塗装職人の多能工化により「市場価値が向上」した事例紹介
近年、塗装業界の課題として塗装職人の人手不足が大きな問題になっている中で「職人の多能工化」が重要視されています。
しかし「職人の多能工化」と一言で言っても「具体的にどのような取り組みをすれば良いのか」「メリットはあるのか」と考える方も塗装会社の経営者の方は多いのではないでしょうか?
今回は多能工化につながるベランダ防水材「リガードシリーズ」勉強会を実践されているタツミ工業株式会社様の取り組みを紹介します。
目次
会社紹介 タツミ工業株式会社様
■会社名・代表名:タツミ工業株式会社 代表取締役 辰巳 勝 様
■会社概要:タツミ工業株式会社様は奈良県橿原市と奈良市を中心に、地域密着型で塗装工事・防水工事・リフォーム工事など幅広い分野で事業を 展開されている会社様です。
■公式HP:https://www.t-kougyou.com/
職人の多能工化を意識した背景
職人の多能工化の視点を取り入れる理由は2つあります。
①職人の付加価値向上のため
現状、職人不足が課題となっていますが職人が重宝される時代が来た際に、多能工職人のほうが高い付加価値を持っています。多能工職人であればあるほど他よりも良い条件で仕事を取れるようになると思います。
②職人の現場での対応力向上のため
塗装以外の下地の作り方や建物構造の知識があれば、各現場での適切な対応がわかるので、臨機応変に作業が進めやすくなります。
多能工化のための実践事例
職人とアステックペイントとリガードシリーズの合同勉強会を開催しました。
内容①座学・勉強会(45分)
アステックペイントが作成した資料を元にリガードシリーズの製品紹介、施工方法、不具合事例の確認を行いました。
内容②実技(45分)
・リガードベース施工
事前にリガードプライマー(下塗り)を施工した板の平場と立ち上がり部分にリガードベースを施工しました。立ち上がり部を施工する際には添加するミルコンMS-2を使用してリガードベースの粘度を調整しながら立ち上がり部施工の練習を行いました。またミルコンMS-2の量を比較し作業性の違いを体験しました。
・リガードトップ施工
事前にリガードプライマー(下塗り)を施工した板にリガードトップの施工を行いました。
【補足】事前準備物
・リガードプライマー塗布済の板(1m×1m)・小分け用の容器・はかり・防水材用ローラー各種
職人の多能工化に期待する効果
職人の多能工化を進めることによって、将来の働き方の選択肢を広げることに繋がると考えております。例えば、職人として体力的に限界が来た際に、多能工であれば現場管理という役割を任せることができます。
知識や技術をつけることで、将来の選択肢を広げる事例を自社でつくっていきたいと思います。
まとめ
今回の記事では、タツミ工業様よりリガードシリーズの勉強会事例と多能工化によるメリットをご紹介しました。「職人の多能工化」が現場の生産性向上や職人自身の市場価値を向上につながることが分かりました。こちらの事例をぜひ参考にされてみてください。
■タツミ工業様で使用いただいたリガードシリーズに関する情報はこちらからもご確認いただけます
関連記事【記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘
株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」塗装品質の向上のための施工指導を行う「フィールドエンジニア部」を統括する責任者として、高付加価値塗料の研究・開発、塗装現場の品質管理のための活動を行っている。
【運営会社】株式会社アステックペイント
AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。