コミュニケーションの重要性
<2018年11月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>
組織マネージメントにおけるコミュニケーションの重要性は十分理解しているが、疎かにしてしまうことで大きな後悔をすることが度々ある。
最先端の仕組みやビジネスモデルを構築し、明確な業務上の役割分担があっても、その潤滑油となるコミュニケーションが不十分であれば、会社組織が破綻してしまうこともあるだろう。一方で、コミュニケーションが十分にとれていれば、表面化していない問題を早々に解決できたり、関わるメンバーのモチベーションが上がり想定した以上の成果が生み出せたりすることもある。
立場による違いとは?
会社組織におけるコミュニケーションが難しい理由の一つは、立場による「時間軸」と「視界」の違いにあると、以前本を読んだ時に気づかされたことがある。
会社組織は「トップ(経営者)」「マネージャー(管理職)」「プレイヤー(社員)」の大きく3つの階層に分けることができ、その3階層を「時間軸」と「視界」に分けると、下記の表となる。
この3つの階層の立場の人々がそれぞれの役割を担うことで、会社組織は円滑に機能する。そして、どの立場が特に重要ということはなく、全ての立場の人々がそれぞれ成果を上げることで、組織の成長に繋がることになる。
マネージャーに求められる役割とは
しかしながら、“日々のコミュニケーション”という観点で考えた時には、トップが日頃考えている時間軸・視界と、プレイヤーが日々実践している時間軸・視界には全く接点がないため、コミュニケーションが全くとれないという事態も起こり得る。さらに踏み込んで言うと、時間軸・視界が異なると、おのずと使用する言語も異なってくるために、会話が全く通じないということもある。こうしたことは、多くのトップやプレイヤーが経験していることではないだろうか。このギャップを埋めるために、マネージャーはトップとプレイヤーの通訳係としての役割を担う必要があるだろう。
そして、それぞれが役割を全うする努力をする中で、必ず生まれる様々な課題を乗り越えるには、結局はコミュニケーションの量が重要になると思っている。人間は機械のようにはいかず、それぞれが人生設計や家族事情、感情を抱えて仕事をしていることを考えれば、人間の集まりである組織をマネージメントするために、コミュニケーションの量が重要となるのは明らかであろう。
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このコラムの寄稿者と運営者
【コラム寄稿者】
株式会社アステックペイント
菅原 徹
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菅原 徹
株式会社アステックペイント 代表取締役
2000年10月に株式会社アステックペイントを創業して以来、高付加価値な住宅用塗料の研究開発・製造・システムやアプリ開発・販促支援など、あらゆる角度から塗装業界の発展を目指し、事業展開している。
【運営会社】
株式会社アステックペイント
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AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。