サイディングのひび割れ補修材「リペアエポCR」

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塗装職人の方は、ひび割れがある窯業系サイディングの塗装工事を行う際、どのように補修していますか?アステックペイントが調べた結果により、約80%の塗装会社の職人の方がシーリング材で補修していることが分かっています。

グラフ

シーリング材による補修についてヒアリングしてみると、
●もっと補修跡が目立たないようにしたい
●シーリングの乾燥時間が必要なので、もっと短い時間で次工程を勧めたい
●経年でブリード汚染が発生したことがあるので、ブリード汚染の心配をなくしたい
といった様々なご要望がありました。

リペアエポCRはそのような課題を解決する窯業系サイディング専用のクラック補修材です。今回はそんなリペアエポCRの特徴について、ご紹介します。

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特徴

製品特徴・施工方法については、下記の動画からご覧ください。

表

①補修跡が目立ちにくい

左はリペアエポCR補修後塗装した箇所の写真、右はシーリング材補修後塗装した箇所の写真です。

比較

シーリング材による補修跡(写真右)は、シーリング材充填後、肉やせしてしまいわずかに補修跡が目立っています。一方、リペアエポCRによる補修跡(写真左)は、肉やせすることがなく補修跡がほとんど目立たなくなります。

②短期間で施工可能

リペアエポCRでひび割れ補修を行う場合は、Vカット工法で補修する必要がありません。また専用ガンを使うため2液でも計量・混ぜの手間がなく「①製品をひび割れに充填②ヘラでかき取り」と工程が少なく短時間で施工可能です。

一方、シーリング材を用いてひび割れ補修を行った場合、
①Vカット(シーリング材を充填するために、ひび割れにカッターでV字の切り込みを入れる作業)
②プライマー塗布
③シール充填
④表面成形
という工程で作業を行います。

比較1

また、補修後塗装できるようになるまでの乾燥時間を比較すると、大きな違いがあり、工期短縮に貢献します。
●リペアエポCR:4時間以上
●シーリング材:3日以内

③ブリードの心配が少ない

ブリードとは、シーリング材に柔軟性を出すために配合された可塑剤が漏出し、目地上の塗膜にベタつきが発生する現象です。

ブリードが発生し、ゴミやホコリが付着すると、美観を損ねてしまいます。リペアエポCRは可塑剤が含まれていないノンブリードタイプのため、ベタつきが発生せず美観を維持できます。

※ノンブリードタイプのシーリング材ではベタつきは発生しません。

比較3

製品データ

荷姿 リペアエポCR

2個セット
リペアエポCR:2個
専用ノズル:4本

6個セット
リペアエポCR:6個
専用ノズル:12本
リペアエポCR専用ガン 1個
専用ノズル

10本
目安:1本で1現場

ライトグレー(N-80近似色)
工程間 4時間以上7日以内(23℃)
可使時間 40分(23℃)

※可使時間は専用ノズル内で混合されている材料のみに発生します。

●使用量

ひび割れ幅1mあたりの使用量1個で充填可能なひび割れ長さ目安
0.5mm3.5g16m
1.0mm10.3g5m
2.0mm20.0g3m
3.0mm31.2g2m

注意事項

・ひび割れ充填後のボードは、強力に一体化しますので、後からボードのズレ補修はできません。
・補修後、乾燥時間を1週間以上開けると、下塗材の付着が悪くなる場合があります。
・2液のカートリッジは蓋をしていれば再使用可能ですが、蓋の付近で反応した補修材が硬化している場合がありますので除去してください。
・一度使用したノズルは硬化するため再使用不可になります。可使時間を超過した場合は新しいノズルをご使用ください。
・難付着系のサイディングに対して使用する場合、付着がよくない可能性があるため、ひび割れ箇所周辺にプレミアムSSシーラープライマーまたはエポプレミアムシーラープライマーをタッチアップ(先塗り)してから補修を行ってください。
・使用期限は製造から1年です。

施工上の注意点

・最初に出てくる補修材は混合不十分な場合があるため、1cm程度捨て打ちしてください。
・使用後は早めに使い切ってください。
・カートリッジは蓋をしていれば再使用可能ですが、蓋の付近で反応した補修材が硬化している場合があります。
・一度使用したノズルは硬化するため再使用不可になります。可使時間を超過した場合は新しいノズルをご使用ください。
・専用ガンとノズルを別途購入します。

まとめ

今回は、サイディングひび割れ補修の課題を解決できるひび割れ補修材「リペアエポCR」についてご紹介いたしました。
「補修跡を目立たせたくない」「ひび割れ補修の工期を短縮したい」「経年でブリード汚染を発生させたくない」等のお悩みをお持ちの方へおすすめしたい製品です。ぜひご購入をご検討ください。


谷口

記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

アステックペイント

運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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