塗装会社が実践できる「採用手法5選」を分かりやすく解説(専門家コラムVol.4)

専門家コラム 塗装外壁 2022.05.06 (最終更新日:2024.01.16)
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「人手不足に悩んでおり、採用活動を積極的に行いたい。だけど、何から始めたら良いか分からない」
「リクナビとかハローワークとか色んな方法があるけど、どんな方法がおすすめ?」
など人材採用に関するお悩みをお持ちの塗装会社の経営者の方は多いのではないでしょうか?

今回のコラムではそのような方に向けて「5つの採用手法とその特徴」についてご紹介します。

採用手法ごとの特徴やかかる費用感について分かりやすくお伝えするので、採用・人材についてお悩みの塗装会社の経営者の方はぜひご参考にされてください。

■前回の人材採用専門家コラムはこちらからご覧ください。

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【はじめに】採用手法を決める前に“やるべきこと”とは?

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※イメージ写真

「現在の会社の状況」「どんな人を求人したいのか?」に応じて、利用すべき採用手法は異なります。まずは、採用に関して、下記のような情報をしっかりと整理する必要があります。

・いつまでに何人採用したいのか?
・採用に対して費用・時間はどのくらいかけることができるのか?
・即戦力を採用したいのか、未経験者を採用して育成していくのか?

などといった会社の状況を事前に整理しながら利用する採用手法を決めていきましょう。

※参考情報として、営業(未経験)の方であれば、1人あたり20~40万円の広告費で採用できると言われています。

塗装会社におすすめの採用手法5選

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※イメージ写真

第1章でお伝えした採用の要件を定めた上で、いよいよ採用手法を選んでいくことになります。

今回ご紹介する採用手法は次の5つです。

・求人情報媒体
・求人検索エンジン
・ハローワーク
・スカウトサービス
・人材紹介サービス

それぞれの特徴を次の表にまとめました。それぞれ詳しくご紹介していきます。

コスト工数母集団の量母集団の質
求人情報媒体
求人検索
エンジン
ハローワーク
スカウトサービス
人材紹介サービス

①求人情報媒体

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画像引用:https://tenshoku.mynavi.jp/

求人情報媒体とは「求人情報を掲載して応募者を集めるための媒体」のことです。
代表的な求人情報媒体サービスとしては次のようなサービスが挙げられます。

〇正社員募集 → リクナビNEXT、マイナビ転職、doda、en転職、Re就活
〇アルバイト・パート募集 → タウンワーク、バイトル、アイデム、マイナビバイト

求人情報媒体は、掲載期間・掲載順位・文字数で料金が決定します。求人広告を出すプランによって募集の反響が変わったり、時期によって職種限定の特集が組まれたりするのが特徴です。

媒体によって、料金や利用者数・職種などが違うため「媒体もプランもたくさんあって、どの媒体に出稿したら良いかわからない!」という場合は、まず求人広告の代理店に相談して、予算に合った適切なプランを選ぶと良いでしょう。

■特徴

コスト工数母集団の量母集団の質
求人情報媒体
メリット
・求職者が仕事を調べる際の検索軸(職種・勤務地・働き方など)が豊富なので、採用要件にマッチした人材が集まりやすい
・媒体ごとに利用ユーザーの特性(年齢層や経験など)が違うので、ターゲットに合わせて情報を発信できる
・複数人を採用することで、1人の採用にかかる採用単価を抑えることができる
デメリット
・求人募集している会社が多く露出度を高めるためには価格が高くなる
・細かい数値データが取れないので、PDCAを回しにくい

②求人検索エンジン

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画像引用:https://jp.indeed.com/

テレビCM広告等でよく見かける「Indeed」は求人検索エンジンのカテゴリーにあてはまります。

求人検索エンジンは、「求人版のGoogle」とも呼ばれており、インターネット上に掲載されている求人情報を一括で検索することができるサービスです。

indeed以外の代表的なサービスとして、求人ボックス、スタンバイ、google for jobsなどが挙げられます。

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求人検索エンジンは基本「無料」で利用できるものがほとんどですが、求人の効果を高めるために有料掲載も可能です。

料金体系は、仕事を探している求職者が求人を1クリックするごとに費用が発生する「クリック課金制」の仕組みになっています。

そのため人材を採用できた際に求人を停止すればその後料金は発生せず、チャージしたお金が残っている場合は、次に求人を再開するときまで残しておくことが可能です。

■特徴

コスト工数母集団の量母集団の質
求人検索エンジン
メリット
・クリック課金制(応募ページがクリックされたタイミングで費用が引かれていく)ので無駄なコストが発生しない
・複数職種・複数拠点の募集が可能
・自社の募集ページにおいて細かくデータ分析が可能。そのデータ分析をもとに、原稿を改善することで、効果をUPさせることができる
デメリット
・データ分析をもとに原稿改善する知識が必要
・原稿内容にNG表記があると掲載されない

③ハローワーク

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ハローワークインターネットサービス
 画像引用:https://www.hellowork.mhlw.go.jp/

全国に544箇所のハローワーク拠点があり、16,258人の相談員の方が日々お仕事を紹介されています。一番のメリットは、事業所登録をされている企業であれば、どんな会社でも無料で求人を出すことができるという点でしょう。

厚生労働省が発表している数値を見ると、実際に年間でこれだけの紹介実績があります。

・一般職業紹介146万件
・若年者紹介24万件
・高齢者紹介24万件
・マザーズハローワーク6.9万件
・新卒応援ハローワーク18万件
・わかものハローワーク10万件

※公共職業安定所(ハローワーク)の主な取組と実績 令和2年1月より抜粋

https://www.mhlw.go.jp/content/000592853.pdf

2020年1月6日にハローワークインターネットサービスが大きくリニューアルした結果、インターネット上からの求人申し込みが簡単にできるようになりました。

無料で使用できる採用手法になりますので、まだ使用したことのない方はぜひ使用してみてください。

■特徴

コスト工数母集団の量母集団の質
ハローワーク
メリット
・全国に配置されている
・コストがかからない
デメリット
・採用までに時間がかかる
・応募が来ないことも多くある

④スカウトサービス

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マイナビAGENTスカウト 画像引用:https://mynavi-agent.jp/scout/

スカウトサービスとは、Webサービス上に登録した求職者の経歴を見た上で、企業から直接スカウトメールを送ることのできるサービスです。

代表的なサービスとして、リクナビNEXT、マイナビ転職、doda、en転職、Wantedlyなどが挙げられます。※サービスの内容は運営する企業によって異なります。

求職者の経歴を確認した上で、スカウトメールを送ることができるため、採用したい人物像とマッチした人材と出会える確率が高まります。しかし、作業の工数がかかったり、返信がなかったりする可能性があるため、長期的に計画を立てて、行動をしていく必要があります。

■特徴

コスト工数母集団の量母集団の質
スカウトサービス
メリット
・経歴を確認した上で、興味を持った求職者にスカウトメールを送ることができる​
・すぐに転職を考えていない層にもアプローチが可能
・採用コストを抑えることができる
デメリット
・スカウトメールを送るなどの採用業務の負荷が増える
・メールを送付しても返信がない可能性があるため、長期的な視点で取り組む必要がある

⑤人材紹介サービス

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※イメージ写真

人材紹介サービスとはズバリ、企業が提示した条件の人材を人材紹介会社が紹介してくれるサービスのこと。

求める人物像に合う人材と面接できる確率が高くなり、採用にかかる作業コストを減らすことができます。

しかし、その一方で採用が決定した場合、その方の年収の20~40%を支払う必要があるため、多くの人数を採用する場合は、採用コストは高くなってしまうというデメリットもあります。

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スカウトサービスの利用の流れ

代表的な人材紹介会社として
JACリクルートメント、type転職エージェント、マイナビエージェントIT、リクルートエージェント、Spring転職エージェント(アデコ)、パソナキャリア、doda(パーソルキャリア株式会社)などが挙げられます。

■特徴

コスト工数母集団の量母集団の質
人材紹介サービス
メリット
・採用ターゲットと面接ができるのでムダな面接が必要なくなる
・イニシャルコスト(初期費用)が必要ない
デメリット
・採用した方の年収の約20~40%をエージェントに支払うので、採用単価がとても高くなる
・エージェントによっては紹介してもらえない可能性がある
・エージェントの会社説明にズレが生じる可能性がある

【最後に】求人募集原稿のチェックポイント

以上、塗装会社の方にオススメの採用手法をご紹介しました。上記のような採用手法を選択し、利用することになりますが、最後に注意点をお伝えします。

「自社に合った採用手法が見つかったとしても、応募する媒体に掲載する原稿の質が低いと採用は難しくなってしまう」ということ。

原稿の質を高めるためのポイントについて最後にチェックしていきましょう!

①求める人物像が具体的か

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※イメージ写真

 自社で採用したい採用ターゲットの性別・年齢・現職・年収・ライフスタイル・趣味といった情報を細かいところまで書き出し、採用したい人材像をイメージ・原稿作成することが重要になってきます。

OKな事例
明るい人、◯◯の業務経験がある人、勉強熱心でやる気がある人、理論的、物静かだけど言うときは言う根性と実力(社内賞や社長賞を獲ったなどの評価される実績)がある人、筋トレが趣味など
(人物像が具体的にイメージできる)
NGな事例
明るい人、◯◯の業務経験がある人、勉強熱心でやる気がある人など
(欲しい人物像が抽象的すぎる)

このイメージ像によって、求める人材が明確になり、採用手法含めて見直すことが可能になります。
面接時に、モチベーションを感じる時はいつか、将来的に何を実現したいか、など応募者の具体的な深掘りが可能です。

また、希望する給与やポジションなどの質問もしやすくなります。ミスマッチを減らす採用をするためにも、ターゲット設定が重要になってきます。

②応募したくなるような求人原稿の内容か

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※イメージ写真

淡々と書いた求人をネットに載せれば応募が勝手に来るという時代は終わりました。
求職者は給与や待遇だけでなく、仕事内容や求人原稿から読み取れる会社の雰囲気、そしてホームページからの情報を収集して応募するかを決めます。

①で設定した採用ターゲットが自社のどこに惹かれて応募をしてくるのか?を言語化し、応募前の求職者の不安を消し去っていきましょう。

この原稿の作り方については、次のコラムにて詳しくご紹介していきます。

まとめ

今回は、採用未経験者の方にでも実践できる採用手法5選をご紹介しました。

まずは「自社が求める人物像を明確にする」「どのくらいの費用をかけて採用活動を行うのか?」などの事前の情報をしっかり整理した上で、採用手法を選んで行きましょう。

次回のコラムでは『応募が来やすくなる!求人広告の書き方』について、お伝えし、経営者様のお悩みを解決していければと思います。


コラム寄稿】インビジョン株式会社 大坂昂氏

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インビジョン株式会社HRセールスチーム サブリーダー。同社のビジョン『働く幸せを感じるかっこいい大人を増やす』に共感し、2019年4月に入社。
入社後は、新規開拓から既存クライアントのフォローまで、延べ150社以上の採用を支援。中でもフランチャイズ加盟店の採用支援の仕組み作りを得意とし、採用単価100万円だった企業を20万円以下にした実績を持つ。


インビジョン株式会社について

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インビジョン株式会社 https://hr-hacker.com/invision
2008年 創業。「働く幸せを感じる、かっこいい大人を増やす」をビジョンに掲げ採用マーケティング・HRテック事業など企業の採用支援を中心に事業を展開。
企業や人の想いをカタチにし、ビジョンにマッチする人材を採用するための支援を強みとしており、これまで数多くの企業の採用支援を行っている。

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