現場の研究 2021.07.19

塗装後の不具合を起こさないために!「光触媒の塗膜」を塗り替えるための最適な方法

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高いセルフクリーニング機能持ち、汚れを洗い落とす特徴を持つ光触媒塗料。
「ずっと外壁を綺麗に保ちたい」という施主様のニーズが高まっていることもあり、新築の戸建住宅には約15年前より、光触媒塗料をコーティングした窯業系サイディングが使用されるようになってきました。

そして、近年ではそんな光触媒塗料で塗装された外壁材の改修時期が到来しており、塗り替え需要が急増していると言われています。

今回の記事では、「光触媒塗膜の上から塗り替えするための方法」などについて詳しくご紹介いたします。
「光触媒塗料が塗られている外壁をどのように塗装すればよいか困っていた」という方はぜひご参考にされてください。

セルフクリーニング効果を発揮できる理由

光触媒塗料に原料として含まれる「酸化チタン」は紫外線に反応すると光触媒反応を起こし、塗膜表面に付着した汚れを炭酸ガスに分解します。

また、酸化チタンが紫外線と反応すると塗膜表面の親水性(水となじみやすい性質)が高まるため、外壁塗膜と汚れの間に雨水などの水分が入り込みやすくなり、排気ガス等などの汚れも洗い流すことができます。

光触媒塗膜の上から塗り替える際は要注意

光触媒で塗装された塗膜は難付着系塗膜であるため、一般的な下塗材で施工すると、数年後には塗膜剥離を引き起こす可能性が高くなります。そのため必ず光触媒塗膜にも付着する特殊な下塗材で塗装する必要となります。

一般的な下塗材で改修するとどうなるのか

一般的な下塗材で改修すると次の2つの要因によって、塗膜剥離に至るケースがあります。

・無機系塗膜のため付着性が著しく悪い
・光触媒反応によって塗替え塗膜が分解される

■光触媒塗膜の上から塗り替えた際の塗膜剥離のイメージ図

「色付きの上塗材で塗りつぶせば、紫外線の影響は受けないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、塗膜を透過した紫外線の影響を受けてしまうことがあるため塗膜剥離のリスクは変わりません。

塗替え塗膜を透過した紫外線によって、光触媒塗膜表面でラジカルが発生し、接触している塗替え塗膜の下塗材の樹脂を分解するため、塗膜剥離に至ります。

光触媒塗膜にも対応する下塗材

光触媒塗膜の塗替えには以下2つの機能を兼ね備えた下塗材が必要とされています。

① 紫外線を透過させない白色の塗膜
② 難付着系の無機塗膜への良好な付着性

そこでアステックペイントでは、光触媒塗膜の上から塗装する際には、水性2液形の難付着系対応下塗材「プレミアムSSシーラープライマーの白色」をオススメします。

プレミアムSSシーラープライマー(白)を推奨する理由

プレミアムSSシーラープライマー(白)を推奨する理由を、試験結果をもとに説明します。

【試験①】 紫外線透過率実験

プレミアムSSシーラープライマー(透明および白)塗膜の紫外線透過率を測定しました。その結果は、下記グラフの通りです。
「透明の塗膜」は多くの紫外線が透過していますが「白色の塗膜」はほとんどの紫外線を遮断しているという結果でした。

■紫外線透過率 測定結果 ※紫外線の波長域は280~400nm

【試験②】 難付着性塗膜への付着性実験【試験①】紫外線透過率実験

光触媒を塗装した試験体の上にプレミアムSSシーラープライマー(透明および白)を塗装し、1年間屋外暴露させた後、付着性試験(セロテープ碁盤目試験)を実施しました。

〇透明:テープを貼った箇所は全体的に剥離
〇白 :剥離なし

2つの試験から分かるように、プレミアムSSシーラープライマー(白)は「良好な付着性」と「紫外線遮断」を有しているため、ラジカルの発生を抑制し、塗膜剥離を防ぐことができます。

光触媒塗膜か分からない場合の下塗選定方法

外壁材に光触媒塗膜が使われているのか、どうすれば判別できるのでしょうか?
結論から言うと、見た目で判別することはほぼ不可能です。
そのため、以下のいずれかに当てはまる場合は、光触媒対応の下塗材を使用することを推奨します。

①窯業系サイディングの型番・製品名などに光触媒処理等の資料が残っている

②築10年以上が経過しているにもかかわらず、外壁材にチョーキングがない

③庇下などの雨が当たらない箇所でも汚染されていない

まとめ

外壁材表面の見た目でだけでは、光触媒塗膜かどうかの判別が困難です。

光触媒塗膜の可能性がある場合は専用下塗材を施工することで、塗膜剥離のリスクを抑えることができるため、ぜひプレミアムSSシーラープライマー(白)のご使用をご検討ください。

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