軒天や内外壁に使用できる弱溶剤形塗料「マルチエースⅡ-JY」の特徴

APラインナップ 塗装メーカー塗料性能 2023.04.11 (最終更新日:2024.01.16)
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「軒天に塗装したいけどどんな塗料がおすすめなのか」「何を塗ったらいいのか分からない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回の記事では、軒天および内装に施工できる「マルチエースⅡ-JY」の特徴や仕様を詳しくご紹介します。

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マルチエースⅡ-JYの特徴

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「マルチエースⅡ-JY」はアステックペイントが販売する「軒天・内外壁に使用できる塗料」。付着性・美観性・安全性などの機能を有しており、多くの塗装会社の方々に使用いただいている塗料です。

マルチエースⅡ-JYの機能

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※イメージ写真


ここでは「マルチエースⅡ-JY」が持つ機能についてご紹介します。

付着性-微粒子のアクリル樹脂を採用-

「マルチエースⅡ-JY」は、微粒子のアクリル樹脂を採用しており、下地の深部まで浸透しアンカー効果※を発揮します。その結果、下地との付着性が高くなるため、シーラーレスでの施工が可能です。 

※アンカー効果…材料表面の微細な凹凸に塗料が入り込み、硬化することで接着力が高まる効果のこと。 

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また、軒天は雨漏りや湿気がたまりやすい箇所のため、裏側からの水分がある場合でも、付着性を保つ必要があります。

以下の試験を行い「マルチエースⅡ-JY」で下地別に湿潤状態での付着力を確認します。


[試験方法] 
①モルタル(リシン吹き)とケイカル板それぞれの下地へ塗装する 
②規定量塗布後、50℃で1日強制乾燥する 
③乾燥後、試験体を水に1日浸す 
④水から取り出し、碁盤目試験(3箇所)を行い評価する 


  モルタル(リシン吹付) ケイカル板
マルチエースⅡ-JY 良好 良好

このように「マルチエースⅡ-JY」はモルタル(リシン吹付)やケイカル板など、軒天や天井、上裏でよくみられる下地に対して、湿潤状態でも良好な付着力を持つことが確認できました。


美観性

防カビ・防藻性
マルチエースⅡ-JYでは、塗膜表面でのカビ・藻の発育を抑制する防カビ性・防藻性があるため、美観を維持できます。

ヤニ※止め効果
軽微なヤニであれば、塗膜表面への染み出しを防ぐことができます。
※ヤニ:木製下地に含まれる樹液の油成分のこと


安全性

ホルムアルデヒド放散等級に応じた等級の区分表示の1つで、内装での使用面積に制限を受けない区分の認定である「F☆☆☆☆」取得塗料であるため、高い安全性があります。

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また、マルチエースⅡ-JYはNAD(非水分散型)の塗料です。NADとは、樹脂を水以外の溶媒に分散させた塗料のことです。一般的な弱溶剤系塗料より弱い弱溶剤系塗料であるため、シンナー臭の少なさ、旧塗膜のちぢれ(リフティング)の少なさが特徴です。

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色展開

淡彩色を中心に、中彩色を含む全37色からお選びいただけます。

※掲載していない色の中で一部「近似色」で対応できるものがございます。詳細につきましてはアステックペイントまでお問い合せください

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製品データ・施工仕様

マルチエースⅡ-JY
【製品データ】
◯荷姿…16kg
◯塗布量…0.26~0.32kg/㎡(2回)
◯希釈量…0~1.6L(アステックシンナーDX)
〇乾燥時間(25℃)…工程内:2時間以上、最終養生:24時間以上
◯艶…艶消

【対応素材】
コンクリート・モルタル・木部・鉄部・各種既存塗膜(軒天・内装・準外部)

 

JIS規格

マルチエースⅡ-JY

JIS K 5670 アクリル樹脂系非水分散形塗料
『容器の中での状態』『塗装作業性』『塗膜の外観』『乾燥時間』『隠ぺい率』『耐水性』『対アルカリ性』 すべて合格

下地調整方法・施工上の注意

【下地調整】
・劣化し脆弱な部分および錆などは、ディスクサンダー、スクレーパーなどにより除去する。
・漏水箇所はあらかじめ水が浸入しないように処置し、汚れ、付着物、油脂類などを高圧洗浄、スクレーパーやシンナーなどで除去する。
・塗装する下地は、清浄かつ十分に乾燥させる。
・劣化したシーリング材は全て撤去し、新規シーリング材で打ち替える。

【施工上の注意】
・雨・強風・結露などの悪天候およびこれらが予想される場合には、施工は避けてください。
・5℃以下、湿度85%以上での施工は避けてください。
・使用する前に塗料を十分に撹拌してください。
・上記塗布量および塗回数は下地の材質・状態などで増える場合があります。
・シーリング材目地に塗装した場合、動きに追従できずに塗膜がひび割れることがあります。
・溶剤系塗料では火災・中毒などのおそれがあるため、保管・取扱いには十分に注意してください。
・塗り継ぎや補修塗り(タッチアップ)を行う場合には、ローラーまたはエアレスなどの塗装方法や希釈率の違いにより、色相差・艶ムラが生じることがありますので、作業後に仕上りをご確認ください。

まとめ

今回は、軒天の塗替えに最適な上塗材「マルチエースⅡ-JY」について詳しくご紹介しました。皆様の現場品質の向上にお役立てください。


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記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

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運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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