外壁のコケ・藻をキレイに落とす!洗浄剤の効果とメンテナンス方法

外壁製品名性能 2022.06.10 (最終更新日:2023.08.01)
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田んぼ・森林・水路・池などが近隣にあり、コケや藻が外壁などに生えている状態を確認されたことがある方は多いのではないでしょうか?「生えているコケや藻を綺麗にしてほしい、生えにくくしてほしい」など施主様からご要望いただくことも多いかと思います。

そこで、今回の記事ではコケや藻の繁殖メカニズム、コケや藻の除去に効果を発揮する洗浄剤と作業方法をご紹介します。

コケ・藻が繁殖するメカニズム

コケ・藻とは?

日が当たりにくい箇所(北面・植栽付近など)を中心に発生する緑色の植物の一種で、外壁など建物の美観を低下させてしまいます。

下記のような建物ではコケ・藻が繁殖しやすい傾向があります。

・隣の建物との距離が近く、風通しや日当たりが悪い面
・田んぼ・水路などと面し、結露などが発生しやすい湿度が高い面
・森林や植栽が近くにあり、コケや藻の種子が飛来しやすい面
・土埃(グラウンド・砂利道など)や排気ガス(幹線道路など)が飛来しやすい面
・凹凸模様があって、水分や汚れが溜まりやすい壁

外壁にコケ・藻が発生する理由

外壁材の凹凸に汚れなどが堆積し、そこに水分が浸み込み、胞子が付着することでコケ・藻は発生します。コケ・藻は光合成を行う適度な光・水分・栄養源・温度があれば、建物の外壁に限らず、アルミサッシ・雨樋・シャッターボックスなど、どのような建材にでも発生します。

そのため、外壁などに汚れを溜めないようにすること、コケ・藻の胞子が付着しないようにすることなどの対策は非常に困難です。

コケ・藻に効果のある洗浄剤「コケシラズ」

塗り替え前や塗り替え後の建物に発生したコケ・藻を除去する方法として、株式会社ミヤキ製の「コケシラズ(中性洗浄剤)」をご紹介いたします。

画像引用:https://www.miyaki.com/?pid=123370117

概要

詳細

pH

中性タイプ

特徴

■除去するだけでなく、コケ・藻の発生を抑制する
■事前の水洗い・施工後のブラッシングは必要なし
■スプレーするだけの簡単施工
■基材を傷めにくい中性タイプ

施工箇所

■塗装した外壁・コンクリート・タイル・レンガ
■お墓・石像・モニュメント・敷石等の石材構造物
■ウッドデッキ等の木製品
■樹脂系仕上げ材
※金属製品は施工不可(錆・変色が起こる可能性がある)

荷姿

・20L(プラ容器)
・4L(プラ容器)×4本
・1L(スプレー)×12本

施工面積

5~10㎡/L ※無希釈で使用する

メリット

コケシラズに含まれている銅イオン(Cu)によって、コケ・藻に噴霧するだけで除去できます。また、銅イオンが噴霧面に残存することで、半年~1年ほどの抑制効果が期待できます。

中性タイプであるため、人体や周辺環境への影響が少ないです。

デメリット

コケ・藻の除去までに時間を要する場合があります。緑コケ:1~5日程度、黒コケ:1ヶ月半程度 ※コケ藻の量でも変動します。

カタログ

下記よりご参照ください。

http://miyaki-inc.com/jp/pdf/catalog_ss026.pdf

施工要領書

下記よりご参照ください。
http://miyaki-inc.com/jp/pdf/sekou_ss026.pdf

コケシラズの作業手順

洗浄に必要な道具

コケシラズで洗浄作業を行う場合に使用する道具が以下となります。事前にご準備をお願いします。

種類

製品名

用途

特徴

中性洗浄剤

コケシラズ

コケ・藻の除去および抑制効果を持つ中性洗浄剤

コケ・藻の死滅・抑制効果に優れている。

その他

洗浄作業前に、近くの植栽に散布する

洗浄作業前後に植栽などへ散布することで、洗浄剤の飛散による枯れを抑制する。

その他

保護具

洗浄時に中性洗浄剤の皮膚への付着を防ぐ

耐薬品性がある保護具を使用する。

洗浄作業方法

①施工面のゴミ・ホコリ等を予め除去し、充分に乾燥させてください。
②施工しない箇所や周辺基材を養生してください。
③コケシラズの原液を噴霧器やスプレーヤーに入れ、施工面が充分湿るまで散布してください。※液だれができた場合はウエスなどで塗りのばしてください。青色の跡が残る場合があります。
④噴霧後の水洗い・ブラッシングは必要ありません。 ※コケ・藻の除去効果の目安 (緑コケ等:1日~5日  黒コケ等:1ヶ月半~)

注意点

・風が強い時、外気温が5℃以下の時、12時間以内に雨が降りそうな場合は作業を避けてください。
・施工面周辺に植栽がある場合、施工前後に植栽に水を散布してください。
・コケ・藻などが厚く付着している所には、繰り返し散布することで効果的に除去できます。
・全てのコケ・藻に効果があるわけではありませんので、予めテスト施工してからご使用ください。
・周辺に「松」がある場合は飛散すると枯れる可能性が高いためビニール養生を行ってください。

「コケシラズ」の施工前と施工後比較

■コンクリート階段

■外壁

■墓石

「コケシラズ」の効果テスト結果

中性洗浄剤「コケシラズ」を用いて、実際の現場におけるコケ・藻の除去試験を実施しました。コケ・藻の除去方法、コケシラズの洗浄効果をご紹介いたします。

■試験場所

下地

モルタル壁 リシン仕上げ

施工箇所

ブロック塀で植栽の陰になっている箇所

施工

2022年5月15日

■試験施工の様子

施工前の様子
コケシラズの噴霧時の様子
コケシラズ噴霧後1日目経過後の様子
コケシラズ噴霧後3日経過後の様子

■施工後の結果

噴霧1日後には、コケ・藻が消失しており、黒く汚れが残っている状態です。また、噴霧3日後と比較してもほとんどコケ・藻の状態に変化は見受けられないため、噴霧後1日で効果があったと考えられます。

まとめ

今回は、コケ・藻の繁殖メカニズム、コケ・藻に効果のある洗浄剤と作業方法の紹介、についてご説明いたしました。コケ・藻によって建物が美観を維持するため、塗装前後に関わらず外壁材のメンテナンス方法の一つとしてぜひ参考にされてください。


記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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