「継続性がある事業」を継続させる難しさ
<2018年6月号アステックペイント定期発行物ホットラインの一部抜粋>
事業に取り組むうえで、絶対に守ろうと決めているルールがある。それは、「継続性が見込めない事業はしない」ということだ。継続性が見込めない事業とは、例えば、オリンピック特需で生まれる工事、法律によって収益が左右されやすい新ビジネス、流行りのスイーツ等々。このルールが正しいのか否かという点については、私の性格や価値観の問題であり、正誤の問題ではないだろう。
「継続性がある事業を継続させる」こと
そして、事業を考えるにあたり最重要視しているのは、「継続性がある事業」を短命で終わらせることなく、「継続性がある事業を継続させる」ことである。例えば、アステックペイントの「工場プロジェクト」には、多くの加盟店様にご参画いただいているが、中には途中でプロジェクトから離脱されてしまう加盟店様もいらっしゃる。とても残念なことだと思う。
塗装工事は継続性が求められる
工場向けの塗装工事は、テレアポで集客をするケースが多い。そして、興味を持っていただいた企業に訪問し、建物診断をして、見積りを提出する。数多くの見積りを提出すれば、その中から、すぐに受注が取れることもあるかもしれない。しかし、多くは長期戦となり、2年程の時間をかけて受注することも少なくない。工場向けの塗装工事は、多くの見積り案件に対して、長期にわたり定期的な再訪問やフォローをし続けなければ、受注を獲得することができない、まさに“継続性”が求められる事業である。
こうした、すぐには売上につながらない事業を継続するためには、経営者と担当者が「絶対的な覚悟を持ってやり続ける」という強い意志を持つことが重要となる。その上で、収益化に時間を要するのであれば「かける費用は最小限に抑える」、長期にわたりフォローが必要なのであれば「営業エリアは絞り、遠方には絶対に行かない」といったルールをつくり、さらには「定期的なフォローの仕組みを整え、実行し続ける」ことも当然必要になるであろう。
事業継続のために必要なこと
「継続性がある事業を継続させる」ためには、関わる人員の覚悟、継続するための仕組み、諦めずにやり続ける行動力、そしてビジネスモデルを適正に更新し続けることなど、全ての条件を揃えなければならない。非常に難しいことではあるが、それがビジネスの面白さでもあると思っている。
【コラム寄稿】株式会社アステックペイント代表 菅原徹
菅原 徹(すがはら とおる)
株式会社アステックペイント代表取締役
2000年10月に株式会社アステックペイントを創業して以来、高付加価値な住宅用塗料の研究開発・製造・システムやアプリ開発・販促支援など、あらゆる角度から塗装業界の発展を目指し、事業展開している。
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