「塗料の在庫管理」の課題を解決する具体的な取り組み事例とは

LINEで送る Twitterでシェア Facebookでシェア
image
image

「増え続ける塗料の不良在庫をなんとか抑えたい」「産廃処理費を削減したい」「在庫確認の負担を減らしたい」など、在庫管理について課題を抱えられている経営者の方は多いのではないでしょうか?

本記事では有限会社五十嵐建装様の、「在庫管理の取り組み事例」についてご紹介致します。「塗料の在庫管理」について課題を抱えられている経営者の方はぜひご覧ください。

バナー

【会社紹介】有限五十嵐建装

image

■氏名:有限五十嵐建装代表取締役 五十嵐 陽介 様
■会社概要:新潟県長岡市に本社を構える会社様。創業27年を誇り、地域密着で塗装事業を展開されています。
■公式HPhttp://www.ika-kensou.com/company/

在庫管理の取り組みを始めた理由

toryo
※イメージ写真

五十嵐様:とにかく重複発注による塗料の不良在庫化や在庫の確認時間などの無駄をなくしたいと思ったのがきっかけです。以前までは資材置き場は売上を生まない場所だからと管理は工事部長と職人に任せておりました。
発注業務も私から現場担当者へ権限を委譲し担当者が現場判断で材料を発注するようになったことで、私自身はかなり楽になったのですが、施工棟数に比例し塗料の在庫数が増え続け、昨年の暮れには足の踏み場もない状態になってしまっていました。
在庫数が増えることで確認作業が当然難しくなり、重複発注を誘発してしまいさらに在庫を抱えてしまうというこの悪循環を解決するために取り組みを始めました。

具体的な取り組み事例

五十嵐社長:発注業務の改善と資材置き場の棚を全て新しく作り変えました。発注業務は発注依頼書の作成とその活用、発注フローの見直しを行っています。
内容としては発注者が作成した発注依頼書を記入しトリプルチェック(事務→営業担当者→社長)をしてから発注する流れに変更しました。その際は色や艶、数量などはもちろん在庫を確認し本当にその数量の発注が必要かを細かく確認しています。
また、作り替えた棚には製品ごとに工事部長が在庫管理をしやすい状態にまとめています。資材置き場のきれいに保つために朝と塗料を戻した後に清掃の実施も新しく始めました。

■材料発注依頼書

■資材置き場①

■資材置き場②

■資材置き場③

導入後の変化

発注ミスがほぼなくなり、在庫をうまく活用することが出来るようになりました。以前は現場判断で発注を任せていたので、当然ミスはあったのですが、発注書とトリプルチェック体制で対応することで無駄な在庫を削減できたので昨年と比較して100万円以上は廃棄などの費用を抑えることが出来ています。

また、職人から在庫を把握できるようになったので現場で塗料が足りなくなった際に、在庫があるか確認するための無駄な現場と置き場との往復移動が無くなったと聞いており、職人の生産性向上にも繋がっています。

さらに単純に資材置き場の見栄えが良くなりました。施主様から資材置き場を見てみたいと見学の要望を受けることが結構あるのですが、以前はとても見せられる状態ではなかったのでお断りをしておりました。改善してからは要望には応えておりますし、今ではこちらから資材置き場を見に来ないかと案内ができるぐらい自信を持つことができました。

まとめ

今回の記事では在庫管理についてご紹介しました。
五十嵐建装様では今回の取り組みにより不良在庫と産廃処理費の削減に成功しております。
在庫管理についてお悩みの方は、ぜひ有限会社五十嵐建装様が実践されている取り組み内容を実践されてみてください。


記事監修】株式会社アステックペイント 野口英樹

株式会社アステックペイント営業本部 本部長。アステックペイント入社後、福岡営業所、東京営業所の所長、顧客事業部部長を歴任。現在は、アステックペイント4つの営業部で構成される営業本部の統括マネジャーとして、塗装会社の抱える課題を解決するための提案・成長支援を行っている。

運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決に向けた活動を行っている。

バナー

この記事に関連する用語

記事カテゴリ

  • 塗装業界チャンネル
  • 営業活動レポート
  • 経営サポート
  • 塗装の現場から
  • 代表コラム
  • 製品紹介