外壁塗装の色や艶のよくある質問・お悩みを解決

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建物のイメージは、塗り替えに使用する塗料の色や艶に大きく左右されます。そのため施主様にとって色や艶選びは非常に重要で、特に失敗を避けたいと思うポイントです。

ところが、実際に塗装工事後に「思ったよりも色が濃く見える」「艶が強くて想像していた仕上りと異なる」といった失敗の声もたくさんいただくことかと思います。
そこで、今回の記事では色や艶決めの際、事前に知っておきたい注意事項を解説します。

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選んだ艶感によって色が変わる?

アステックペイントの艶消製品のカタログを見ると、次のような表記があります。

「※濃色では艶消剤の影響により、艶有塗料に比べて色味が白っぽく見える場合があります。」

▲超低汚染リファイン艶消1000MS-IR カタログより

これは「同じ色でも艶が異なると色が違って見える」ことを示しています。 艶消・3分艶・5分艶などの艶調整塗料には、艶を低減させるために艶消剤と呼ばれる添加剤が配合されています。
この艶消剤が、光を乱反射させることで、塗膜の艶感を抑えています。

しかしこの艶消剤は一般的に白に近い色をしているため、配合量が増える(艶を落とす)につれて、塗膜の色が白っぽく見える傾向があります。
そのため、艶消塗料の選定では、色見本で見た色よりも白っぽく見える場合があることを、施主様へ事前に伝えておく必要があります。

▲艶消剤により塗膜が白く見えるメカニズム
▲塗板の艶による色味の違いイメージ
▲「アステックペイント標準色 色見本帳艶」に掲載している色味の違いイメージ

塗料が水性系か溶剤系かによって艶感が異なる?

一般的に、「溶剤塗料(艶有)は水性塗料(艶有)よりも光沢がある」と言われています。これは「レベリング性」と呼ばれる塗料が乾燥する過程で徐々に表面が平滑になる性能の違いによるものです。

溶剤塗料は水性塗料と比べ、レベリング性に優れる傾向があります。レベリング性が高いと、塗膜乾燥後の表面に微細な凹凸が残りにくく、塗膜に当たる光を均一に反射します。そのため、溶剤塗料は光沢が出やすいと言われています。

※水性塗料は溶剤塗料と比較してレベリング性は劣りますが、性能が劣る、全く色が違うなどの大きな違いがあるわけではありません。

 ▲塗料のレベリング性の違いによる光沢のメカニズム

下地の模様によって艶感や色が違って見える?

平滑な下地は、吹付けタイルやリシンなどの凹凸のある下地と比べると、光沢が高く見え、同じ色でも光が反射することで白っぽく見える場合があります。

下記写真は「吹付けタイル」と「平滑な下地」に同じ色を塗装した塗り板です。

左側の吹付けタイル下地は凹凸に光が乱反射しているため、平滑な下地よりも色が濃く見えてしまいます。

 ▲吹付タイル下地に塗装したチョコレートブラウン (左) 平滑な下地に塗装したチョコレートブラウン (右)

塗装工事の色決めで使用する塗り板や色見本などは、基本的に平滑な下地が多いため、実際に塗装する下地の模様を考慮した塗り板を使用したり、実現場で試験塗りを行って色を決定することをおすすめします。

まとめ

塗膜の色や艶は塗料の種類や下地の状態など様々な影響を受けます。今回ご紹介できなかった注意点は、過去の記事で紹介していますので、こちらの記事もぜひご覧ください。

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色・艶選びの際には、今回ご紹介した内容に注意して進めることで、施主様の意向に寄り添った色決めが行えます。この記事を参考にしながら、施主様へのご提案で活用いただければ幸いです。

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この記事の監修者と運営者

【記事監修】
株式会社アステックペイント 
谷口 智弘

【記事監修】
株式会社アステックペイント 
谷口 智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

【運営会社】
株式会社アステックペイント

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株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。

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