【経営者インタビュー】株式会社SAKURA本田卓也様~地域に根付き、愛され続ける会社をめざして~


大阪・高槻を拠点に、地域から厚い信頼を集め存在感を放つ株式会社SAKURAの本田卓也様。今回のAPONLINE記事では、経営者特別インタビューとして、「関わるすべての人を大切にしながら、着実に成長を続ける」同社をご紹介します。経営への想いや組織づくり、そして会社の未来についてのインタビューしましたのでどうぞご覧ください。
目次
会社紹介

会社名:株式会社SAKURA
代表者名:本田卓也様
会社公式WEBサイト:https://sakura-corporation.co.jp/
創業までの経緯を教えてください
塗装と初めて関わったのは、小学生の頃です。父が自宅の古くなった縁側の木部を塗っていて、その手伝いで初めて塗りました。ボソボソした木が、何度も塗り重ねるとツヤツヤになってくる。その変化が面白くて、それが原点ですね。 中学を卒業したら働こうと決めていて、地元の先輩が働いていた塗装会社に入りました。それから19歳で結婚して子どもも生まれて、そこで考え方が変わりましたね。今まではやりがいや好きという気持ちでやっていたのが、「ちゃんと家族を守れる稼ぎにしなあかん」と本気で思うようになって。22歳のときに腹を決めて、本田塗装として創業しました。
元請けに転換したきっかけは?
最初はずっと下請けでやっていたんですが、取引先の2社が倒産や夜逃げでお金を払ってくれなくて。かなりの借金を抱えてしまい、「このままでは会社が潰れる」というところまできました。そのとき、元請けへの転換を決意しました。 まず取り組んだのは、チラシによる集客です。当時、大阪では塗装会社がチラシ集客を行うこと自体、珍しいことでした。さっそく自分でチラシを作って配布してみましたが、まったく反応がありません。 手詰まりを感じていたころ、Webサイトで、いち早くチラシ集客を実践している関東の塗装会社の存在を知りました。「自分も直接学びたい」と思い、関東へ出張。元請け事業者によるチラシ集客の勉強会のような場で、ノウハウを吸収してきました。 帰阪後は、手元に残っていた資金をすべてつぎ込み、毎月チラシを配り続けました。まさに背水の陣でした。 そして、ようやく1本電話がかかってきて、元請けとして初めて一軒まるごと受注でき、工事が終わるとお客さんが「頼んでよかった」ってビールをくれたんです。職人も喜んで、お客さんも喜んで、会社にも利益が残る。あのときに「もうこれしかない」って確信しました。
経営理念はどのように生まれましたか?
最初はホームページを作るときに業者さんから「理念が必要ですよ」と言われて、正直他社のページを見ながら適当に作ったんです(笑)。でもずっとモヤモヤしていて、車の中で何時間も考え込んでいた時期がありました。 そんなとき、職人がコンビニの駐車場で歯磨きをしているという連絡が入って。
とても腹が立ちましたね。チラシを配って、いい仕事をして、地域に貢献したいと頑張ってきたのが全部台無しになる、と。その瞬間に「自分は地域に愛される会社にしたいんだ」とはっきり気づいたんです。これが理念のスタートでした。
もともと人を喜ばせることが子どもの頃から好きで。職人も社員も外注さんもお客さんも、関わるすべての人にラッキーになってほしい。その気持ちが「日本一の幸せ創造企業を目指す」という言葉につながりました。理念って考えて作るものじゃなくて、自分の気持ちそのものだと思っています。
本社オフィス入口には企業理念「日本一の幸せ創造企業を目指す」が掲げられている
理念の浸透はどうやって図っていますか?
理念を朝礼で読み上げるだけでは全然浸透しないんですよ、これが。幹部にはしっかり伝わっているんですが、若いメンバーにはなかなか届かなくてずっと考えていたんです。 あるとき、音叉(おんさ)の共鳴の話を聞いて気づきました。同じ周波数同士でないと、どれだけ打っても音は伝わらない。幹部は創業からずっと一緒にいたから、私と周波数が合っている。でも新しいメンバーとはまだ合っていない。周波数を合わせるには共通体験しかないと思いました。この気づきをもとに、社員旅行を実施しました。旅先でのエピソードが共通の話題隣、「あの時の話」が生まれることで少しづつ周波数があっていく。また、定期的に若いメンバーと少人数で飲みに行ったりするようにしました。するとその翌日から関係性が全然違うんですよね。LINEで直接相談が来たりもして。理念の浸透って、結局は私自身のことを知ってもらうことだと思っています。

社長室には社員から贈られたプレゼントや色紙が飾られ、社員とのコミュニケーションの濃密さが垣間見える
今まで一番のピンチはいつでしたか?
2018年の地震と台風ですね。高槻が震源地になった地震で、あちこちで瓦がずれたり雨漏りが出たりして、ボランティアで何百件もブルーシートを張り続けました。2か月かけてようやく落ち着いてきたところに、今度は大型台風が直撃して。張ったシートが全部ぶっ飛んでしまった。さすがに「嘘やろ」と思いましたね。 ただ、それよりも堪えたのがある日の朝礼でのことです。スタッフの女の子が突然泣き出して。聞いたら「お客さんが雨漏りの部屋でご飯を食べている、早く来てほしいと言われても、何か月も待ちで断るしかないのがかわいそうで」と。私も一緒に泣いてしまいました。 自分たちの規模が小さいから助けに行けない——それが悔しくて、初めて「もっと大きくしよう」と本気で思いました。そこから多店舗展開を決意して、一気に動き始めたんです。
現在の経営する喜びとやりがいは?
今はお客様と直接接する機会はほとんどないですが、一番やりがいを感じるのは、社員旅行でみんながワイワイしている瞬間です。みんなが笑顔でいる光景を見るたびに「もっと良くしてやろう」という気持ちが自然と湧いてくる。報酬や売り上げの数字よりも、社員の笑顔が自分を動かす一番の原動力です。子どもの頃から「みんなが笑っていないと気になる」という気質は、経営者になった今でも変わっていませんね。
社員に求める人材像は?
バカでもいいから、素直であること。それだけですね。器用に立ち回ることができる人材より、失敗しても正直に報告できる誠実さを重視します。面接時の準備してきた回答ではなく、ざっくばらんに日常の話をすることで、その人の素直さや人柄を見極めています。
今後の会社の展望を教えてください

正直、大きな会社を作りたいとか、売上をどんどん伸ばしたいという気持ちはないんです。でも自然とこうなってきて(笑)。 大切にしているのは「年輪経営」という考え方です。ある本を読んでめちゃくちゃ感動して。一気に成長するのではなく、毎年少しずつ年輪を刻んでいく。社員の給与が少し上がって、お客さんにとっても少し良くなる。それが本当の成長だと。読んだとき「あ、これが俺のやり方や」と思って、涙が出そうになりました。 一番の目的は会社の永続です。自分が引退した後も、この地域の住宅を守り続けてくれる会社でいてほしい。
大きくなっても30年後に潰れていたら意味がない。地域に根付いて、愛され続ける——それがずっと変わらない目標です。
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