【動画あり】【大阪府高槻市No.1塗装店&遮熱塗料シェアNo.1メーカー】1社統合への想いを激白!

対談動画記事 団体名メーカー 2021.04.01 (最終更新日:2024.01.16)
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※本記事は上記動画の内容を元に一部編集しております。

・トークゲスト:本田 卓也様(株式会社SAKURA 代表取締役)
・MC:菅原 徹(株式会社アステックペイント 代表取締役)
   関 勇輝・秀島 舞(株式会社アステックペイント 大阪営業所所属)
・撮影日:2020/07/08
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登壇者紹介

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画像引用:https://sakura-corporation.co.jp/company/greetings

大阪府高槻市でリフォーム・新築・不動産など住宅全般の建築業を展開する、株式会社SAKURAの代表取締役 本田 卓也様。もともとは「さくらペイント」という名前で塗装業からスタート。

オープニングトーク

関 勇輝(以下、関):お忙しい中お時間をいただきましてありがとうございます。

今回は、「1社統合への想いを激白」ということで、株式会社SAKURA様にお越しいただきました。よろしくお願いいたします。

菅原 徹(以下、菅原):アステックペイントの代表取締役 菅原、兼プロタイムズ・ジャパン代表の菅原、兼SP&S代表の菅原、兼アステックペイント タイランド代表の菅原でございます。

日本で3社(アステックペイント・プロタイムズ・SP&S)が立ち上がって、それが今年統合されていくというプロセスの話をぜひともさせていただきたいと考えています。本日、よろしくお願いいたします。

各社の歴史

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関:今回、SAKURA様と1社化統合というタイミングが重なりまして、まずはその前にどのように独立されたのか、1社統合までにどんな歴史があったのかなど、全体的に歴史の部分をお話いただきたいなと思っております。

SAKURA様の歩み

本田様:私は、今から19年前に独立をしたんです。自分が22歳の時、本田塗装として一人親方で…自分が塗装職人だったので一人親方として独立をして、始めはいろんな大きな塗装屋さんとかに応援まわりに行って日当で稼いでいるというような状態からスタートしました。

そこから結構すぐに、地元の塗装をやっている後輩とか仲間が集まってきて、3年ぐらいやっている中で売上とかも増えてきたんで「なら、会社にしようか」ということで会社を設立しました。元々は「明星建装有限会社」というような下請けチックな、塗装屋さんチックな名前の会社からスタートして、やり始めました。

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そこからおそらく5年6年とか下請け仕事を結構やっていて、当時はマンション・公共工事とか新築とか、いろんな下請けをやっていたんですけれども、仕事をやってもお金をもらえない、未払いというような、そんなことがちょこちょこありまして…。

最後にマンションかなんかの大きな工事の時に大きな多額の未払いができてしまって、そこでもう結構ピンチになったんですね。自分の家に生活費とかを入れるお金が全然なくて、すごいお金に一番苦労した時期っていうのがあって、もう毎日、もやしばっかり食ってというような生活をしていたんですけども。

一時はおそらく、塗装を辞めて他のことしようかなとか、そんなことを考えたりもしたりとか、すごい低迷期やったんですよ。その時に感じたのが、塗装屋としての1番の武器って何かなって思ったら直接販売が一番しやすい建築業なのかなって、その時思ったんですよ。

自分ところの職人で当時は足場も組んでいましたから、着工から完工まで全部自分のところでできるというところもありますし、そしたらもう直接販売で1回チャレンジしてみようかなという感じですね。

そこから、最初は明星建装という会社の名前でチラシを配ったりホームページ作ったりとか、14年くらい前にやり始めて。で、そのような集客活動をし始めましたが、仕事のメインは今まで通り下請け工事でずっとやっているような感じでした。

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そこからずっとチラシ配って、ほぼほぼ仕事は取れず、小工事とかそんなんばっかりやったんですけど、初めて第1棟目の仕事をいただけたんです。

その時、自分で見積りして単価を決めている訳ですから、下請け工事の時とは違ったような、しっかりと利益があるっていうのもありますし、仕事中は今まで下請けの時は利益が薄い薄いで、もう一生懸命やっても赤字とかそんなような状況だったんで、職人のみんなとかにも「もう早く塗れ」と「1日でも早く終わらせろ」というようなことを毎日、僕は言っていたんですけれども、自分ところの仕事になってからは職人のみんなに「どんだけ時間かけてもいいから1日でも長く長持ちするように塗ってくれ」というように僕の指示が変わってきたんですね。

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そうなると、この職人の皆のなんていうか…職人のこだわりと言いますか、いろんな工夫をしながら「どうやったらもっと長持ちするのかな」とか「どんな色で調色したらもっとかっこいい家になるのかな」とか、そんな工夫をし始めてから社員のみんながすごいイキイキと仕事をし始めたというのがありました。

その1件が終わった後にお客さんからすごいお礼言われるんです。最後に、ビールのプレゼント、お土産をもらって「本当にありがとう、本田さん。本田さんに頼んで良かった」みたいなことと言われて、下請け時代の頃だったらそんなお客さんに直接お礼を言われることはなかったし、そこにすごい感動して…。

会社良くて、職人よろこんで、お客さんもこんなラッキーなんて、こんないい仕事ないなって、その時感じたんです。

その1件が終わった時が、「もう直接販売にこの社業をかけてやる」と、「絶対成功させる」というふうに腹を決めた瞬間やったんですね。

そんなことがあってから、明星建装という名前だったらお客さん受けも悪いし、なかなか覚えてくれないということもあって、「さくらペイント」っていう名前に変更をしたりとか、1番最初に建てた社屋、そこはリースではなくて、もう僕はいきなりそこに土地を買って社屋を建てたりとか、そんなこともしました。

そこから順調に地域一番店になったんですけれども、そこで塗装はなかなかいい感じになってきて、職人さんもどんどん増えて、会社もしっかりと運営できるようになってきたというところがあったんですけれど、そこからOB のお客さんから「塗装以外のリフォームもやってや」とか、そういうようなお話がしょっちゅう来るようになったんですね。初めの間はニーズに応えるような形でリフォームとか新築とか 不動産をやり始めたというところがありまして。

そんなところからどんどん発展して、去年の12月に新たな新社屋を構えているというそんな感じの歴史です。

関:1社、さくらペイントがバーッといった後に2社、別の会社を立ち上げられたんですよね。そこの話をちょっとお聞きしてもよろしいですか。

本田様:先ほど話したさくらペイントでやっていて、塗装工事では地域で一番店になれたと当時は思っていまして。そこからOBのお客さんから他のリフォームもやってほしいという話がしょっちゅうあったんです。

その時に、最初は「お家の塗り替え専門店 さくらペイント」といようなキャッチフレーズでやっていました。だから、お家の塗り替え以外したらあかんというところを、すごいこだわってやっていたんですよ。ですから、余計に塗装以外のことはしてはいけないというような思いがありまして。

当時、1番初めて私が受注したお客さん、直接販売で受注したお客さんにその工務店さんを紹介したんですよ。しかしそこで大クレームになったみたいで、僕は工事管理も何もしてない、ただ紹介しただけだったんですけれども、そのお客さんがもうそこで大クレームで、もうすごい痛い思いをして私の所に電話をかけてきて「本田さんを信じたから、本田さんにお願いしようと思って電話したのに、こんな目に遭ってしまった」と。「もう二度と本田さんにはお願いしない」みたいなことを言われて。

塗装では、みんなこんなに喜んでくれて、いろんな関係性ができあがってきているのに、ちょっとこのリフォームで、この相談を紹介した先でうまいこといかなかったら、こんなにみんなに嫌われるんだと、すごいショックを受けたんです。自分たちを頼ってくれるのに、自分たちでお客さんの方で探してくださいとは言えないなと思ったんで、そろそろ極めてみようかなと思ったんです。

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さくらペイントは、お家の塗り替え専門店として、お客さんに支持をされてきたというところが、こだわりがあったんで、それ以外のことはできないと。だから、リフォームはリフォームで事業部というか、他の会社をもう一個立ち上げようかなと思った。その時に、「さくら夢設計」というような会社をつくって、そこでリフォームをやり始めたんですね。

他にもちょっとこう当時、ちょうどいろんな要因があったんですけれども、1番大きくはそうですね。分社化したっていうのはそんなきっかけでした。

アステックペイントの歩み

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菅原:アステックペイントジャパンから立ち上がったんですけれども、立ち上げたのが2000年ですので今から20年前。当時、私が30歳の時ですが、アステックペイントジャパンを立ち上げました。

当時はオーストラリアから塗料を輸入する輸入商社という立場でスタートしました。

オーストラリア製の塗料を日本で紹介をしていたのですが、オーストラリア製の塗料を塗装工事会社さんに提案しても誰も見向きもしてくれなかったんですよね。中には興味を持ってくださる方もいらっしゃったんですけれども、ほとんどの人は興味を持っていただけなかった。

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特に最初は、販売店とかいろんなところにアプローチしていたんですが、ほとんど全く見向きをしてくれないという中で、1つ私がこだわったのは「直販体制」。もう商社には売らない、塗料販売店にも売らない、直接塗装会社さんに売ると決めまして、直接、塗装工事会社さんまわりをし始めました。

いろんな話を聞く中で、1つわかったことは、当時は景気がすごく悪くて受注単価は落ち込んでるいし、工事もどんどん減ってきている。そういう中で、「アステックさんの塗料は輸入塗料で高いから、もう買えないよ」 と、「今の時代は安くないと絶対誰も買わないよ」ということを教えてくださったんですよね。

そこで、「だったら住宅のオーナーに直に売りに行きませんか」と「元請けをしませんか」という提案をするようになりまして、「いや、なかなかそんなこと難しいよ」という中で、「だったら私も、私個人で手伝います」と、チラシを一緒に作って、話すトークマニュアルも一緒に作って、販促品も作って、「これだけあればうまくいくからやりましょうよ」という提案をしていったら上手くいったんですよ

で、うまくいったということで喜んでもらって、「これで受注が取れるんだったら、この部分はアステックさんに変えるよ」という中で、「この方法でいけるんだな」と思いました。 そのうまくいった内容を他の塗装会社さんにまた持っていって「こんな事例でうまくいきました。これやりませんか」ということをずっと一社一社、お客様をつくっていった。そこからのスタートになりますね。

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それから大体10年間ぐらいは社員を増やしながら、10年ぐらい前の時もすごく景気が悪い時期がありまして、悪徳リフォーム業者のことで社会的に営業がなかなかできないと言われた時があったんですよね。

アステックペイントの加盟店さんもだいぶ増えてきた、元請けしてる会社さんも増えてきた、だけど元請けして直接お客さんに提案しようが、悪徳リフォーム業者の話題がありすぎてもう全然提案もできない、見向きもしてくれなくなったという時がありまして、それならば「ブランド」を一緒に作りましょうということをアステックペイントの加盟店に声をかけたら、一緒にやろうという方々が出てきて、そこでプロタイムズが立ち上がりました。今から約10年ぐらい前ですね。

アステックペイントの塗料を売りながら、プロタイムズも立ち上がって、プロタイムズはもう完全に会社を分けてやると決めました。

会社を分けた理由なんですけれども、塗料メーカーとして塗料の収益から支援できる範囲っていうのはやっぱり限られているんですよね。塗料メーカーという立場だったら入り込めない一線があって、それを超えるためにはもう別会社を作って、別会社としてちゃんとお金をもらう対価として、ちゃんとサービスを提供するという考えで、プロタイムズという別会社を作って立ち上げました。

プロタイムズが立ち上がった後、プロタイムズに力をいれながらもアステックペイントとしては塗料メーカーになりたいという、すごい強い想いがあったんですよね。塗料商社からスタートしてどんどん輸入量も増えていった。輸入することによるリスクもありますし、もしくは なかなか海外の塗料が日本の風土に合わない、もしくは日本の職人さんの施工性にあわないといういろいろな問題もあって。

それならば、自分たちで塗料を作って、自分たちで作ったものを直接お届けしたいという思いがあって、途中から自分たちで塗料の研究・開発人員を採用して研究開発チームをつくって、工場を立ち上げて塗料メーカーに転身したというところで、アステックペイントとして新しい道を歩むことができましたし、一方でプロタイムズも毎年成長してきました。

もう1つできたのがSP&Sという会社。
何かというと、我々の成長は塗装会社さんの成長とともにあるというふうに考えた時に、良い塗料を提供して、良い塗料で成長を支援しながら我々も成長させていただく、求められるのであれば営業支援もして成長していただく中で、我々も成長させていただく。そしてもっと成長するためにやっぱり塗装業界にもITが必要だという風に考えるようになったんですよね。

そのためには、塗装業界に特化したIT 会社が必要だとも思うようになりまして、SP & Sという会社を立ち上げて試行錯誤しながら、ようやく2019年に現場ポケットというアプリをリリースして、ITのサービスを提供しながら塗装会社さんが成長する中で我々も成長させていただくという中で、3社会社を立ち上げて、そして20周年を迎えました。

ただいろんな思いがあって、結果2020年に3社を1社統合をするということとなりまして、そういった経緯で20周年を迎えることとなりました。

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1社統合について

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画像引用:https://sakura-corporation.co.jp/

関:今、各社の歴史のところから会社の成り立ちと、そしてこういう思いで会社が1社、 2社、そして3社という形で増えていって、今年1社に統合したというお話、全体像のお話をしていただきましたが、1社統合に踏み切った理由とか、その背景とか、そういったところをお話いただきたいなと思っております。

SAKURA様が1社統合した理由

本田様:まず、分社化して2社になってから、いろんな事業展開としてもいろいろと迷子になってる時期があったんですね。

初めて分社化した時は、お客さんのニーズにあわせてリフォームをやるというところと、あともう一つ、マンションの大規模修繕の専門店になりたいなという想いがあったんです。

住宅だったら、だいたいさくらペイントに今はお願いしてもらえていると、その中で塗装のことならマンションでも、地域のマンションだったらさくらペイントがやりたいなと思ったんです。そこでマンションに本腰入れていこうという時期がありまして、その時に言われた通り、建築士事務所とか登録した方がいいんじゃないかなと思って、自分で2級建築士の資格を取ろうと思って勉強した時期があったんです。

結局、資格は取れて建築士事務所を立ち上げたんですけど、マンション事業の蓋をいざ開けてみてマンションの大規模修繕の元請けになろうと思ったら、全然思っていた事業と違ったんですね。そこで一気に冷めてしまって「こんなんだったら、この業界で1番になりたくはない」と思って大規模修繕からちょっと離れたんです。

その後に、建築士の資格を取った時に家の設計とかする訳です。それがすごい楽しくて、自分が設計した家を建てたいとか、そんな夢ができてしまって、リフォームの後に家も建てて、新築とかですね。「家を建てるなら不動産もしようか」ということでどんどん事業展開をしていったというような状態だったんです。

そこで、もう一つの「さくら夢設計」という会社の方にも社員がどんどん増えたりして、新築事業、分譲とかもやったりとかですね、不動産の仲介とかもやり始めて、そこもだんだんと収益としてしっかりと事業できるようになり始めたんですけど、当時40名くらいの社員ですね、まず私の中では会社、法人としては2つありますけど、僕からしたら一緒なんです。同じ社員で同じ事務所内にいて事業部が分かれているくらいの感覚だったんです。それが どうしても会社が分かれているということは、社員のみんなからしたら違う会社だという風に感じてしまうようなところもあったのかもしれないと感じて、社風が2つに分かれてきたんです。

さくらペイントの社風、さくら夢設計の社風という風に分かれてきたなと私は感じ始めて、何度も みんなを集めて「会議の時は一緒だ」「ワンファミリーだ」と、その中で「法人は違うけど部署が違うみたいなものだ」と思ってくれと何回も説明をしたんですけど、そこがどうしても一緒にならなかった。

何か問題課題が起きた時に「それは夢設計ですから」「それはペイントの方ですから」とか線引きがあったなと感じた。そこを全社員、僕からしたら1つの家族、ワンファミリー、全社員を一枚岩にしたかった

私もいろいろ考えている中で、自分のビジョンが一気に高まった時があったんですよ。それまでは塗装店として地域一番店を貫き通すという、私のビジョンがある中でやっていたんですけど、やはりリフォーム、新築とか不動産をやり始める中で塗装以外の住宅業全般で地域の一番店になりたいなと思い始めたんです。

塗装だったら、さくらペイント。ただリフォームはどこかの一番店があって、新築にも一番店があって、不動産にも一番店があって…。じゃなくて、家のことならどんなことでも、心配になったりした時はさくらペイントに言ったらどんなことでも解決できるというような、そんな一番店になりたいなという、2年前か3年前くらいにビジョンが一気に大きくなったんですね。

本当の地域一番店になるなら、この社風、全員のチームワークも1つにして、そして業績とかそのようなことも1つにしてやっていかないと、なかなか簡単に取れるようなことではないと思ったので、そこを本気さを示すためにということもあって1つにしようと思って。

まとめてみると、社員の社風というところと僕のビジョンが一気に成長したというところがあって、そのビジョンを達成するために1つにしたという、そんな経緯で1社にしようと考えました。以上です。

アステックペイントが1社統合した理由

菅原:本当に、本田社長とすごく同じ理由でびっくりしたと言いますか、同じ流れできたんだろうなと思っています。

社歴もだいたい19年と当社が20年とで近いと思いますし、結局、当社も3社となっていま現在グループ全体で社員が200名くらいになるんです。そういう中で3年前くらいから、私も違和感を抱いていまして、社内の事業計画書とか、方針所の中で一体化しようと、何で3社の会社が相乗効果がないんだということを思い始めまして、明らかに私の中で感じていたのは会社が違うことで違う文化ができてきたという感じがあったんです。

それぞれの会社で、それぞれの文化がある。価値観も違いができてきた。本来であれば、顧客は同じなんですね。

塗装業界のアステックペイントの加盟店さん向けに塗料も販売させていただいて、そのアステックペイントの加盟店さんの中で、プロタイムズに興味がある方がプロタイムズに加盟いただく、その会社さん向けに営業支援のサービスをさせていただく、アステックペイントの加盟店さんの中でITの必要な会社さんにアプリを提供させていただく。顧客は同じなんですね。

本来は、顧客に対してあらゆることで提供して、加盟店さんの成長をあらゆる角度から支援させていただきながら当社も成長していきたいという想いで会社を作って、サービスを作ってやってきたという中で、蓋を開けてみたら社内の文化が違う、価値観が違うと。

相乗効果が出ないのでどうしてもこれから成長するにあたってのスピードも落ちていくという中で、一体化ということをテーマに何年間か議論しても全然進まない。

であれば、もうこれは1つの会社にして文化も価値観も同じにしようという風に考えまして、ちょうど2020年の20周年記念という節目で統合しようということを、2019年に発表して、その年末の事業計画発表会の中では当社の使命だとか、存在意義であるとか、当社の価値とか、全部の言葉を見直して、そこを皆さんに発表しました。

これが全グループを1社化した後の我々の価値観なんだ、これが我々の使命なんだということを皆さんに伝えて、これでいこうと言って、2020年に統合するというような流れになります。

これから一体化が進んで、価値観が1つになって文化が1つになって、顧客に対して同じ価値観であらゆる角度から提案するというようなことが実現できれば、もっと会社の成長スピードが早まっていくのかなという感覚があると思っています。

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成長のターニングポイント

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関:今、会社の歴史をお話いただきまして、統合ということ以外にも共通点が両社にありました。会社の歴史も19年と20年で近いということでお話いただきましたけれども。その中で経営者様の視点から見て「ここがターニングポイントだったな」と振り返った時に思えるようなポイントをお話いただきたいなと思っております。

SAKURA様のターニングポイント

本田様:私はやはり第一店舗目の社屋を建てた時が、1番の大きなターニングポイントだったなと思っています。

当時、1店舗目の社屋をオープンさせようとした時は、まだ社員数が恐らく5名くらい。私が営業を1人でやっていて、4人の職人がいるという状況で、売上が1億円もなかったんです。数千万円、恐らく7,000万円、8,000万円という状況で、自分で店舗を建てるということになったんですけど、その時周りのみんなが反対したんです。

最初に話したように未収金があって大きな借り入れもしていたし、どれだけ成功できるかわからないという中で、また大きな借金をして自分の建物を建てて、土地から買ってやるというのをみんなが反対していたんです。

そこで大きな借金をしますけれども、絶対いけるという自信があって全然不安はなかった。不安がなくて、何とか銀行さんに頭下げてお願いしてお金を借りて、社屋を建てることができた。それがちょうど11年前ですね。

11年前に社屋を建てて、当時、建てるまでは施工が月に2~3棟という感じだったんですけれども、オープンしたその月から、倍々ゲームで6棟とか施工をやり始めて、その次の月は10棟、そのまた次の月は15棟とかで、どんどんどんどん棟数を増やしていけたというのがあります。

また、第1店舗目のオープンと、社名を「明星建装」から「さくらペイント」に変えたのが同じ日だったんです。同じ日だったんで、1店舗目を建てて、さくらペイントに社名を変更したのが、本当に大きなターニングポイントだったなと感じています。

あとターニングポイントが2つあるんですが、アステックペイントさんとの出会いというのも、正直、大きなターニングポイントになりました。

経営の先輩であるミヤケンの宮嶋社長がやり始めているという話を聞いて、自分もやってみたいなと思って加盟したのがスタートです。それまでは、普通の、よく皆さんが取り扱っているような日本ペイントさんとかロックペイントさんとかの汎用塗料を使っていたんですけど、アステックペイントをガチで売っていこうということになって、当時は自分が1人で営業していましたので、何とかこれを売らないかんと思ったんですね。

最初は、例えばそれまでたぶん平均受注単価90万円から100万円くらいだったと思うんです。それが、アステックペイントさんでやろうと思ったら恐らく120万円から130万円、それくらいの金額になる。

今までアステックペイントを紹介しなかった理由というのは、100万円とかそれぐらいが適正単価なのかなと思っていて、アステックペイントが良い塗料なのはわかっているけど120万円とか130万円とかになるとお客さんが嫌がって逃げてしまうんじゃないかと思っていたからです。

でも、「すごく良いけど、すごく高いんです」と言って一生懸命説明したら、当時、お客さんみんな「あんたが本当に1番いいと思うなら、それに決める」と言ってくれました。

やはり本当に良い塗料なら高くてもお客さんに提案したら買ってくれるんだというのがわかった。そっちの方が お客さんも喜んでくれるのがわかって、変に100万円以上は怒られる、嫌われるという固定観念でやっていたんだなと気づいて、そこから一気に売上が伸び出したなというのが正直あります。

その後、私は営業を降りて、営業担当者を他に立ててやり始めたんですけど、その営業担当者も、社長が1番良いって言った塗料だからと思って堂々と売ってくるし、そこから一気に平均単価が上がってきて、高額な付加価値のある塗料を販売できるようになりました。

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最後のターニングポイントとしましては、1社統合する理由の1つになった「私のビジョンが大きくなった」ことですね。

今まで塗装一番店を目指していた私が、守り通そうと思っていた私が、住宅一番店と言ったらやっぱり私からしたら結構大きなことなんですよね。

いま現在でも、まだまだ塗装以外のことであったら、新築・不動産・リフォームって言ったら、大きな会社さんがたくさんいるんですよ。それを全部の総合として、住宅一番店としてくくったら生半可なことじゃないなと感じたんです。

住宅一番店になると考えたら、この人数じゃ全然足りない、売上規模が足りないなとなって、これからどんどん会社を発展していきたいとなった時に、それなら箱をもっと大きくしないといけないと感じたので、そこから新たな店舗を探し始めました。その新しい店舗も購入して、高槻の駅前の良い場所で、そこでやろうということにしました。

そして、そこに本社を移転して、さくら夢設計という会社がさくらペイントに吸収されたという形で、会社を一本化しました。

また、住宅一番店になるなら、さくらペイントという塗装屋さんの名前では住宅一番店は厳しいんじゃないかといろんな先輩方の意見もあったので、「株式会社SAKURA」というふうに商号を変更しました。

本社移転と商号変更、それが2019年12月10日に全部やってしまったんですけど、そこが3つ目のターニングポイントになったなという感じがします。

アステックペイントの成長ターニングポイント

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菅原:私もいくつかターニングポイントがあると思っていまして、1番大きかったなと思うのが、たぶん創業して5年くらいで、当時、社員が10名くらいの時だったと思うんです。

社員10名くらいですので、基本的には私が営業やあらゆることをやっていて、全部かなり細かく指示をしていました。

私の中で1つこだわりがありまして、顧客主義という表現を当時からしていたんですけど、徹底的な顧客主義の会社になると、顧客のためになることはとことんやるぞということを言って、顧客の皆さまが喜んでいただけるものは徹底的にやるというスタンスでやってきて成長する中で、社員が10名くらいですので、営業スタッフが5・6名くらいだったと思うんですよね、当時は。

そういう中で、ある日突然、創業メンバーである技術部長で技術責任者の社員と営業部長、そしてトップ営業の3名がいっぺんに辞めると私に言ってきました。

前日が忘年会で、すごく盛り上がって来年も頑張ろうと言っていた翌日にその話だったので、当初よく理解できなかったんですけど、もうすぐに辞めると、3人いっぺんに辞めるという話になって、当時はかなり感情的にもなってはいたんですけど、10人中トップ3人が辞めていきました。結果、全部一からやり直しで、全部仕切り直しました。

その時、気付いたのは、顧客主義というところにはすごくこだわって、顧客のためになることということでやってきてはいたんですけど、私もやっぱりかなり忙しかったので、社員の声を聞かずに「いいから私が言ってることだけをやってくれ」と言っていて、社員からしてみるとすごくつまらなかったと思うんです。何を言っても跳ね返されて、意見も聞いてもらえなかった。

結果、社員が辞めていって、そこで初めて気づいて私自身変わることができたんですけど、顧客満足をつくるのは私1人では無理で社員全員でつくるものであると、社員が顧客満足をつくるためにはどうすればいいかというふうに考えた時に、社員が会社に対して信頼していて、会社に対して満足している状態がなければ、社員は顧客満足をつくれないというふうにようやく気づくことができました。

私自身が変わった結果、創業5・6年までは腑に落ちる言葉があまりなかく、会社の理念をつくっていなかったんです。しかし、社員が辞めてようやく腑に落ちた言葉が「人こそ全て 人が企業」という言葉。

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それを会社の理念に掲げて、顧客主義は徹底的にやる、ただしそれと同レベルで社員満足を追求しようというふうに変えました。

そこから、私自身ももっと楽に社員と接することができましたし、社員のワクワクしている姿をようやく見れるようになってきました。また、社内の一体感とか価値観とか、そういうことも見えるようになってきて、そこから成長路線に入ってきたのかなというふうに思っています。

私にとっての1番のターニングポイントというのは、幹部社員3名が一斉に辞めた、それによって私自らが変われたというのが1番大きかったなと思っています。

あともう一つ、あえて挙げるとしましたら、今年プロタイムズを大きく制度変更したんです。

プロタイムズが創業して10年間ずっと成長し続けてきて、組織的には全国でトップクラス、売上規模も組織の数もやっている内容も、この業界ではトップクラスというふうに私自身も自負していますし、そういう組織になれたのかなと思っていますが、私自身の感覚で言いますと、ずっと失敗の連続であったんです。

ずっと満足できない中で、ずっと挑戦し続けてきた。挑戦しながら成長してきた。だけどやはり満足いかないまま今に至って、まだまだこれからも挑戦し続けないといけないという中で、今回、組織を変更することになりました。

プロタイムズが立ち上がってくれたおかげで、私自身がもっと塗装会社の経営者の方々と根深いところのコミュニケーションをとれるようになってきて、皆さんの本当の真の悩みを聞くことができて、それに対して真摯に10年間取り組んできたという実績があると思うんですよね。

それによって私自身も多くを勉強させていただきましたし、それを改善しながらプロタイムズも成長できてきたと思います。

また、結果としてプロタイムズで培った皆様の本当の悩みであるとか、皆様の求めていることが、アステックペイントに活かされて、アステックペイントの塗料開発であるとかアステックペイントの営業に対するスタンスのあり方であるとか、いろんなことに影響して、アステックペイントの成長にも繋がってきたと思います。

さらに、SP&Sという会社もできあがって、これから1社統合してもっと成長しようという中において、プロタイムズが立ち上がって私も深く関わってきた中で、経営者の皆様と一緒に取り組んできたこと、そこがすごく大きかったなと思っていまして、今回プロタイムズも含めて1社統合となりますけど、この経験があったからこそアステックペイントとしてまだまだ成長できるというふうには思っています。

大きくターニングポイントを2つとしたら、この経験になると思っております。

塗装業界へのメッセージ

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画像引用:https://sakura-sumai.jp/

本田様:今コロナ禍の状況で、全国の同業者の皆さんが初めての経験ですごい苦労されているというふうに思うんですけれども、その中でもどうしていこうかということで、お客さんに直接接触できないから、非接触でWEBなんかやってみたりとか、何かいろんなそれぞれの工夫をされて変化をしているなというふうに感じますし、うちもいろんな変化、日々挑戦をしているような状況なんです。

この変化をしないといけないという、この状況になってやっていることがすごい会社の成長につながっているなあというふうに感じます。

ですから、もしコロナが完全に収束した後には、この変化した私たちはすごい強い会社になっているんだろうなという風に感じております。

また、この変化をしていかないと生きていけない、生き残っていけないというところがあるんで、どんどん柔軟に変化をしていくべきだという風に思うんですけれども、変化する方向とかやり方というのもそれぞれだと思うんですが、これ間違えて変化したらもう大変なことになると思っているんです。だからこそ正しい変化と言いますか、正しい変化をするためにはいろんな情報が必要だと思うんです。

ですから、いろんな情報を取るためにと言いますか、情報共有の場としてこのアステックペイントさんだったりこの応援ひろばとかですね、私もFacebookを見ながら毎日いろんな情報を入れているというところがありますんで、こういうような場所を活用しながら、正しい情報をどんどんどんどん取り入れてお互い高めあって変化、正しい変化をしていきたいなという風に思っています。

代表菅原より一言

菅原:今回、応援ひろばでの対談ということですけれども、やはり今、時代の変化のスピードというのがものすごく速いと思うんです。

2週間前のことを考えたら、そんなに古い情報なのかというくらい情報が変わりますし、1週間でももうガラッと変わっていく。情報が出た瞬間から1週間ぐらいで古くなっているんで、基本的に情報はすぐ陳腐化する。

だけど、今の情報をちゃんと取り入れないと会社は変化できない、変化し続けられないという意味においては、すぐ陳腐化する情報であっても情報を入れ続ける。入れ続けるためには出し続けるということをずっと繰り返していく中で、会社としては良い方向に変化してきているという風に思っています。

たくさんある情報の中でも厳選することさえもできない時代だと思うんですよね。そういう意味においては、厳選もあまりしないというくらいの感覚で、どんどん情報を発信させていただいて、情報をどのように料理するか、どのように解釈してどのように形にするかというのは、各社の判断だと思うんですが、まず情報を出すということについては、アステックペイントとしてはすごく力をいれていきたいと思っています。

それは皆さんと共に協力しながら、共に成長していくために必要なことだと思っています。我々も努力しますし、皆さんも情報発信の努力をいただきながらお互いに情報を出すことで、もっといろんな情報が出てきて、それを必要なタイミングで必要な情報を各社が取り入れていくと、そんな流れができればいいなと思って、今後も運用していきたいなという風に思っております。


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【メディア運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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