職人・現場 2021.05.10

【職人教育で離職率が低下】職人が成長することを楽しむ2つの取り組み

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「手塩にかけて育成した職人が会社を離職してしまう」、「独立していった職人の良くない話を耳にすることがある」など、職人の離職や教育についてお悩みを抱えられている方は多いのではないでしょうか?

そのような方に向けて「職人教育に取り組まれて成功された」加盟店様の事例を紹介します。

【会社紹介】有限会社中村塗装店 代表取締役 中村 常男 様

有限会社中村塗装店様は、長野県岡谷市を中心に戸建ての塗装・防水、エステティックサロンをグループで経営されております。今回は、同社で取り組まれている「職人育成の2つの取り組み」をご紹介いたします。

職人教育の導入のきっかけは高い離職率

中村社長: 職人教育をはじめたきっかけは、離職率が高かったことです。退職理由のほとんどがお金絡みのことで、入社した職人が2~3年経過すると辞めて別の会社へ行く、もしくは独立していくことが普通になっていました。最初はそれでも良いと思っていたのですが、風の噂で別の会社に転職した元弊社の職人の良くない話や、独立して数年で失敗してしまったという話を聞くようになりました。

そのため「あの時、辞めさせなければ・・・」と後悔することも多かったです。いずれは退職し、別の会社に行く、あるいは独立することになったとしても「何とかご飯を食べていけるようにしてあげたい!」。

そのためには職人ひとりひとりのレベルを上げる教育が必要だと強く想ったことから職人教育をはじめました。

職人教育として「朝礼」と「資格取得の推奨」を実施

中村社長: 職人教育として【毎朝の朝礼】と【資格取得の推奨】を実施しています。

【毎朝の朝礼】
朝礼を始めたきっかけは、同時進行で複数の現場の進捗を管理する必要があるという考えからでした。
今では各現場の管理だけではなく、職人の学びの時間も設けています。

■朝礼の流れ
挨拶~出欠確認(1分)→ 失敗事例の共有(3分)→ 職人のインプット→アウトプット(5分)

■朝礼の工夫点
①失敗事例の共有

同じ失敗を二度繰り返さないために、職人に気づきや学びを与えることを目的として失敗事例を共有しています。会社の財産として情報を蓄積することとしても役立っています。

最初は、職人から反感を買うこともありましたが、社長の私が進んで失敗談を語り、気づきや学びを職人達に与え続けることで、失敗の共有をやる意味を理解してくれたのか、職人達が自らどんな小さな失敗でも共有するようになりました。今では「何故こうなったのか?」「次同じような状況ではどうするべきか?」を考え、行動を起こすようになっています。

②「職人のインプット→アウトプット」の時間の確保
アステックペイントから送られてくるホットライン(月刊誌)の一部分に目を通してもらい、それを読んだ感想を皆の前で発表させています。自身の意見を発信する訓練をすることで、施主様との円滑なコミュニケーションを取れるようになってくれればと思っております。

(引用元:弊社が発行するホットライン「現場の研究 事例171」から)

【資格取得の推奨】
年始めに職人を含め社員全員で個人の目標を立てさせています。

■目標例
・一級塗装技能士の資格を取得する
・養生をキレイに貼れるようになる
・工事作業スピードをあげる

■資格取得の推奨の工夫点
①挑戦する癖をつけさせる
出来る限り目標達成・未達が分かりやすい資格取得を勧めているのですが「立てた目標を達成することよりも、挑戦する癖をつけさせること」を大切にして、目標を自由に立てさせます。

②目標を振り返る機会を作る
年末に社員皆で結果を共有する場を設け、立てた目標に対して行動が全くみられない場合は改善を求めます。しかし、立てた目標を達成するために何が足りないのか、どう行動していくべきか考え努力する姿勢が見えれば思いっきり称賛します。

結果、目標を達成できたら私も一緒に喜びます。立てた目標は事務所の壁にかけて、皆の目に常に触れるようにしています。

職人同士が立てた目標の進捗確認の話をしている姿をみると嬉しくなりますね。気がつけば、今年は弊社の職人3名が一級塗装技能士を受験するそうなので、とても楽しみです。

職人教育の導入で離職率が低下し、職場が明るく変化

中村社長: 私は会社を職人が誇りを持って働ける環境を提供出来る場所として在れるようにしたいと考えています。生きていく上ではお金も重要なのですが、入社してくれた社員が「成長することを楽しむ」ようになってくれることで離職率が低下し、会社の雰囲気が明るくなりました。

今後は、職人がもっと称賛される場を準備していきたいです。誰だって褒められることは嬉しいと思いますので、日頃の頑張りや行動の結果にスポットを当ててあげたいです。また、代表の私自身も当然成長していく必要がありますので誰よりも挑戦し失敗・反省を繰り返しながら「成長することの楽しさ」を体現しいきたいと思います。

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