APラインナップ メーカー塗料工事・工法性能製品名 2023.10.13

木部を保護するために塗装したが木材や木目の風合いは残したい」とお考えの方が多くいらっしゃるのではないでしょうか？そのような方にオススメの塗料が「ガードラックラテックス」です。

和信化学工業株式会社様で製造されているガードラックシリーズの中の1つである「ガードラックラテックス」は、木目の風合いは残しつつ、独自開発のマイクロカプセルを含有することで、劣化要因から木部下地を保護する機能を兼ね備えています。

ガードラックシリーズは2022年10月よりアステックペイントでもお取り扱いを開始し、多くの施工店様にご愛顧いただいております。 今回は、木目の風合いを残しながら木部下地に浸透し、保護をすることができる「ガードラックラテックス」についてご紹介させていただきます。

ガードラックラテックス

ガードラックラテックスは、薬効成分が木部に浸透することで保護をする木部用保護塗料です。

■仕上がり

■浸透タイプイメージ

特徴：塗料が木材に浸透し、木部を保護する。

木目を潰さず木材の質感を残すことができるので、新築時や無塗装箇所への塗装に最適な塗料です。

また、建築基準法におけるホルムアルデヒド規制対象外の塗料に該当するため、屋内外で塗装面積の制限を受けることなく塗装することが可能です。

製品名	ガードラックラテックス
タイプ	木目を活かした仕上がりの浸透タイプ
容量	14kg / 3.5kg
塗料系統	水性系
対応	屋内・屋外
塗布回数	刷毛で2回
塗布量	50g/㎡ (一回あたり)
乾燥時間	工程内時間：2～4時間 最終養生：24時間以上

ガードラックラテックスの特徴紹介

ワシンマイクロカプセル

ワシンマイクロカプセルとは、無機質でできた中空多孔質で、外観は2〜5μmの球形微粉体の粒子です。粒子の中心部は空洞で、粒子表面（壁面）に細かい穴が開いていることで、薬効成分が徐々に放出される徐放性（コントロールリリース）を持ちます。この徐放性によって安全性が高まり、機能性はより長く発揮されます。

防蟻効果

ガードラックラテックスに含まれる薬効成分は、木材建築の天敵の一つである白蟻にも効果を発揮します。無塗装の木材と、ガードラックラテックスを塗装した木材に白蟻を入れ、質量の減少率を試験しました。

その結果、無塗装の木材は18.0％の質量減少率、ガードラックラテックスを塗装した木材は1.3％の質量減少率と、白蟻に対しても強い耐性を付与することが確認されています。

※0.1%差は試験誤差として判断

※試験方法：日本木材保存協会規格JWPS-TW-S.1 およびJIS K 5.3.1 防蟻性能に準ずる。
性能基準：試験後平均質量減少率3%未満であるとき「防蟻性能あり」と判断できる。

防カビ性能

木材を長期的に保護するために防カビ効果が付与されています。主に木材に生える5種類のカビ(クモノスカビ、クロコウジカビ、アオカビ、黒色酵母、ミドリカビ)に対して1ヶ月に渡る防カビテストの結果、5種類すべてのカビに対して大きな防カビ効果が見られます。

塗り継ぎ性の良さ

水性系塗料は溶剤系と比べると塗料の伸びが少なく、刷毛が重いという弱点があります。しかし、ガードラックラテックスは特殊な処方により溶剤系に引けを取らない作業性を実現し、塗り継ぎ性が良好です。

ガードラックラテックスを木目に対し９０度方向に塗布し、１～５分の経過後に木目方向に重ね塗りを行いました。時間が経過しても塗り継ぎムラが発生せず、跡が目立ちません。

耐候性

ガードラックラテックスの耐候性は、第三者機関で実施したサンシャインウェザーメーター試験において、1000時間の照射後も、膨れや剥離、大きな変退色などの不具合は確認されていません。

これは自然界に置き換えると約3〜4年相当です。

■促進耐候性試験　SUV（サンシャインウェザーメーター）試験 1000時間経過後

製品データ

・耐候性：自然界（3～4年相当）退色などの劣化症状なし
・色数：全17色＋専用うすめ液レジューサー

使用上の注意

・塗布量は素材の吸い込み具合により大きく変わります。特に傷みひどい木材の場合はよく染み込み、塗布量が多くなることが予測されます。 
・乾燥時間は塗装状況により変わりますので目安としてください。 
・換気をよくして養生をしてください。
・換気が悪いもしくは塗布量が標準よりも非常に多い場合、乾燥が極端に遅れ、強いタック感（ベタつき）が発生する可能性がありますので注意が必要です。 
・標準塗布量は主に針葉樹で設定しているため、塗料が染み込み難い堅木などの場合には標準塗布量以下でもタック感（ベタつき）が強く発生する場合もあります。木材の種類による影響にも注意が必要です。​
・素材の状態によって、洗浄・研磨・漂白などが必要です。
・傷んでスカスカとした状態の木材は、素地調整を行ってから塗装することをお奨めします。
・汚れがひどい状態のままで塗装すると、綺麗に仕上がらないことがありますので、試し塗りを行い仕上がりの確認をしてください。
・ 気温5℃以下での塗装はお控えください。
・ 気温0℃以下では凍結の恐れがあります。

ガードラックシリーズの使い分け

ガードラックシリーズには他にも「ガードラックアクア」、「ガードラックPro」の2製品があります。製品の詳細な内容については、下記の記事をぜひご覧ください。

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まとめ

今回は、和信化学工業株式会社製ガードラックシリーズの一つ「ガードラックラテックス」をご紹介いたしました。ガードラックラテックスは、木材に浸透し木目を活かしながら、独自開発のマイクロカプセルを含有することで、木材下地を守るための性能を多く兼ね備えております。木目を活かしながら木部を保護したいといったニーズにお応えできる木部保護塗料の一つです。今後の営業活動ならびに施工品質向上にお役立ていただければ幸いです。