学生からの難しい質問に対する答え
先日、学生向け説明会に登壇する機会があり、その中で「リモートワークに対する考え方」について質問を受けた。
これは、多くの経営者を困らせる難しい質問だと思う。コロナ禍でリモートワークの必要性を問われてきたが、今やオミクロン型もインフルエンザと同等程度と感じられることもあり、世界の多くの国では濃厚接触者も軽症の感染者も隔離する必要がなく、普通に生活できる状況だが、社会は全く混乱していない。日本のように、毎日コロナの脅威を煽ることの方がよほど社会を混乱させ、経済活動を低迷させていると思う。
このようにコロナの脅威は低下してきているにもかかわらず、リモートワークを維持している企業の中には、社員の生産性が明らかに落ちており、リモートワークを辞めたいと思っている企業は多いと思う。
「働き方改革」という言葉がリモートワークの守護神のようになってきているが、それは生産性が落ちないことが前提でなければならないと思う。欧米のように仕事のパフォーマンスが落ちたらすぐに解雇できる環境では、リモートワークでもそれなりに緊張感を持ってパフォーマンスを維持する努力をするだろう。しかし、日本のように解雇が簡単にできない環境では、社員の生産性が著しく下がっていくことは容易に想像できる。このような背景の中、リモートワークに対する考え方を学生に説明するのは非常に難しい。
リモートワークに対する私の考え
イーロンマスクはTwitter社の全社員にリモートワークの禁止を要求し、Googleはリモートワークの社員の給与を最大25%カットするなど、リモートワークの影響が最も出にくい大手IT企業で著しい生産性の低下に対して様々な動きが出てきている。大切なことは、リモートワークによって会社の生産性低下を招くだけではなく、そこで働いている社員の成長機会をも失わせる結果となっていることだと思う。
コロナ禍の大学において、リモート授業で多くの学生が必要な教養を身に付けづらかった
ことと同じように、これから社会人になった時に、リモートワークの新社会人はより成長しなければならない大切なタイミングでの成長の機会を失ってしまい、これから40年以上働き生活していかなければならない立場でありながら、大切な「稼ぐ力」を身に付けることができないだろう。
そこで、もし自らを成長させ続けたいと思うなら、リモートワークの環境下に身を置くようなことがないのが望ましいと思っている。
アステックペイントはこれからも成長していく企業であるため、全社員にも同様の成長を求めていく。だから、社員が成長するために必要な環境を提供することが社長の役割でもある中で、リモートワークの環境を提供するという考えはない、というのが私の回答だ。
塗装業界もしくは住宅リフォーム業界において、リモートワークを行っている企業は皆無だと思うが、塗料メーカーではリモートワークを未だに行っている企業もあるようだ。これは私にとってはチャンスで、リモートワークを維持している塗料メーカーには負ける気がしないと思うほど、リモートワークは企業にとって毒薬だと思っている。
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このコラムの寄稿者と運営者
【コラム寄稿者】
株式会社アステックペイント
菅原 徹
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菅原 徹
株式会社アステックペイント 代表取締役
2000年10月に株式会社アステックペイントを創業して以来、高付加価値な住宅用塗料の研究開発・製造・システムやアプリ開発・販促支援など、あらゆる角度から塗装業界の発展を目指し、事業展開している。
【運営会社】
株式会社アステックペイント
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AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。