物の中でも紫外線や風雨など様々な劣化要因の影響を受けやすく、過酷な環境にあるため、特に高い耐候性が求められます。 EC-100PCMは、耐候性に優れたピュアアクリル樹脂（純粋なアクリル樹脂）に、ポリカーボネート樹脂で変性することで、促進耐候性試験（スーパーＵＶ）において、600時間経過後も光沢保持率80％以上という非常に高い耐候性（期待耐用年数15年以上）を実現しています。

施工実績

対応素材

カラー鋼板・アルミニウム・波形スレート・ガルバリウム鋼板・ステンレス

色展開

製品データ・施工仕様

概要	詳細
荷姿	20ℓ・４ℓ
塗布量	1.2～1.5㎡/L(0.67～0.84kg/㎡)・(2～3回塗り)（波型スレート） 1.5～1.8㎡/L(0.56～0.67kg/㎡)・(2～3回塗り)（金属屋根）
希釈量	ローラーの場合　0～5%（清水） エアレスの場合　8～10％（清水）
乾燥時間（25℃）	工程内：4時間以上 最終養生：24時間以上
艶	艶有

塗装仕様

【波形スレート（屋根） ^※の標準施工仕様】

【金属屋根（カラー鋼板^※ ・ガルバリウム鋼板・ ステンレス・アルミニウム）の標準施工仕様】
※フッ素鋼板は除く

【金属屋根（塩ビ鋼板）の標準施工仕様】

JIS規格

■JIS A 6909　建築用仕上塗材
『低温安定性』『初期乾燥によるひび割れ抵抗性』『付着強さ』『温冷繰返し』『耐候性A法』『透水性B法』『耐衝撃性』『伸び』『伸び時の劣化』　全て合格

■促進耐候性試験（スーパーUV）　600時間クリア　※社内試験による

■JIS　K　5658　建築用耐候性上塗り塗料
『鏡面光沢度』『耐酸性』　全て合格

下地処理方法・施工上の注意

下地調整

・劣化し脆弱な部分及び錆等は、ディスクサンダー、スクレーパー等により除去する。
・漏水箇所は予め水が浸入しないように処置し、汚れ、付着物、油脂類等を高圧洗浄、スクレーパーやシンナー等で除去する。
・塗装する下地は、清浄かつ、十分に乾燥させる。

施工上の注意

・雨・強風・結露等の悪天候及びこれらが予想される場合には施工は避けてください。
・5℃以下、湿度85%以上での施工は避けてください。
・使用する前に塗料を十分に撹拌してください。
・上記塗布量及び塗回数は下地の材質・状態等で増える場合があります。