工期の短縮に貢献するシーラーレスシリコン塗料「REVOトップワンSi」
「長持ちするいい塗装工事を提案したいけど、相見積もり対策で見積金額は抑えたい」
「現場工期を少しでも短縮し、完工数を増やしたい…」
塗装工事を提案する中で、このようなお悩みや課題を抱えている営業の方も多いのではないでしょうか?
今回は、そのような課題を解決できるアステックペイントのシーラーレス上塗材「水性形二液外壁用上塗材 REVOトップワンSi」について詳しくご紹介します。
目次
REVOトップワンSiとは
REVOトップワンSiは、アステックペイントの中でも、多くの方にご愛用いただいている「シリコンREVO1000」と同等の高い耐候性を持ち、さらには、窯業系サイディング外壁への付着性を兼ね揃えているため、下塗材不要で仕上げることのできる水性形二液外壁用シリコン塗料です。
フッ素バージョンのREVOトップワンFについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
関連記事REVOトップワンSiの特徴
下塗材を塗装せずに高い付着性を発揮
塗装業界において長年の課題である塗装職人不足問題への対策の一つとして、生産性向上のための「工期短縮」が挙げられます。
現状では下地材との付着性を確保するために「下塗り・中塗り・上塗り」の三工程で仕上げるのが一般的ですが、REVOトップワンSiは窯業系サイディング外壁に対して高い付着性を持つため、下塗材を塗装することなく「中塗り・上塗り」の二工程で仕上げることができ、品質を確保しながら工期短縮を実現することができます。
下地への良好な付着性を実現した2つの理由
❶特殊シリコン樹脂を採用
窯業系サイディングに付着しやすいよう改良された ”特殊シリコン樹脂” の採用により、下塗材を塗装しなくても付着性を確保することができています。
❷B液に下塗材(シラン)成分を配合
REVOトップワンSiのB液には、窯業系サイディングとの付着性を高める「下塗材(シラン)成分」が含まれています。そのため、B液を混ぜることで窯業系サイディングの既存塗膜へしっかりと付着することができます。
下塗材不要でも高い隠ぺい性
塗材を塗装せず二工程で仕上げる場合、充分な「隠ぺい性」が必要とされます。
REVOトップワンSiは隠ぺい性に優れるため、塗りムラや透けの心配がなく、美しく仕上げることができます。
高い耐候性で建物を長期間保護
REVOトップワンSiの耐候性は、水性一液シリコン塗料の中でも高い耐候性を持つ「シリコンREVO1000」と同等です。
高い耐候性を持つ2つの理由
❶樹脂
一般的なアクリルシリコン樹脂は、アクリル樹脂を主要成分として、部分的にシリコン成分(シロキサン結合※)がある樹脂で構成されています。
REVOトップワンSiは、このシリコン成分(シロキサン結合)を他のシリコン塗料よりも豊富に含有しています。シロキサン結合は、結合力が強いことから紫外線に破壊されにくく、優れた耐候性を発揮します。
※シロキサン結合:ケイ素‐酸素‐ケイ素(Si-O-Si)の結合のことです。このシロキサン結合は、ガラスや鉱石などの無機物と同じ構造をしており、劣化要因となる紫外線のエネルギーよりも高い結合エネルギーがあるため、破壊されにくく、高い耐候性を発揮するのが特徴です。
❷ラジカル制御型白色顔料の採用
一般的に、塗料は数色の「顔料」を用いて調色しています。混ぜ合わせる顔料の色や比率を変えることで様々な色に調色できます。(例:紫系 = 青系顔料 + 赤系顔料)
顔料には様々な種類・色がありますが、その中でも白色顔料として一般的に用いられているのが「酸化チタン」です。酸化チタンは紫外線が当たることで「ラジカル※」という劣化要因を発生させてしまう性質があります。
REVOトップワンSiは、酸化チタン表面にシールド層を形成し、ラジカルの放出を抑制する 「ラジカル制御型白色顔料」を採用しています。この「ラジカル制御型白色顔料」によって樹脂が持つ本来の耐候性を発揮しやすくなります。
※ラジカル:白色顔料に紫外線が照射された際などに発生する有機物(樹脂など)を分解するエネルギーのことです。塗膜表面でラジカルが発生すると、樹脂などの有機物が破壊され、塗膜表面のチョーキング劣化が進行してしまいます。
強靭な塗膜を形成し、低汚染性を発揮
一般的な塗料に使用されている樹脂は、塗膜表面に汚れが付着しやすいという課題を抱えています。
REVOトップワンSiは強靭な塗膜を形成する樹脂を採用しているため、塗膜表面に汚れが付着しにくく、低汚染性を発揮します。
対応下地
フッ素、無機系・光触媒既存塗膜を除く、窯業系サイディング外壁(塗り替え回数は問わない)に対し、下塗材不要で施工可能です。
※フッ素塗膜、変性無機塗膜、光触媒塗膜へは塗装できません。フッ素、無機系・光触媒既存塗膜に施工する場合は、エポプレミアムシーラープライマーJYやプレミアムSSシーラープライマーなど、適合する下塗材を塗装してください。
※塗膜剥離しサイディング素地が露出している場合は、その部分に下塗材を塗装してください。
※脆弱で粉っぽい窯業系サイディングには直接塗装できません。
※凍害で破損したサイディングには施工できません。
B液の取り扱いについて
B液を適切に計量・混合撹拌することで、下塗材不要での施工が可能になります。
B液は、容器側面の目盛または容器のキャップを用いて、適正に計量・混合・撹拌してください。(B液25ml=キャップ一杯分=1目盛分)
※B液は危険物第四類第二石油類に該当しますので、保管・取扱いには十分に注意してください。
※B液は、開封後は変質しやすいため、冷暗所で密閉して、2週間以内に使い切ってください。
製品データ
◯荷姿…15.15 kg セット(A液 15kg、B液 0.15kg)3.03 kg セット(A液 3kg、B液 0.03kg)
◯塗布量…0.25~0.35kg/㎡ ※塗布量及び塗回数は下地の材質・状態等で増える場合があります。
◯希釈…ローラーの場合:0~ 5%(清水)エアレスの場合:5~10%(清水)※15.15kg 1セットあたり
◯艶…艶有・3分艶
◯色…アステック標準色69色
JIS規格
■JIS K 5660 つや有合成樹脂エマルションペイント
『容器の中での状態』『塗装作業性』『塗膜の外観』『低温安定性』 『表面乾燥性』『隠ぺい率』『鏡面光沢度』『耐水性』『耐アルカリ性』 『耐洗浄性』『耐湿潤冷熱繰返し性』『耐候性B法』 全て合格
■JIS A 6909 建築用仕上塗材 『可とう性』 合格
■『防かび性』 合格 ※社内試験による(参考試験方法:JIS Z 2911 かび抵抗性試験方法)
■『防藻性』 合格 ※社内試験による
下地処理方法・注意点
【下地調整】
・劣化し脆弱な部分及び錆等は、ディスクサンダー、スクレーパー等により除去する。
・漏水箇所は予め水が浸入しないように処置し、汚れ、付着物、油脂類等を高圧洗浄、 スクレーパーやシンナー等で除去する。
・塗装する下地は、清浄かつ、十分に乾燥させる。
・劣化したシーリング材は全て撤去し、新規シーリング材で打ち替える。
【施工上の注意】
・フッ素塗膜、変性無機塗膜、光触媒塗膜へは塗装できません。
・雨・強風・結露等の悪天候及びこれらが予想される場合には施工は避けてください。
・5℃以下、湿度85%以上での施工は避けてください。
・使用する前に塗料を十分に撹拌してください。
・ウールローラー施工の場合、塗回数が増えることがありますのでご注意ください。
・エアレス施工の場合には塗装ロスが大きくなりますので、塗布量の上限値を目安にしてください。
・上記塗布量及び塗回数は下地の材質・状態等で増える場合があります。
・シーリング材目地に塗装した場合、動きに追従出来ずに塗膜がひび割れることがあります。
・塗り継ぎや補修塗り(タッチアップ)を行う場合は、 ローラー又はエアレス等の塗装方法や希釈率の違いにより、 色相差・艶ムラが生じることがありますので、作業後に仕上りをご確認ください。
・A液とB液を混合比率100:1の割合で電動撹拌機で 十分に混合・撹拌(1分以上)してから使用してください。
・B液の混合割合が不適切であったり、混合が不十分ですと、付着性能が発揮できません。
・二液塗料ですので、混合・撹拌後は可使時間以内に使い切ってください。
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この記事の監修者と運営者
【記事監修】
株式会社アステックペイント
谷口 智弘
【記事監修】
株式会社アステックペイント
谷口 智弘
株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。
【運営会社】
株式会社アステックペイント
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株式会社アステックペイント
AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。