撥水・防カビ機能を発揮する木部用塗料「ガードラックPro」
新築や無塗装のウッドデッキなどの木部に対してどのような塗料を使うのがベストか迷われたことはありませんか?
屋外の木材は屋内と比べ、カビや藻の発生や、太陽や雨などの自然要因の影響を多く受けるので木材の強度や自然な美しさが損なわれやすいです。
今回ご紹介する「ガードラックPro」は、溶剤系の木部保護塗料で、木材の表面に膜を作らない特性があり、既存の木部下地の木目を100%活かしつつ、木材を守ることができます。 今回は、木目の風合いを残しながら木部下地を保護することができる溶剤系塗料「ガードラックPro」についてご紹介します。
ガードラックPro
浸透タイプのイメージ図
特徴:木目を生かした仕上がり木部に有効成分※が浸透して効果を発揮。塗膜を作らないため割れや剥がれが少ない。※ 防腐剤・防カビ剤・防虫剤
ガードラックProの仕上がり
製品名 | ガードラックPro |
荷姿 | 16㎏、4㎏ |
タイプ | 新築・無塗装箇所に最適な浸透タイプ |
容量 | 16L、4L |
塗料系統 | 溶剤系 |
対応 | 屋外 |
塗布回数 | 2回 |
塗布量 | 80~100g/㎡ ※1回あたり |
工程間 | 工程内:8時間以上 最終養生:24時間以上 |
ガードラックProの各種性能紹介
撥水性
ガードラックProは溶剤タイプの塗料のため、水を寄せ付けない撥水性に優れています。この撥水性により、雨水の浸み込みを防ぎ、木材の耐久性を高めています。
超微粒子顔料
ガードラックProに使用されている超微粒子顔料は、発色が良く、色褪せしにくい特徴を持つため、鮮やかな仕上がりになります。
また、塗膜の劣化要因である紫外線や雨水にも耐性を持つため、屋外木部を長期にわたって保護します。
耐候性
ガードラックPROの耐候性は、第三者機関で実施したサンシャインウェザーメーター試験において、1000時間の照射後も、膨れや剥離、大きな変退色などの不具合は確認されていません。これは自然界に置き換えると約3~4年相当です。
■サンシャインウェザーメーター1000時間試験前後の様子
防カビ性能
木材を長期的に保護する為に防カビ効果が付与されています。
木材に生える5種類のカビ(クモノスカビ、クロコウジカビ、アオカビ、黒色酵母、ミドリカビ)に対して1ヶ月に渡る防カビテストの結果、 5種すべてのカビに対して大きな防カビ効果が見られています。
作業性
ガードラックProは水性塗料と比較して、乾燥が遅いという特徴があります。そのため、伸びが非常によく、塗り広げやすくなっています。また、浸透タイプ特有の粘度の低さも関係し、なめらかな刷毛さばきを実現しています。
製品データ
〇耐候性:自然界(3~4年相当)退色などの劣化症状なし
〇色数:16色
【規格】
日本建築学会材料規格 JASS18M-307(木部保護塗料に関する規格)に適合
JASS 18 M-307は、日本建築学会が定める「建築工事標準仕様書・同解説JASS18塗装工事」で2006年11月に木部保護塗料塗り(WP)が新設されました。規格の項目は以下の通りです。
木材保護塗料は、「樹脂及び着色顔料のほかに、防腐、防カビ、防虫効果を有する薬剤を含むことを特徴とする既調合の半透明塗料」と定義され、性能規格を満たしたものが木材保護塗料と認定されます。
・乾燥時間:16時間以内
・促進耐候性試験:480時間の照射で、膨れ・割れ・剥がれがなく、色の変化の程度が色見本と比べて大きくないものとする。
・防虫(防蟻を含む)・防腐・カビ抵抗性能:薬剤添加必須
使用上の注意点
・塗料の付着したウエスなどは自然発火する可能性があるため、焼却するか廃棄するまで水につけておいてください。
・塗布量は素材の吸い込み具合により大きく変わります。特に傷みのひどい木材の場合は塗料がよく染み込み、塗布量が多くなることが予測されます。
・乾燥時間は塗装状況により変わりますので目安としてください。
・換気を良くして養生してください。
・換気が悪いまたは塗布量が標準よりも非常に多いと、乾燥が極端に遅れ、強いタック感(ベタつき)が発生する可能性がありますので注意が必要です。
・標準塗布量は主に針葉樹で設定しているため、塗料が染み込み難い堅木などの場合には標準塗布量以下でもタック感(ベタつき)が強く発生する場合もありますので、
木の種類による影響にも注意が必要です。
・素材の状態によって、洗浄・研磨・漂白などをしてください。
・傷んでスカスカした状態の木は、素地調整を行ってから塗装することをお奨めします。
まとめ
今回は、和信化学工業株式会社製ガードラックシリーズの一つ「ガードラックPro」をご紹介しました。
ガードラックProは30年以上の実績を誇り、安心感のある溶剤系の木部保護塗料であり、木材の表面に膜を作らないので既存の木部下地の木目を100%活かすことができます。そのため、新築・無塗装の木部の塗装に最適な木部保護塗料の一つです。
ぜひ木部の塗り替えの際にご使用ください。
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この記事の監修者と運営者
【記事監修】
株式会社アステックペイント
谷口 智弘
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株式会社アステックペイント
谷口 智弘
株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。
【運営会社】
株式会社アステックペイント
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株式会社アステックペイント
AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。