現場マナー向上に役立つ! 塗装工事の際の近隣挨拶のポイント解説

塗料塗装 2022.05.19 (最終更新日:2024.10.09)
LINEで送る Twitterでシェア Facebookでシェア

塗装工事は、工期が約2週間と長期間になるため、施主様だけでなく、近隣の方々への配慮が必要不可欠です。

近隣の方へ事前に工事内容などの説明が不足していると以下のようなトラブルに繋がりかねません。

・足場の組立と解体時に発生する騒音
・塗装作業中の溶剤の臭気
・塗料や高圧洗浄水の飛散
・施工業者の工事車両の駐車位置によるトラブル
・休日、早朝などの工事の懸念

実際に工事を依頼された施主様の声としては下記のような声が上がってきています。

・業者様の近隣挨拶が不十分で、工事車両の駐車位置について工事初日から苦情を受けました。近隣の方への配慮もきちんとして欲しかった。

・業者様から近隣の方へ事前説明が無く、工事開始後、自分達で挨拶しました。塗装工事で近隣の方に迷惑がかかることもあるかと思うので、業者様でも事前に挨拶・説明していただきたかったです。

※アステックペイント調査

これらのトラブルは、事前の近隣挨拶で防ぐことができ、もしトラブルが発生した場合でも迅速な対応で関係が悪くならないようにすることができます。そこで今回の記事では、近隣挨拶のポイントを紹介いたします。

image

近隣挨拶のタイミング・内容について

image
※イメージ写真

契約時などに事前に施主様と打合せし、近隣挨拶を行う予定を決めることで、トラブルを防ぐことができます。一般的な挨拶内容とタイミングをまとめましたので、参考してください。

 着工の1週間~3日間前に実施 

施主様・工事業者が一緒に近隣挨拶することで、近隣の方へ安心感を与えることができます。

その際に、挨拶文章を記載した案内状・粗品があると、より丁寧です。工事に関する必要事項を文章にしてお渡しすることで、万が一の場合に「言った・言わない」などのトラブルが防げます。また近隣の方がご不在の場合、案内状・名刺を一緒にポスト投函することをオススメします。

②工事開始・足場設置時に実施

施主様・工事業者が一緒に挨拶することが望ましいです。足場作業がこれから開始され、トラックの出入りや足場の金属音がすることなどをお伝えしましょう。

①で不在だった方には、ポスト投函していた内容を含め説明することで、さらに安心感を与えることができます。

高圧洗浄・吹付塗装の作業前に実施

作業開始前に工事業者による挨拶が望ましいです。

汚染水や塗料が飛散して、車や洗濯物に付着することを予防するために声掛けを行います。また、作業後も終了した旨をお伝えしましょう。

足場撤去時

作業開始前に工事業者による挨拶が望ましいです。足場作業がこれから開始され、トラックの出入りや足場の金属音がする事などをお伝えしましょう。

完工時

施主様・工事業者が一緒に挨拶することが望ましいです。工事が無事に終わった事、工事期間中にご協力いただいたお礼を伝えしましょう。

近隣挨拶を実施する範囲は?

image
※イメージ写真

基本的に「両隣、向こう三軒、裏三軒の計8軒」を対して近隣挨拶を行われる工事業者の方が多い傾向があります。住宅の密集地域・道幅が狭い袋小路などでは、ご迷惑をおかけしそうな近隣の方に挨拶をしておくことで、トラブルを減らすことができます。

以下に、挨拶で回るべきお家の範囲をイメージ図で示していますので参考にしてください。

■施主様の家が通りに面した立地の場合

image

■施主様の家が袋小路にある場合

image

近隣挨拶の粗品について

image
※イメージ写真

近隣挨拶の際に持っていく粗品は、どのようなものがいいのでしょうか。アステックペイントが現場関係者の方から収集した工事業者の方の事例としては以下の通りです。

●近隣挨拶時の粗品の予算相場:100~300円

●近隣挨拶時の粗品事例
・室内干し用の洗剤 
・入浴剤・石鹸
・タオル
・キッチンペーパー など

近隣挨拶の粗品に明確な決まりごとは無く、工事によるご迷惑をおかけすること、ご協力いただくことに対する感謝の気持ちを伝えることが目的ですので、形式にこだわる必要はありません。

より丁寧に粗品をお渡ししたい場合は「外のし紙」を付け、のし紙に「ご挨拶」と書くとより丁寧な印象を与えることができます。

【参考資料】近隣挨拶文の内容・例文

最後に近隣あいさつ文のサンプルを例示します。今後、近隣の方への挨拶を行う際の参考情報として、ぜひご覧ください。

image

まとめ

本記事では、近隣挨拶の基本的なやり方やポイントについて紹介しました。塗装工事中は施主様だけでなく、近隣の方々への配慮が必要です。トラブルなく塗装工事を行なうためにも本記事を参考にしていただければ幸いです。

image

塗装業における課題解決なら
お任せください

AP ONLINEを運営している(株)アステックペイントは、塗装会社様の様々な課題解決の支援をしています。どんな内容でも構いません。まずは一度現状のお悩みや要望をお聞かせください。​

\例えば、こんなお悩みありませんか?/

  • コストカットをはかりたい
  • 元請け案件を増やしていきたいが、方法が分からない​
  • 案件数を増やしたいが、成約率が低い(営業力に課題がある)​
  • 競合他社との差別化に悩んでいる​
  • 売上、粗利を増やしたい​

| お取引様の声・実績 ​|


この記事の監修者と運営者

【記事監修】
株式会社アステックペイント 
谷口 智弘

【記事監修】
株式会社アステックペイント 
谷口 智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

【運営会社】
株式会社アステックペイント

【運営会社】
株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。

この記事に関連する用語

記事カテゴリ

  • 塗装業界チャンネル
  • 営業活動レポート
  • 経営サポート
  • 塗装の現場から
  • 代表コラム
  • 製品紹介