「職人道場」主催のシーリング研修8日間の流れを詳しく解説

現場の研究 シーリング材塗料塗装 2022.12.07 (最終更新日:2024.10.08)
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以前AP ONLINEにて、塗装職人の育成機関「職人道場」の概要と、職人道場とアステックペイントが共同で運営している「アステックオリジナルカリキュラム」のリガード研修参加報告をご紹介しました。

リガード研修について、詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

アステックペイントの塗料をお考えの方へお問い合わせはこちら
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今回は、アステックオリジナルカリキュラムの中から、アステックシール研修(シーリング工事8日間コース)の研修レポートをご紹介いたします。

アステックオリジナルカリキュラムとは?

アステックオリジナルカリキュラムとは、塗装業界の職人不足の改善と生産性向上を目的として「新人職人教育と既存職人の多能工化」を実現するために、職人道場とアステックペイントが共同運営しているオリジナルカリキュラムのことです。

「新しい職人や外国人技能実習生が入ったけど教育に割く時間がない」「職人のスキルアップのために多能工化させたい」「専門知識を持った講師に教わりたい」など、自社の施工力、施工品質向上のために既存・新人職人の技能向上を目的としてご活用いただけるプログラムを準備しております。

以下が、今回ご用意していただいているカリキュラムの一覧です。

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これらのカリキュラムの中から、興味のあるもの、磨きたい・身につけたい技術を選んで参加することができます。

シーリング研修の参加レポート

今回は、アステックオリジナルカリキュラムの中から、アステックシール研修(シーリング工事8日間コース)に参加した様子をお届けします。

この研修は、カートリッジタイプ・シールガンタイプの両方の施工を習得することを目的としています。

シーリング研修8日間の流れ※

  作業内容
1日目 平面のテーブル架台による養生の練習
2日目 立体のテーブル架台による養生の練習
3日目 サイディング目地を想定した養生の練習
4日目 タイル間の目地シーリング撤去
プライマーの塗布練習
5日目 ・様々な形の目地への養生の復習
・ペール缶タイプシーリング材の準備確認
6日目 ペール缶タイプシーリング材の打設練習と仕上げの練習
7日目 ・アステックシール専用プライマーの塗布
・タイル間の目地にアステックシール2000(ペール缶)打設
8日目 ・サイディング目地にアステックシール2000(ペール缶)の打設
・サイディング目地にアステックシール2000/高耐候4000のカードリッジの打ち比べ
・サイディングの化粧目地へ余ったアステックシールのカードリッジの打設

※今回の研修参加者は現場初心者のみであったため、養生にかける時間があえて多くとられていました。多能工化を目的とする職人が参加される場合は、養生練習にあてる時間は短縮され、「シーリング打設」や「均し」などの実技的な時間を主としたカリキュラム構成になります。

8日間コースの研修内容

研修1日目:平面のテーブル架台による養生の練習(直線・出隅・入隅)

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まず、養生の基礎練習を行いました。養生は、シーリングを綺麗に仕上げるためにも非常に重要な作業であり、真っ直ぐ、そして無駄なくできるように架台を用いて繰り返し練習しました。

研修2日目:立体のテーブル架台による養生の練習(直線・出隅・入隅)

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外壁面の入隅や玄関のインターホン周りを想定して養生を行いました。1日目よりも複雑で難易度の高いシチュエーションを練習することで、養生作業のスキルを高めることができました。

研修3日目:サイディング目地を想定した養生の練習(直線・出隅・入隅)

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実際の現場のサイディング目地を想定して繰り返し養生を行いました。また、外壁の入隅、板間横目地を想定して養生を行いました。

研修4日目:タイル間の目地シーリング撤去とプライマーの塗布練習

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既存シーリング材の撤去練習を行いました。カッターを真っ直ぐ通すのは難しく、目地の内側のシールも撤去すると時間がかかることが分かりました。

また、目地の内側にプライマーを塗布する練習を行いました。色付きの塗料で行い、内面に十分塗られているか、目地底に付いていないかの確認を行いました。

研修5日目:様々な形の目地への養生の復習
      ペール缶タイプシーリング材の準備確認

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直線目地や交差目地に対しての養生練習を行いました。平面架台での練習を活かし、コーナーなどもきれいに仕上げました。

また、ペール缶タイプのシーリング打設方法の確認を行いました。
二成分型の場合の撹拌機の使い方や、シーリングガンの使い方を学びました。
(基本的には1液タイプのアステックシールを使用しますが、この日は2液タイプのシーリング材も取り扱いの練習をしました。)

研修6日目:ペール缶タイプシーリング材の打設練習と仕上げの練習

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緑色の養生テープで再度養生を行い、シーリングの打設練習と、ラバーを用いての表面仕上げ(均し)を行いました。

研修7日目:アステックシール専用プライマーの塗布 
      タイル間の目地にアステックシール2000(ペール缶)打設

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タイルの目地にシーリングを打設するために、養生・プライマーの塗布を行いました。プライマーの乾燥後にシーリングを打設し、ラバーで表面を仕上げましたが、シーリング打設のスキルだけでなく「養生テープを剥がす際に、シーリング材の種類によっては耳が立ちやすいため、進行方向に剥がす必要がある」など、作業に役立つ情報も得ることができました。

研修8日目:サイディング目地にアステックシール2000(ペール缶)の打設
      アステックシール2000/高耐候4000のカードリッジの打ち比べ
      アステックシールのカードリッジの打設

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研修7日目と同様にペール缶タイプのシーリング材を用いて、様々な形の目地に打設する練習を行いました。

チリ幅を調節し仕上がりの違いを確認することで、どうすればきれいに仕上がるのか、逆にどうすれば失敗してしまうのかなどを試行錯誤しながら体感することができました。

研修受講の感想

私はこのシーリング研修を通して、養生の基礎とシーリングの打設・仕上げ方の基礎を学び、完全未経験者から1人で養生~仕上げをできるほどにまで成長できました。

研修中、常に講師の方からご指導いただき、分からないところがあればすぐに質問し、再度チャレンジできる環境や、現場の基礎である「養生」を繰り返し行うことができ、きれいに仕上げる技術を学び、現場ですぐに活かせるスキルを習得することができたと感じています。

基礎中の基礎から教えていただき、習得するまで反復で行うことが許される環境は現場にはないため、現場ですぐに役立つ技術を短期間で習得する上で非常に有効なカリキュラムであると感じました。

今後の研修予定

第1回目の研修を経て、本研修も多くの改善点がありました。

第2回、第3回の職人道場アステックオリジナルカリキュラム研修を2023年1月、2月に開催予定です。詳しい研修内容は以下の動画をご覧ください。

※研修への参加をご希望の方はアステックペイントまでお問い合わせください。
※お申し込みはアステックペイントをお取り扱いいただく会社様に限ります。
※申し込み枠には限りがございますので、早めのお申込みをお願いいたします。

2023年職人道場アステックオリジナルカリキュラム研修日程

第2回 2023年1月16日(月)~
第3回 2023年2月20日(月)~

まとめ

職人道場ではこのカリキュラムを通して、確実に技術を磨くことができる環境が整っております。アステックオリジナルカリキュラムを受講していただければ、よりアステックペイントの製品を使って、現場ですぐに役立つ知識や技術を身につけることができます。

「自社職人の多能工化を実現したい」「新人職人向けの研修をお願いしたい」という方は、ぜひ今後の研修にご参加ください。

■シーリング研修にて施工するアステックシールの情報はこちらから

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この記事の監修者と運営者

【記事監修】
株式会社アステックペイント 
谷口 智弘

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株式会社アステックペイント 
谷口 智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

【運営会社】
株式会社アステックペイント

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株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。

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