倉庫の環境美化活動事例をご紹介(美倉庫プロジェクトvol.4)

お役立ちコラム 安全対策工具・備品規格・法律 2022.12.02 (最終更新日:2024.10.09)
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AP ONLINEでは、塗料倉庫の整理整頓、在庫削減に取り組まれている全国の加盟店様に訪問インタビューを実施し、整理整頓の工夫についてご紹介する「美倉庫プロジェクト」を連載しています。

第4回目となる今回は、東北エリアの塗装会社様の美倉庫をご紹介します。
塗装会社様の塗料倉庫の管理品質向上、塗料の廃棄量削減のために、ぜひご参考にされてください。

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倉庫概要

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倉庫外観
概要 詳細内容
倉庫のサイズ 100㎡  高さ:2.7m
在庫数 約300缶
在庫金額 300万円
事務所からの距離 事務所 敷地内
備考(会社全体)
幅広い塗装工事に対応 :一般建築塗装・防水(ビル、工場倉庫、戸建住宅)、鉄塔・鉄管
橋梁、交通安全施設ほか

施工棟数(戸建元請):約50棟/月 
自社職人数 :50人
協力施工店職人数  :80人 

これまでの取り組み

在庫管理の苦労

管理者不在の状況から8年前(2014年)に倉庫の在庫管理者を選任。関係スタッフを巻き込み、社を上げて不良在庫削減に向けての取り組み実施中です。戸建住宅部門の在庫塗料は四半期に一度、大掃除を実施して、色付き上塗材を中心に廃棄処分を実施されています。

社内では分科会という枠組みで、在庫コストの削減や施設の環境美化を目的とした「施設管理(環境改善)委員会」が中心となり、倉庫の整理整頓を推進している。塗料倉庫、廃棄処分場ほか、会社の至る所で、注意喚起を促す張り紙を見ることができました。

在庫を増やさない工夫

軒天、付帯部はシリコン塗料艶ありで、基本、色を絞って提案

〇N-90:白(軒天は3分の艶)
〇N-20:黒
〇15-20B:こげ茶

今後の取り組み

営業担当者(12名)ごとに、棚が割り振られて、在庫管理は担当者責任のもとに個々でおこなわれている。このため、営業相互での在庫塗料の情報共有ができていなかったそうです。
現在、実施している取り組みとして、色付き上塗材は一箇所に棚を指定して、在庫情報を共有、各営業が在庫塗料を提案しやすい環境づくりを構築中です。

倉庫整理の工夫

単管+鋼製足場板で棚を設置し、キャスターを装着。また、営業担当者ごとに棚が割り振られ、現場別に整理しています。

【POINT】
●イベント時の他、移動が可能なキャスター付きの棚を使用
●営業担当者ごとに棚が割り当てられて、在庫管理がされている
●色つきの上塗材は営業スタッフ間で在庫塗料の共有ができる仕組みを構築中

【POINT】
●高圧洗浄機、発電機のほか大物工具は管理タグを設置して保管。

倉庫整理の頻度 棚卸しの頻度
都度実施 上塗り材は週一で、在庫色はパートさんがチェックして、各店舗の営業に共有

【POINT】
●5S活動は毎月の定期清掃とは別に、随時(気が付いた時)に実施。
●「在庫を撲滅へ」のスローガンも張り出され、職人さんを始めスタッフの皆さんが確認できる状態。
※現物は社長名が記されていますが、画像処理で削除している

保管ルール

塗料缶平置き高さは3缶以上、積まない。

使用期限(開封済み) 使用期限(未開封)
塗料の状態・臭気で判断 水性塗料 概ね6ヶ月/ 溶剤塗料 概ね1年

保管状況

在庫塗料の種別 温度管理
「下塗り材」が多い。 基本、温度変化が少ない1Fで保管

危険物の取り扱い

危険物倉庫 溶剤塗料の保管数量
あり 自社の危険物取扱者が管理

●危険物の種別:第4類
●危険物の品名:第1石油類(水溶性)28ℓ / 第1石油類(非水溶性)781.5ℓ
        第2石油類(非水溶性)830.2ℓ
●貯蔵最大数量:指定数量の4.79倍
※ 消防署の調査は5年1回 
(調査前に事前連絡があるので、その時に片付けている)

産廃処理

●塗料廃棄場の使用方法が提示され、ルールに則って作業されています。
●液体・固体の状態より、分別。廃油の処分は水性、溶剤、シンナー不問

産業費用廃棄頻度廃棄費用
ドラム缶2-3回/月戸建て住宅元請け分 約150万円/年(全体/年間)

在庫管理方法

管理者の指名 在庫管理ツール
あり/総務部 業務管理グループ次長 なし

まとめ

今回は美倉庫プロジェクト第4弾の事例レポートをお届けしました。これからもAP ONLINEでは定期的に塗料倉庫の環境整備に取り組まれている塗装会社様の活動事例をご紹介します。
「塗料の不良在庫がたくさんあり悩んでいる」「高額な産廃処理費が課題である」という会社様はぜひ記事をご参考にしていただければと思います。

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この記事の監修者と運営者

【記事監修】
株式会社アステックペイント 
谷口 智弘

【記事監修】
株式会社アステックペイント 
谷口 智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

【運営会社】
株式会社アステックペイント

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株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。

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