塗装現場での熱中症を防ぐ方法とおすすめグッズのご紹介

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夏が近くなると天気予報を通して「熱中症に注意」という言葉を耳にすることが多いのではないでしょうか?特に近年では、最高気温が35度を超える酷暑日も増えていることから、熱中症の危険がある日が増加しています。

しかし「身近で重症の熱中症になった事例を聞いたことがないから自分は大丈夫だろう」
「一応熱中症対策はしているが、適切なのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、熱中症の症状と危険性、熱中症の予防方法とおすすめグッズまでご紹介いたします。

熱中症とは

※イメージ写真

「熱中症」とは、高温多湿な環境に長時間いることで、体温調節機能がうまく働かなくなり、体内に熱がこもった状態のことです。(厚生労働省:熱中症予防のための情報・資料サイトより)

本来人間の体は、体温が上がっても、発汗や皮膚温度上昇によって体温が体外に逃げることで自然と体温調節が行われています。
ところが、次のような熱中症の要因が重なることで、本来の体温調節機能が低下します。その結果、徐々に体内に熱が溜まってしまい、めまいや吐き気、最悪の場合は命を落とすことにもつながります。

熱中症の要因
環境…気温が高い、風が弱い、湿度が高い など
身体…二日酔いなどで脱水状態(汗をかきにくくなり、発汗による体温調節機能の低下)
睡眠不足などの体調不良(体温調節機能の低下)
行動…長時間の屋外作業、塩分を取らない、水分が少ない など

上記の<環境>を読んでいただけるとお分かりのように、夏場の建設業の現場は、まさに「熱中症」になりやすい環境といえます。

事実、過去5年間建設業における熱中症による死傷者数は、他の業種に比べて多くなっています。(令和3年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況 令和4年1月14日時点速報値)より

【参考情報】 足場解体作業中、熱中症により死亡(2019年8月10日 長崎新聞より)
8月9日午後3時35分ごろ、長崎県の建築現場で足場を解体中であった男性(34)の意識がもうろうとしていると、同僚から119番通報。長崎市消防局によると、男性は大量に汗をかき、午後3時ごろから休憩を取っていたが、救急隊が駆け付けたころには心肺停止の状態であった。

熱中症になってしまったら

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熱中症になると、重症化するごとに様々な症状が現れます。重症度に応じて、とるべき処置が変わるため、症状を確認して適切に処置しましょう。

重症度主な症状対処方法
軽症(I度)めまい・立ちくらみ・失神・筋肉痛・筋肉の硬直(こむら返り)・手足のしびれ・不快感・大量の発汗涼しい場所で、首・脇・股関節付近などを冷やし、経口補水液やスポーツドリンクなどで水分とミネラルを補給して休憩させる。
中等症(Ⅱ度)頭痛・吐気・嘔吐・倦怠感
虚脱感(体がぐったりする、力が入らない)
軽度であればⅠ度と同様の処置を行う。
症状が改善しない場合、病院へ搬送させる。
重症(Ⅲ度)Ⅱ度の症状に加えて、意識障害・痙攣、手足の運動障害、触れると熱いと感じるほどの高体温集中治療が必要なため、すぐに救急車を呼ぶ。

熱中症を予防する3つの方法とは

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熱中症を予防する対策としては「暑さを避ける」「水分・ミネラル補給」「体調管理」の3つが挙げられます。
ここでは、夏場の屋外での塗装作業時の対策方法や予防グッズなどをご紹介いたします。暑さを避ける

1.暑さを避ける

夏場の屋外での塗装作業中は、暑さそのものを避けることは困難ですが、こまめに涼しい場所で休憩してください。また作業中の服装などを工夫することで、体温を下げることは非常に有効です。ここでは、体を冷やすことができる主なグッズを紹介いたします。

● ファン付きの作業着・ヘルメット

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作業着やヘルメットに内蔵されたファン(扇風機)によって、風が送り込まれることで汗が蒸発しやすくなり、体温を下げる効果が期待できます。近年では、塗装工事現場に限らず、様々な工事現場で着用されている方が多く、熱中症対策で広まっているグッズと言えます。

また、ファン付きの作業着を新しく購入せずに、ファンだけを後付けするというグッズも販売されています。こちらは、腰ベルトなどにファンを取り付けることで、お手持ちの作業着をファン付きの作業着同様に扱えるようになります。そのため、作業着の指定がある現場でも対応できます。

● 冷却タオル

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専用タオルを水道水などで濡らしてサッと振ることで、冷たさを感じることができるグッズです。長時間着用すると冷たさを感じられなくなるので、休憩時間などで身体を冷ます際におすすめです。

● 接触冷感素材のインナー

画像引用:https://workman.jp/shop/e/ecompre-4/

熱を逃がしやすい生地を用いることで、インナーに触れた皮膚の熱を下げてくれる効果があります。「接触冷感」の商品は、大手の衣料品メーカーや家具メーカーなどのテレビコマーシャルなどで見たことがある方もいるかもしれません。作業着用のインナーとして販売されているものも多数あります。

2.水分・ミネラル補給

こまめに休憩をとり、水分とミネラルの補給が大切です。体内の水分やミネラルが減ってくると、人体のもつ体温調節機能が低下し、熱中症になりやすくなります。

ここでは、効率的に補給できる飲み物や食べ物をご紹介します。

● 経口補水液

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「飲む点滴」とも呼ばれるほど体への吸収率が高いため、熱中症予防に適していると言えます。スポーツドリンクに比べて糖分や塩分、ミネラルなどがバランスよく配合されているため、より効率的に水分やミネラルを補給できます。

● スポーツドリンク

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体に必要なミネラルと水分をまとめて手軽に補給できます。

ただし、スポーツドリンクの多くは糖質を多く含んでおり、飲み過ぎると血糖値の上昇に伴い、利尿作用が働いてしまいます。適度な量を飲むことが重要です。

● ノンカフェイン飲料(水、麦茶、ルイボスティーなど)

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糖質は少なくカフェインも含まれていませんが、ミネラルの中でも重要な塩分が含まれていません。そのため、塩分タブレットなどで別途塩分を補給しながら、飲むことによって熱中症に適した飲み物となります。

また、熱中症予防にあまり適さない飲み物もあるため、飲みすぎには注意してください。

●コーヒー、お茶(緑茶・紅茶など):カフェインが多く含まれる飲み物には、利尿作用があるため、飲んで摂取した水分量よりも尿として排出される場合があります。

●ジュース:糖質が高いため、スポーツドリンクでも触れたように血糖値の上昇に繋がり、脱水の恐れがあります。特にエナジードリンクは、カフェイン・糖質が高いため、熱中症対策にならないため要注意です。

3.体調管理

現場作業を適切に行うための体調管理も重要です。体調が悪い状態での作業は、熱中症のリスクを高めてしまいます。ここでは、熱中症予防のための体調管理についてもご紹介いたします。

● 充分な睡眠

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睡眠不足は体温調整機能を低下させる原因となります。特に夏場は暑さによる疲れも溜まりやすいため、十分な睡眠を心がけましょう。

● 深酒をしない

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アルコールは、利尿作用・体温上昇による発汗の働きもあるため、水分が排出されやすくなります。アルコールを飲めば飲むだけ体の水分量は減ってしまいます。

特に、飲酒後の翌朝は、体内の水分が減っている状態であり、熱中症になりやすくなります。いつも以上の水分補給を心がけることをオススメします。

また、眠りが浅くなりやすいという影響もあるため、お酒はほどほどにしましょう。

● バランスの良い食事

暑い日が続くと夏バテになりやすくなり、そうめんのような喉を通りやすい物を食べたくなります。しかしながら、栄養素の偏りによっても熱中症リスクは高まりますので、ビタミンB1(糖質をエネルギーに変える)、ビタミンC(免疫力向上)、クエン酸(疲れのもとになる乳酸の発生を抑える)など、摂取できるバランスの良い食事も重要です。

まとめ

本記事では、熱中症とは何かから、熱中症の症状や発症時の対応、予防策までご紹介しております。熱中症は、死に至ることもある危険なものです。

少しでも体調不良を感じた場合は休憩を取ることで体調管理を行ってください。熱中症対策を行っていた場合でも、発症してしまった際は応急処置・病院の受診・救急車の要請など、適切に処置するようにしましょう。

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