現場の研究 2021.03.15

超低汚染リファインシリーズに汚れが発生する事例と対処法

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超低汚染リファインシリーズは、業界トップクラスの高い低汚染性能を有した塗料であり、当社製品の中でもダントツの一番人気シリーズとなっております。当塗料は、高い低汚染性を評価されてはおりますが、本当に汚染することはないのでしょうか。

結論から申し上げると、実際に、ひどい汚染を発生させた不具合事例はあります。

下記の写真は実際の不具合事例となりますが、超低汚染リファインにて施工し、タッチアップ箇所にひどい汚染が発生しました。なお、その他の箇所には、汚染は全く発生していません。ここで疑問に思うのが、高い低汚染性を有した塗料にもかかわらず、なぜ汚染が発生したのか、ということでしょう。

本記事では、当塗料の低汚染性発揮のためのメカニズムを通じて、その理由をご説明させていただきます。ぜひ、低汚染塗料をお取り扱いの際のご参考にされてください。

低汚染性能と汚染発生のメカニズム

超低汚染リファインシリーズの低汚染性能は、メインのA液に対して無機成分主体のB液を、適正な配合比率で十分に攪拌することで得られる「緻密性」と「親水性」により発揮されます。

■緻密性

塗膜表面がA液とB液の架橋反応により緻密化し、汚れが突き刺さらない強靭な塗膜を形成する。

■親水性

言い換えると、B液の未混合(または極端に少ない)、B液の撹拌不足等があれば、本来の低汚染性能を発揮することができず、以下のように、汚れが次第に付着していきます。

①空気中浮遊の油成分(汚れ)が外壁に付着

②降雨時、塗膜表面に雨水が流れる

③何らかの理由により低汚染性能が発揮していない場合、油成分が塗膜にこびり付いており、雨水では流れず汚れとなって残る

■実際に汚れが発生した事例

前述のタッチアップ箇所での不具合事例の場合、B液の未混合(または極端に少ない)、もしくは、B液の撹拌不足が主要因となっていた可能性が非常に高いと考えられます。

一方で、適切に施工された周辺部分では、高い低汚染性能が発揮されているため、その色の違いが、タッチアップ箇所の汚れをより一層目立たせることになっています。

汚れ発生後の対策

汚染箇所を洗剤などで清掃し、汚れを除去し、下塗材を塗布します。その後、超低汚染リファインを測りで適正量計量し、混合した後、十分撹拌し、タッチアップの跡が目立たないように、見切りの良い所まで塗布します。

まとめ

超低汚染リファインシリーズは、高い低汚染性能を有する塗料ですが、弊社の仕様通りに、A液とB液の配合比率を厳守し、十分な攪拌を行なわないと、適正な架橋反応が発生せず、その性能を発揮することはできません。なお、低汚染のメカニズムは塗料メーカーにより異なります。

どの塗料メーカーの低汚染塗料を使用するにしても、塗料が本来有する性能を発揮させるためには、タッチアップのような、ちょっとした作業であっても、メーカー仕様を厳守しながら適切な施工を行なっていただくことをお薦めいたします。

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