現場マナー向上に役立つ!施主様が塗装現場で気になるマナーとは?

現場の研究 安全対策規格・法律 2022.04.20 (最終更新日:2024.01.16)
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塗装工事では、塗装職人、現場管理、協力業者(足場・シールほか)、担当営業などたくさんの人々が携わって工事が進みます。この記事を読まれている現場関係者の皆様も、工事を通して施主様から「お褒めの言葉」や「指摘の言葉」をいただいた経験があるのではないでしょうか。

そこで今回は、アステックペイントが現場関係者の方から収集した「施主様の生の声」を紹介いたします。ぜひ、現場マナーの向上の参考にしてください。

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好印象を持ってもらえたマナー事例

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※イメージ写真

まずは施主様から好印象を持っていただけた事例(参考となる事例)をご紹介します。

事例①
誠実で謙虚な職人さん達でした。
朝の始業前の挨拶や終了時の作業報告を丁寧にしていただけたことで信頼と安心感がありました。
また作業終了時のごみ拾いなど感心させられました。是非次回もお願いしたいです。
事例②
職人の皆様の挨拶・言葉使いがよかったです!社内で研修や指導が行き届いていると感じました。
子どもの帰宅時には「おかえりなさい!」と気さくに言っていただけたことは、子どもも喜んでいました。
塗装をお願いしてよかったです。

このように作業前の挨拶や作業終了時の報告・ゴミ拾いなどの行動に、施主様は好印象を持たれています。特に、施主様に対して工事内容・進捗に関しての説明が逐一あることで安心していただけます。

塗装工事は約2週間と長い期間になり、その結果、施主様と接する機会が多くなるのは必然的に職人さんになります。

その職人さんの挨拶や対応で、次の塗替え工事やご紹介につながることもあるので、挨拶や作業終了後の報告・日々のゴミ拾いなどの現場マナーは、非常に大切です。

指摘を受けたマナー事例

特に多くの声が上がった3つの事例を紹介します。大きく「報告・連絡」「建物の欠損」「喫煙」に関して多くのご指摘を受けているようです。

施主様に対して報告・連絡が遅かった事例

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※イメージ写真
事例①
隣家の車に塗料が飛散してしまい、業者が拭き取りを行ったことの報告を受けたのが数日後であった。
飛散したタイミングですぐに報告が欲しかった。隣家の人に謝罪をするタイミングが遅れてしまい、気まずい状態になった。
事例②
足場解体の時間が大きく遅れたにも関わらず連絡がなかった。また作業開始時間が遅れたことで終了時には暗くなっており、解体音が近所に響いて迷惑をかけてしまった。
せめて、遅れる連絡はして欲しかった。

このように、事前の報告・連絡が遅かった場合、施主様に不信感やストレスを与え、さらに大きなトラブルにつながる場合もあります。現場作業のため不可抗力で工程の遅れやミスが発生することもあるかと思いますが、その出来事をすぐに聞いているかいないかでは、印象が大きく違います。

何かあった時は、まずは報告・連絡を心がけましょう。

建物に傷・欠損・へこみが発生してしまった事例

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※イメージ写真

足場材(鋼材)を運び入れて仮設足場を組んで塗装作業を行うため、予期せぬことで傷をつけしまうことがあるかと思います。

この事例も、傷などが入りやすい箇所への対策がなされていないこと、発生したことに対する報告がないことに対して指摘をいただいた事例です。

事例③
強風の予報であるにも関わらず足場ネットがたたまれておらず、風にあおられてしまい外壁に傷や欠損が発生していた。傷が付かないように対策を講じてもらいたかった。
事例④
塗装工事後、しばらくしてから室外機・手すり・フェンスなどに汚れ・傷があることに気づきました。直せるところは補修してもらいましたが、直りきらないところも一部ありました。
塗装工事に満足していましたが、非常に残念です。

強風時に足場が揺れてしまい、外壁を傷つけたり、破損させることがあるかもしれません。強風が予想される時は、足場のメッシュシートをたたんで煽られないようにする必要があります。

また塗装工事前から破損している箇所・傷がある箇所はその部分を撮影しておくことや施主様に確認してもらっておくことでもトラブル回避に繋がります。もし、物損させてしまっていた場合は、すぐに報告を行いましょう。

喫煙に関する事例

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※イメージ写真
事例⑤
職人の方が休憩中に敷地内でたばこを吸われていました。子どもがいるので臭いが気になりました。
事例⑥
職人さんが帰られた後に、たばこの吸い殻が落ちていて、とても残念でした。

塗装作業時は、休憩時間でも施主様に見られています。現場にいる時のマナーとして喫煙場所には配慮しましょう。

施主様によっては、敷地での喫煙の様子やたばこの臭いが気になり、不快に感じられてしまう事があります。車中もしくは敷地から離れた場所での喫煙をおすすめします。

まとめ

今回は、施主様が気になる現場のマナーについて実際の声をもとに紹介いたしました。

喜ばれるマナーとしては「作業報告がしっかりとしていること」「挨拶が丁寧であること」などが挙げられます。

反対に、指摘を受けてしまうマナーとしては「報告・相談が遅い」「建物を欠損・破損させてしまう」「喫煙している」などが挙げられます。

今回お伝えしたマナー事例に留意しながら、現場のマナー向上に繋げていきましょう。


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記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」塗装品質の向上のための施工指導を行う「フィールドエンジニア部」を統括する責任者として、高付加価値塗料の研究・開発、塗装現場の品質管理のための活動を行っている。

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運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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