モルタルなどに使えるアクリル系下地調整材「ホワイトフィラーAⅡ」

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「ホワイトフィラーAⅡ」はアステックペイントが販売するアクリル系下地調整材です。今回の記事では「ホワイトフィラーAⅡ」の特徴や適応下地・適応上塗材、使用上の注意点などをご紹介いたします。

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ホワイトフィラーAⅡとは

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ホワイトフィラーAⅡは、モルタルやALC、窯業系サイディング(2回目以降の塗り替えの場合のみ)などの幅広い下地に適応している「水性形一液外壁用可とう形アクリル系下地調整材」です。

水性形一液タイプで、最低限の下地調整材の機能を持ちながらエピテックフィラーAEⅡと比較して安価であるため、使い勝手の良い下地調整材です。

今回は、そのホワイトフィラーAⅡの特徴の中から微弾性と下地調整機能の2つの機能に注目して、性能をご紹介します。

ホワイトフィラーAⅡの2つの特徴

微弾性

ホワイトフィラーAⅡは下地調整材であり、シーラーやプライマーと比べて粘度が高く、厚みを付けることができます。乾燥後は柔らかい塗膜(微弾性)になるため、建物の動きやヘアークラックへの追従が期待できます。

下地調整機能

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適応素材

●コンクリート
●モルタル
●ALC
●窯業系サイディング ※2回目以降の塗り替えのみ

適用上塗材

【外壁】
・EC-5000PCM-IR
・超低汚染リファイン1000MF-IR
・超低汚染リファイン1000Si-IR
・超低汚染リファイン艶消1000MS-IR
・フッ素REVO1000(-IR)
・シリコンREVO1000(-IR)
・スーパーラジカルシリコンGH
・無機ハイブリッドウォール
・無機ハイブリッドウォールJY
・グラナートミドルコート(SP)
・シリコンフレックスJY
・マックスシールド1500-JY(U/Si/F)

製品データ・施工仕様

荷姿16kg
塗布量・多孔質ローラーの場合:0.8~1.5kg/㎡
・ウールローラーの場合:0.3~0.6kg/㎡
・リシンガンの場合  :0.7~1.2kg/㎡
希釈量(清水)・多孔質ローラーの場合:0.3~0.9ℓ
・ウールローラーの場合:0.9~1.2 ℓ
・リシンガンの場合  :0.6~0.9 ℓ
塗り回数・多孔質ローラーの場合:1回
・ウールローラーの場合:1~2回
・リシンガンの場合  :1~2回
乾燥時間工程内:5時間以上
工程間:5時間以上
白色のみ

対応素材:・コンクリート・モルタル・ALC・窯業系サイディング(2回目以降の塗り替えのみ)

JIS規格

・JIS A 6909 建築用仕上塗材
『低温安定性』『初期乾燥によるひび割れ抵抗性』『付着強さ』『温冷繰返し』『透水性B法』『耐衝撃性』『ひび割れ充填性』『可とう性』全て合格

下地処理方法・施工上の注意

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※イメージ写真

下地処理

●劣化し脆弱な部分はディスクサンダー、スクレーパー等で除去する。

●漏水箇所は予め水が浸入しないように処置し、汚れ、付着物、油脂類等を高圧洗浄、スクレーパーやシンナー等で除去する。

●塗装する下地は清浄かつ十分に乾燥する。

●劣化したシーリング材は全て撤去し、新規シーリング材で打ち替える。 

施工上の注意点

●雨・強風・結露等の悪天候及びこれらが予想される場合には施工は避けてください。

●5℃以下、湿度85%以上での施工は避けてください。

●使用する前に塗料を十分に撹拌してください。

●ウールローラー施工の場合、塗回数が増えることがありますのでご注意ください。

●リシンガンを用いて施工される場合には塗装ロスが大きくなりますので、塗布量の上限値を目安にしてください。

●上記塗布量及び塗回数は下地の材質・状態等で増える場合があります。

●既存塗膜の劣化が激しく脆い場合や既存塗膜が無いセメント系下地に直接塗装する場合、事前にシーラーを塗装してください。

●スタッコのような凹凸が大きい下地に塗装する場合、また25℃以下で塗装する場合、乾燥時間が延びることがあります。

●窯業系サイディングの初めての塗り替えでは使用不可です。初めての塗り替えで塗装をすると、早期の剥離につながる可能性があります。

●下地の劣化が進行している場合や、チョーキングが残っていた場合、浸透力がないため付着が悪く、早期の膨れ・剥離につながる可能性があります。

まとめ

今回は下地調整材「ホワイトフィラーAⅡ」をご紹介いたしました。

ホワイトフィラーAⅡは、モルタルやALC、窯業系サイディング(2回目以降の塗り替えの場合のみ)などの幅広い下地に適応している塗料です。外壁材の下地調整を行う際にぜひご活用ください。


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記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

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運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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