塗装会社に大好評!「フッ素REVO1000(-IR)」の耐候性と遮熱性を徹底解説

APラインナップ 外壁メーカー製品名 2022.10.05 (最終更新日:2024.01.16)
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アステックペイントの大好評塗料「フッ素REVO1000(-IR)」は「耐候性」「低汚染性」「遮熱性」「防カビ・防藻性」など多くの機能を持ち合わせています。

今回の記事では、性能の中でも塗装会社の方に評価をいただいている「耐候性」と「遮熱性」の2つをピックアップしてご紹介いたします。
※フッ素REVO 1000-IRのみ

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フッ素REVO1000(-IR)とは?

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フッ素REVO1000(-IR)はアステックペイントが製造・販売している塗料であり、従来のフッ素塗料以上の耐候性を発揮する「高耐候型ハイクラスフッ素塗料」です。

高耐候性だけではなく、遮熱性・低汚染性などの機能を有しており、樹脂や顔料などにこだわった外壁用塗料であり、多くの塗装会社の方々にご愛顧頂いています。

ラインナップには低価格で、遮熱性を兼ね備えた「遮熱タイプ(-IR)」と「非遮熱タイプ」の2種類があります。

【フッ素REVO1000の種類】

フッ素REVO 1000 フッ素REVO 1000-IR
通常(非遮熱タイプ) 遮熱タイプ(-IR)
艶:艶有、3分艶

色:アステック標準色69色

【フッ素REVO1000(-IR) 機能一覧】

特徴

概要

耐候性

・一般的な一液フッ素塗料よりフッ素塗料を約2倍配合
※自社調べ
・ラジカル制御型白色顔料を配合

遮熱性
※IRのみ

近赤外線を反射しやすい特殊遮熱無機顔料の使用

低汚染性

表面が強靭な層で作られた樹脂により汚れが付着しにくい

防カビ・防藻性

カビ・藻の発生を抑え、美観の維持に貢献

耐候性

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※イメージ写真

フッ素REVO1000(-IR)は、従来の一液水性フッ素塗料よりも優れた「耐候性」を発揮します。その理由は「樹脂」 と 「顔料 」にあります。

促進耐候性の試験結果

フッ素REVO1000(-IR)は、促進耐候性試験※1(キセノンランプ式)において約16~20年(期待耐用年数※2)経過後も光沢保持率80%以上を保持しています。

※1 自然環境のデータをもとに人工的に強烈な紫外線、熱、水などの負荷をかけることで、短い期間で長期間を経過させた塗膜の表面状態を再現することができる試験のことです。

※2 促進耐候性試験の結果をもとに、塗装してから次の塗り替え時期までの目安年数のことです。ただし、立地条件、環境に大きく影響を受けるので、塗膜(塗料を塗り作られる膜)の耐久年数を保証するものではありません。
「雪が多い」「気温がマイナスになる日が多い」「雨が多い」「紫外線など太陽光線量が多い」「日照時間が長い」「海岸近くで結露しやすい」「温泉街で酸性成分が多い」などの環境下では劣化が早まります。

■促進耐候性試験(キセノンランプ式)

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高耐候性を発揮する理由① ~樹脂~

フッ素塗料に使用されているフッ素結合は、劣化要因である紫外線のエネルギーよりも結合エネルギーが高く、破壊されにくい性質を持っています。フッ素 REVO1000(-IR)はこのフッ素成分を他社一液水性フッ素塗料よりもフッ素成分を約2倍配合しています。
※自社調べ

  ■フッ素成分の配合量比較

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また、フッ素 REVO1000(-IR)で使用されている「完全交互結合型フッ素樹脂」は、「劣化しにくいフッ素結合」と「塗膜に柔軟性や密着性を付与する成分(劣化しやすい箇所)」を交互に配列することで、劣化しやすい箇所をカバーし、紫外線に対して高い耐候性を発揮します。

フッ素 REVO1000(-IR)のフッ素樹脂 「完全交互結合型フッ素樹脂」

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規則的な交互のため、紫外線に対して高い耐候性を発揮します。

高耐候性を発揮する理由② ~顔料~

一般的に、塗料は数色の「顔料」を用いて調色しています。混ぜ合わせる顔料の色や比率を変えることで様々な色に調色できます。(例:紫系 = 青系顔料 + 赤系顔料)

顔料には様々な種類・色がありますが、その中でも白色顔料として一般的に用いられているのが「酸化チタン」です。酸化チタンは紫外線が当たることで「ラジカル※3」という劣化要因を発生させてしまう性質があります。

※3 白色顔料に紫外線が照射された際などに発生する有機物(樹脂など)を分解するエネルギーのことです。塗膜表面でラジカルが発生すると、樹脂などの有機物が破壊され、塗膜表面のチョーキング劣化が進行してしまいます。

フッ素REVO1000(-IR)は塗料の樹脂(有機物)や有機顔料がラジカルによる分解を抑制するため、酸化チタン表面にシールド層を形成し、ラジカルの放出を抑制する「ラジカル制御型白色顔料」を採用しています。

この「ラジカル制御型白色顔料」によって樹脂が持つ本来の耐候性を発揮しやすくなります。

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遮熱性 ※フッ素REVO1000‐IRのみ

ここからは「遮熱タイプ(-IR)」の機能である「遮熱性」についてご説明いたします。

遮熱性とは

遮熱性とは「熱源となる太陽光の近赤外線領域の光を反射し、表面の温度上昇を抑制する機能のこと」で、この遮熱性を持つ塗料は一般的に「遮熱塗料」※4と呼ばれます。

※4 JIS K 5675 「屋根用高日射反射率塗料」は、屋根用塗料の規格であるため、フッ素REVO1000-IRは該当しません。

遮熱性メカニズム

フッ素REVO1000-IRは、日射反射率が高い、熱を吸収しにくい「特殊遮熱無機顔料※5(黒色)」で調色することで濃色系の色でも高い遮熱性を発揮しています。

※5 調色で用いられる顔料には様々な種類があります。
大きく、「有機顔料」と「無機顔料」に分けられ、以下がそれぞれの特徴となります。
有機顔料:石油から構成される合成顔料であり、鮮やかな色・豊富な色を出せる。一般的に無機顔料よりも紫外線で劣化しやすい傾向がある。
無機顔料:天然鉱石や金属などから作られる顔料のことであり、紫外線で劣化しにくい。一般的に有機顔料よりも、鮮やかさ、色数に欠ける傾向がある。

特殊遮熱無機顔料の特徴① 日射反射率が高い

遮熱性を持たない一般的な塗料には、黒色顔料にカーボンブラックや酸化鉄といった近赤外線を吸収しやすい無機顔料が使用されています。

特に黒色顔料は、熱源である近赤外線を吸収しやすいため、温度が上昇しやすい傾向があります。

一方、フッ素REVO1000-IRで採用されている黒色の特殊遮熱無機顔料は、従来の黒色顔料よりも近赤外線を反射しやすいため、塗膜表面の温度上昇を抑えることができます。

■一般的な塗料               ■フッ素REVO1000-IR

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特殊遮熱無機顔料の特徴② 遮熱顔料でありながら紫外線に強い

一般的な遮熱顔料は有機顔料の混色で黒色を作ることがあり、紫外線によって顔料が劣化し、退色の原因となりやすいです。

しかし、フッ素REVO1000-IRでは黒色の特殊遮熱無機顔料」を採用することで、遮熱塗料でありながらも紫外線による影響を受けにくく、退色しにくいという特徴を持っています。

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遮熱効果の比較検証試験

塗料(色:N6)を塗った窯業系サイディングに約2時間照明を当て続け、表面・裏面の温度を放射温度計で測定します。その結果、フッ素REVO1000-IRは一般フッ素塗料に比べて、表面・裏面ともに9℃以上の温度差があり、高い遮熱性を有していることが確認されました。

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フッ素REVO1000-IRの日射反射率の試験データ

フッ素REVO1000-IRでは日射反射率試験を実施し、以下のような試験結果を得ています。日本塗料検査協会の試験結果もあるため、遮熱塗料の助成金などにご活用ください。

 ・フッ素REVO1000-IR(色:N-60) 日射反射率:65.4%

まとめ

今回は「高耐候型ハイクラスフッ素塗料」である「フッ素REVO 1000(-IR)」の耐候性と遮熱性について詳しくご紹介いたしました。使用を検討されている方はぜひご参考にされてください。


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記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

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運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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