プロが教える!シーリングの種類から施工方法まで徹底解説

シーリング材 2022.08.08
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屋根・外壁の塗装工事において、シーリング材は重要な役割を果たします。しかし「シーリング材とは何だろう?」「調べてみたけど役割について理解できない」などお困りの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

本記事では、戸建住宅の改修工事におけるシーリング材の目的・主な種類・施工方法などの基礎知識をご紹介します。シーリング材について施主様に提案するために必要な知識を全てお伝えしますので、ぜひご参考のためにご覧になってください。

シーリング材の目的と使用箇所

シーリング材の目的

シーリング材の目的はズバリ「防水」です。
防水とは、建物の内部に雨水や結露などによって水分が入り込むのを抑制し、建物を守る性能のことを差します。その中でもシーリング材は、建物に存在する目地などのわずかな隙間を埋めるための柔らかなゴムのような材料です。

一般的にシーリング材は、以下のような容器に入っており、液状で取り扱いしやすく成形しやすい状態です。

シーリング材は、施工後数時間で表面から硬化し始め、数日経つとゴム状になることで水の浸入を防ぐことができるようになります。

シーリング材はどこに使われている?

シーリング材は建物のどこに使われているかご存知でしょうか?

外壁の窓廻り、換気扇廻り、ドア廻りにもあります。また、外壁材と外壁材の間(目地)に幅10mm程度のシーリング材がある場合もあります。他にも、台所廻り、お風呂場などの水回りにも活躍しています。

中でも、戸建住宅の塗装工事においては、窯業系サイディング外壁の目地でシーリング材は使用されています。

主なシーリング材の種類

戸建住宅では、様々なシーリング材が使用されています。ここでは、戸建て住宅で主に使用されているシーリング材の種類をご紹介いたします。

主な特徴使用箇所
ポリウレタン系シーリング材柔らかいスタンダードなシーリング材で屋根・外壁塗装工事で使用されることが多く、外壁材同士の緩衝機能に優れています。外壁塗装色と共色シーリング材、高耐候性シーリング材などの様々な種類が発売されています。外壁と外壁の間の隙間や開口部(窓サッシ廻り、ドア廻りなど)に使われます。また、その他に外壁材や屋根材のひび割れ補修にシーリング材を使用する工法もあります。
変成シリコーン系シーリング材柔らかいスタンダードなシーリング材で屋根・外壁塗装工事で使用されることが多く、外壁材同士の緩衝機能に優れています。外壁塗装色と共色シーリング材、高耐候性シーリング材などの様々な種類が発売されています。
ポリウレタン系との違いは、シーリング材の硬化速度が早く、工期短縮が期待できる点です。
外壁と外壁の間の隙間や開口部(窓サッシ廻り、ドア廻りなど)に使われます。また、その他に外壁材や屋根材のひび割れ補修にシーリング材を使用する工法もあります。
シリコーン系シーリング材非常に高い撥水性を持ち耐久年数も高く、優れたシーリング材です。主に台所、浴室など水で濡れてしまうような箇所で使います。

※注意
屋根・外壁などの塗装箇所周辺に使用することは避けてください。シリコーン系シーリング材の上やその周辺は、塗料の付着が著しく悪くなるため、早期の剥離に繋がります。

窯業系サイディング外壁のシーリング目地の構造

一般的に、窯業系サイディングのシーリング目地は、上記の図のような構造になっています。

目地幅10〜15mm程度、目地深さ8〜10mm程度が適切なサイズです。ハットジョイナーに貼られたボンドブレーカーが、劣化などにより剥がれている場合は、ボンドブレーカーを新たに貼り直す必要があります。

※目地の深さが10mmを越える場合は、バックアップ材を充填することで深さを調整します。

ボンドブレーカー

薄いテープです。3面接着予防のために、ハットジョイナーに貼って使います。幅が10㎜、12㎜などがあり、ハットジョイナーの凸部の幅に合わせて選定します。

バックアップ材

目地の幅などを調整する棒状のスポンジです。断面が丸型・四角型があり、直径・幅は8㎜、10㎜などがあり、目地に合わせて選定します。

シーリング材の劣化

シーリング材は、紫外線や熱、建物の繰り返しの動きによる引っ張りによって、徐々に劣化していきます。ここでは、主な劣化症状をご紹介いたします。

■指で触ったら色がつくチョーキング現象

■シーリング材のひび割れ

外壁材とシーリング材の間に隙間ができる破断

シーリング材(またはその上の塗膜)に汚れが付着して黒くなるブリード汚染

上記4つの項目に該当する場合はシーリング材の劣化が進行し、シーリング材の防水性が低下していると判断します。このような症状が見られる場合は、既存のシーリング材は撤去して、新しくシーリング材を打つ必要があります。

【参考】シーリング施工の基礎知識を学びたい方へ

アステックペイントでは、窯業系サイディングに変成シリコーン系シーリング材(アステックシール)を施工する際の手順や注意点をまとめた塗装職人向けの施工マニュアル(カラー・44ページ)をご用意しております。

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おすすめシーリング材「アステックシールシリーズ」

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まとめ

今回の記事ではシーリング材の目的から窯業系サイディングで用いられるシーリング材の種類と施工のポイントなどをご紹介しました。

シーリング材は戸建住宅の中でも様々な箇所に使用されており、使用箇所によって適切なシーリング材の種類や施工方法が異なります。本記事でご紹介した情報を参考にシーリング材に関する知識を深めていただければ幸いです。

また、本サイトの「トソウペディア」には、シーリング材に関わる用語を豊富に掲載しています。こちらもご参照いただき、シーリング材に関わる知識の習得にご活用ください。

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