屋根に負荷をかけず、低コストで施工可能なシーガードとは
ノンアスベストカラーベストなどの塗装できない屋根下地が増えた」「カバーまで予算がない施主にはどう提案したらいいのか」など、カバー工法を提案する機会が増えたものの、工事費が上がり受注できないといったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、兵庫県神戸市を中心に活動している株式会社楪の井野様に新カバー工法「シーガード」について詳しくお話を伺いました。
「自社施工でカバー工法を行いたい」「屋根工事の提案の幅を広げたい」とお考えの方はぜひご覧ください。
【会社紹介】株式会社楪
■会社名：株式会社楪様 営業担当 井野様
■会社概要：株式会社楪様は兵庫県神戸市を中心として、戸建て塗装、マンション塗装など様々な現場を自社で受注されている会社様です。井野様は戸建て塗装の営業をメインでご担当されています。
■公式HP：https://www.protimes-arima.com/
シーガードとは
重度に劣化した平板スレート屋根材に重ね張りするだけのカバー工法。既存の平板スレートに専用の強力接着剤を用いて取り付ける「穴を開けない」工法のため、既存屋根にストレスをかけず高耐久の鋼板屋根に改修ができます。株式会社アステックペイントでも取り扱っています。
メーカーHP：http://www.yanecover.net/
どのような建物に提案されているのか
井野様：塗装改修が難しいノンアスベストカラーベストの物件で提案することが多いです。
1990年～2008年頃に製造されたノンアスベストカラーベストは、そもそも素地が割れやすく、塗装しても塗膜が建材から剥離してくる可能性が高いため塗装は提案しないようにしています。
以前は従来のカバー工法を提案していたのですが、塗装を検討していた施主様にとってカバーは想定よりも高額となるため、提案させていただく側としても、もう少し費用を抑えてあげることはできないだろうかと考えていました。
現在提案しているシーガードは、塗装職人でも施工ができるのでカバーに比べて比較的低額で施主様にご案内できるようになりました。
また、シーガードを施工することでカラーベストを強化することができるので、ノンアスベストカラーベストではなくても、建材の劣化が進んでいる3回目の改修工事をされる物件でも提案させていただくことがあります。
導入するうえで大変だったこと
井野様：板金工事はもちろん外注していたので、初めてのことで不安でした。しかし、メーカーの担当の方が実際に現場に来て施工方法をレクチャーしてくださったので、想像以上にスムーズに導入できたと思います。
提案の部分では、価格を抑えたカバー工法が提案でき差別化にもなっているので大変だと感じることはありませんでした。
施工する職人さんの反応
井野様：最初は新しい工事を覚えてもらわないといけないので、面倒そうではありました。導入当時の職長がシーガード施工のレクチャーを最初に受けてマスターしてくれたおかげで他の職人も徐々に覚えていってくれましたね。
2、3現場ぐらいでコツは掴めていたようなので、営業としてもさらに自信を持って提案できました。
施主様の反応
井野様：新築のような仕上がりに満足いただいています。
最初は塗装工事との費用差に驚かれますが、現在のカラーベストの劣化状況や長期的に見たコストのお話をさせていただくと、「確かに長い目で見たらシーガードのほうがいいよね」とご納得いただいていますね。
施工後は施主様のご都合が合えば、代表や私と一緒に足場に登って完成した屋根を見ていただいています。そうすると、「ほんと新築みたいだね！」と仕上がりに喜んでいただいていますので、施主様に応じた提案ができたと嬉しく思います。
まとめ
シーガードを用いて、「塗装はできないけど費用を抑えたい」という施主様のニーズに応える商材です。屋根工事の提案の幅を広げたいという塗装会社の方は、ぜひ「シーガード提案」をご検討されてみてはいかがでしょうか。
【記事監修】株式会社アステックペイント 野口英樹
株式会社アステックペイント営業本部 本部長。アステックペイント入社後、福岡営業所、東京営業所の所長、顧客事業部部長を歴任。現在は、アステックペイント４つの営業部で構成される営業本部の統括マネジャーとして、塗装会社の抱える課題を解決するための提案・成長支援を行っている。
【運営会社】株式会社アステックペイント
AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。
