軒天や内外壁に使用できる塗料「マルチエースⅡ」の特徴

APセレクション製品紹介 工事・工法性能製品名 2023.03.06 (最終更新日:2024.01.16)
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「軒天に塗装したいけどどんな塗料がおすすめ?」「何を塗ったらいいのか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回の記事では、軒天および内装に施工できる「マルチエースⅡ」の特徴や仕様を詳しくご紹介します。

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マルチエースⅡの特徴

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「マルチエースⅡ」はアステックペイントが販売する「軒天・内外壁に使用できる塗料」。付着性・美観性・安全性などの機能を有しており、多くの塗装会社の方々に使用いただいている塗料です。

マルチエースⅡの機能

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※イメージ写真

ここでは「マルチエースⅡ」が持つ機能についてご紹介します。

付着性

「マルチエースⅡ」は微粒子のアクリル樹脂を採用しており、下地の深部まで浸透しアンカー効果※を発揮します。その結果、下地との付着性が高くなるため、シーラーレスでの施工が可能です。

※アンカー効果…材料表面の細かな凹凸に塗料が入り込み、硬化することで接着力が高まる効果のこと。

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また、軒天は雨漏りや湿気がたまりやすい箇所のため、裏側からの水分がある場合でも、付着性を保つ必要があります。

「マルチエースⅡ」は、塗装後に湿潤状態になっても良好な付着性を保ちます。

以下の試験を行い「マルチエースⅡ」と「一般水性塗料A」で下地別に湿潤状態での付着力を確認します。

【試験方法】
①モルタル(リシン吹き)とケイカル板それぞれの下地へ、マルチエースⅡ・他社水性塗料Aを塗装する
②規定量塗布後、50℃で1日強制乾燥する
③乾燥後、塗装した下地を水に1日浸す
④水から取り出し、碁盤目試験(3箇所)を行い評価する

  モルタル(リシン吹付) ケイカル板
マルチエースⅡ 良好 良好
他社水性塗料A 一部剥離 良好

このように、「マルチエースⅡ」はモルタル(リシン吹付)やケイカル板など、軒天や天井、上裏でよくみられる下地に対して、湿潤状態でも良好な付着力を持つことが確認できました。

美観性

防カビ性・防藻性
マルチエースⅡには、塗膜表面でのカビ・藻の発育を抑制する防カビ性・防藻性があるため、美観を維持できます。

ヤニ※止め効果
軽微なヤニであれば、塗膜表面への染み出しを防ぐことができます。
※ヤニ:木製下地に含まれる樹液の油成分のこと

安全性

ホルムアルデヒド放散等級に応じた等級の区分表示の1つで、内装での使用面積に制限を受けない区分の認定である「F☆☆☆☆」取得塗料であるため、高い安全性があります。

ホルムアルデヒド放散等級と「F☆☆☆☆」について詳しく知りたい方はこちら

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色展開

淡彩色を中心に、中彩色を含む全37色からお選びいただけます。
※掲載していない色の中で一部「近似色」で対応できるものがございます。詳細につきましてはアステックペイントまでお問い合わせください

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製品データ・施工仕様

マルチエースⅡ
【製品データ】
◯荷姿…16kg
◯塗布量…0.30~0.40kg/㎡(2回)
◯希釈量…0.3~1.3L(清水)
〇乾燥時間(25℃)…工程内:2時間以上、最終養生:24時間以上
◯艶…艶消

【対応素材】
コンクリート・モルタル・各種既存塗膜(軒天・内装・準外部)

 

JIS規格

マルチエースⅡ
JIS K 5663 合成エマルションペイント及びシーラー
『容器の中での状態』『塗装作業性』『低温安定性』『乾燥時間』『塗膜の外観』
『隠ぺい率』『耐水性』『耐アルカリ性』『耐洗浄性』『屋外暴露耐候性』 すべて合格

下地調整方法・施工上の注意

【下地調整】
・劣化し脆弱な部分および錆などは、ディスクサンダー、スクレーパーなどにより除去する。
・漏水箇所はあらかじめ水が浸入しないように処置し、汚れ、付着物、油脂類などを高圧洗浄、スクレーパーやシンナーなどで除去する。
・塗装する下地は、清浄かつ十分に乾燥させる。
・劣化したシーリング材は全て撤去し、新規シーリング材で打ち替える。

【施工上の注意】
・雨・強風・結露などの悪天候およびこれらが予想される場合には、施工は避けてください。
・5℃以下、湿度85%以上での施工は避けてください。
・使用する前に塗料を十分に撹拌してください。
・上記塗布量および塗回数は下地の材質・状態などで増える場合があります。
・シーリング材目地に塗装した場合、動きに追従できずに塗膜がひび割れることがあります。

まとめ

今回は、軒天の塗替えに最適な上塗材「マルチエースⅡ」について詳しくご紹介しました。

皆様の現場品質の向上にお役立てください。


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記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

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運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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