難付着系塗膜に使用できる「エポプレミアムシーラープライマーJY」

APセレクション 外壁メーカー塗料塗装屋根性能 2022.12.26 (最終更新日:2024.01.16)
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近年増加しているフッ素・光触媒・無機系塗膜は、難付着系塗膜とも呼ばれています。これらの塗膜は、塗り替え工事用の一般的な下塗材が付着しづらいため、塗料選定を誤ると早期剥離に繋がる可能性があります。

今回の記事では、難付着系塗膜にも対応したアステックペイントの塗料製品の1つである、「エポプレミアムシーラープライマーJY」の特徴や仕様、使用上の注意点などを詳しくご紹介いたします。

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エポプレミアムシーラープライマーJYとは?

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「エポプレミアムシーラープライマーJY」は、難付着系塗膜への塗り替え可能な、「付着性に優れた二液型弱溶剤下塗材」です。

また、難付着系塗膜だけでなく、一般的な塗膜への付着性にも優れており「どんな既存塗膜なのか判別できない」という屋根や外壁にも安心して施工できる塗料です。

【概要】

用途弱溶剤形二液屋根外壁用変性エポキシ系下塗材
特徴強付着性
適応下地≪外壁≫
コンクリ-ト・モルタル・ALC・窯業系サイディング
≪屋根≫
セメント瓦・カラーベスト・モニエル瓦
≪既存塗膜≫
リシン・吹付タイル・スタッコ・石材調仕上材下地・フッ素塗膜・無機系・光触媒塗膜
荷姿15kgセット(A液 12.5kg B液 2.5kg)
塗布量0.13~0.25kg/㎡
モニエル瓦の場合:0.20~0.34kg/㎡
希釈量希釈不可
塗り回数1回
乾燥時間工程内:3時間以上7日以内
工程間:3時間以上7日以内
透明・白
可使時間4時間以内(20℃)

難付着系塗膜に付着するメカニズム

難付着塗膜には、一般的な塗膜と比べて無機系バインダー成分が多く含まれています。

この無機系バインダー成分にはセラミックやガラス質など様々あり、塗膜表面が緻密になり、耐久性が上がるため塗膜の汚染や劣化を低減することができます。

その反面、塗り替え工事を行う場合、塗料が付着しづらく、一般的な塗料を塗装すると早期剥離に繋がる可能性があります。

エポプレミアムシーラープライマーJYは、エポキシ樹脂成分とシラン成分を配合することで、エポキシ樹脂成分有機系塗膜に付着、シラン成分が難付着塗膜に付着することができます。

※無機系バインダー成分とは … 難付着系塗膜の主成分であり、結合材のこと。

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仕様

適用上塗材

【外壁】
・EC-5000PCM-IR
・超低汚染リファイン1000MF-IR
・超低汚染リファイン1000Si-IR
・超低汚染リファイン艶消1000MS-IR
・フッ素REVO(-IR)
・シリコンREVO(-IR)
・スーパーラジカルシリコンGH
・無機ハイブリッドウォール
・無機ハイブリッドウォールJY
・グラナートミドルコート(SP)
・シリコンフレックスJY
・マックスシールド(U/Si/F)

【屋根】
・超低汚染リファイン500MF-IR
・超低汚染リファイン500Si-IR
・シリコンフレックスJY
・無機ハイブリッドコートJY
・無機ハイブリッドコートJY-IR
・スーパーシャネツサーモSi/F
・シャネツテックSi-JY

使用上の注意点

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※イメージ写真

●シーリング材からのブリード汚染が懸念される場合は、白色を推奨します。

旧塗膜が光触媒の場合は、白を推奨します。
※透明を使用した場合、透過した紫外線で光触媒反応が起こり、経年後、塗膜剥離に繋がる可能性があります。

●弱溶剤のためシーリング材が硬化不良を起こす恐れがありますので、シーリング充填後、夏場は3日以上7日以内、冬場は4日以上8日以内に塗装してください。

●調合比を厳守し、十分に撹拌してください。
調合比が不適切だったり、撹拌が不十分だと、付着性能が十分に発揮されない恐れがあります。

●A液とB液を混合撹拌後、15~20分程度熟成してください。

●二液型塗料のため、混合・撹拌後は可使時間以内に使い切ってください。

●モニエル瓦に塗布する場合、塗布量が異なります。
健全なスラリー層に濡れ色光沢が確認できるまで、もしくは健全なスラリー層を隠蔽するまで1~2回塗装します。(脆弱なスラリー層は、事前にケレン・高圧洗浄により、完全に除去してください。)

まとめ

今回は、難付着系の既存塗膜の屋根外壁の塗り替えも可能な下塗材「エポプレミアムシーラープライマーJY」の付着性について詳しくご紹介いたしました。

エポプレミアムシーラープライマーJYは、屋根・外壁問わずはば広く使用できる下塗材です。遮熱性にも優れているため、 遮熱性を持つ上塗塗料との組み合わせでぜひご使用ください。


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記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

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運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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