約2000種ものカビ・藻類に対応 現場添加型防カビ防藻剤 「アステックプラスSW」
塗装工事をご提案する中で、「他社との差別化を図りたい」「塗料性能を上げたいけど現場作業が増えるのは避けたい」などのお悩みを感じたことはありませんか。今回は、そんなお悩みを解決するためにおすすめしたい水性塗料用 現場添加型防カビ防藻剤「アステックプラスSW」について詳しくご紹介いたします。
目次
「防カビ・防藻剤」とは
防カビ・防藻剤とは、「特定のカビ・藻の発生および増殖・生育を抑制する、または除去できる薬剤」のことを指します。
塗料ではこの防カビ・防藻剤を塗料中に配合することにより、環境にもよりますが、数年間、一般的なカビや藻の生育を抑制することができます。
アステックプラスSWとは
現場で直接塗料に添加をするだけで簡単に使用することができる「水性塗料用の防カビ防藻剤」です。
市場に多く流通している一般的な防カビ・防藻剤では、約32種の菌に対する阻止効果のみですが、アステックプラスSWは、一般的な建築物から高い頻度で検出されるカビ60種を含む「約2000種」ものカビ・藻類などに効果を発揮することができます。
忌避効果により高い防カビ・防藻効果を発揮
アステックプラスSWは「忌避効果」を利用して一般的な防カビ・防藻剤よりも高い防カビ・防藻性を発揮します。
※「忌避効果」とは?
アステックプラスSWの成分によって仮死状態となった菌が危険信号を出すことで、同種の菌を寄せ付けないようにする効果のこと。
STEP1 アステックプラスSWの成分が塗膜に付着した菌の細胞壁(外套膜)を破壊。
STEP2 細胞壁を破壊された菌は仮死状態となる
STEP3 仮死状態となった菌が同種の菌に危険信号(忌避信号)を発信するため同種の菌が寄り付かなくなる。これにより菌が付着しにくい強力な防カビ・防藻効果を持った塗膜を形成する。
アステックプラスSWはこのように菌が出す「忌避効果」を利用することで幅広いカビや藻に対して効果を発揮することができます。
試験結果
防カビ・防藻効果を確認する試験を実施した結果がこちらです。
防カビ性試験(MIL変法※に準拠した自社試験)
一般的なシリコン塗料とアステックプラスSWを添加した二液塗料を塗った試験体を用いてカビの発生具合を比較。
アステックプラスSWを添加した塗膜は培養1か月経過後も塗膜にカビが発育しておらず、カビの発育が抑制されていることがわかります。
※一般的なカビ抵抗性試験方法である「JIS Z 2911 カビ抵抗性試験方法」よりも非常に厳しい条件下で実施される試験。住宅環境において検出頻度の高い60種を含んだ計71菌混合で防カビ性能を比較する試験方法。
防藻性試験(JIS Z 2911 カビ抵抗性試験方法に準拠※)
一般的なシリコン塗料とアステックプラスSWを添加した二液塗料を塗った試験体を用いて比較試験を実施。
アステックプラスSWを添加した塗膜は培養1か月経過後も塗膜に藻が発育しておらず、藻の発育が抑制されていることがわかります。
※建築仕上塗材における防藻性を確認するJIS試験は無く、アステックペイントではJISによる防カビ試験を参考に独自の試験で性能を評価しています。
防カビ・防藻性を長期間発揮
アステックプラスSWは幅広い菌に効果を発揮しますが、この効果の持続性にも優れます。
一般的な防カビ・防藻剤と比較して、有効成分の流出速度(流れ出る速さ)が非常に遅いという特徴があります。
アステックプラスSW | 一般的な防カビ材 | |
流出速度 | 3 ppm | 3,000 ppm |
その結果、防カビ・防藻性に有効的な成分が流出しづらく、効果が長時間持続します。
安全性の高い薬剤を使用
アステックプラスSWは、日本食品分析センターの急性経口毒性試験において食塩やカフェインよりも毒性がないことを確認しています。
アステックプラスSWと他社薬剤との比較
名称 | アステックプラスSW | 一般的な防カビ剤 | 無機系薬剤 |
全対応菌数 | 約2000種 | 32種 | 10種 |
対応真菌(カビ)類 | 約1000種 | 32種 | 10種 |
対応藻類 | 約200種 | 0種 | 0種 |
流出速度 | 3ppm | 3000ppm | ― |
使用可能な上塗材
アステックプラスSWは添加できる塗料に制限があります。添加可能な塗料(水性上塗材)の一覧はこちらになります。
■適応上塗材 |
EC-5000PCM-IR/EC-100PCM |
超低汚染リファイン1000/500MF-IR |
超低汚染リファイン1000/500Si-IR |
フッ素REVO1000(-IR) |
シリコンREVO1000(-IR) |
スーパーラジカルシリコンGH |
マルチエースⅡ |
エクスファイン艶消 |
※新製品発売などの理由により変更となる場合があります。
最新の添加可能な塗料一覧はアステックプラスSWのカタログまたは各製品のカタログよりご確認ください。
JIS規格
「防カビ性」合格 ※社内試験による
(参考試験方法:JIS Z 2911 カビ抵抗性試験方法。MIL変法)
「防藻性」合格 ※社内試験による
※建築仕上塗材における防藻性を確認するJIS試験は無く、アステックペイントではJISによる防カビ試験を参考に独自の試験で性能を評価しています。
注意事項
・使用前にアステックプラスSWをよく振ってからご使用ください。成分が沈殿している場合があります。
・アステックプラスSWを添加すると塗料の粘度が低下します。
・一液塗料の場合、塗料にアステックプラスSWを添加したのち攪拌し、粘度を確認しながら水希釈を行ってください。
・二液塗料の場合、A液に対してB液、アステックプラスSWを添加したのちに直ちに攪拌し、粘度を確認しながら水希釈を行ってください。
・塗料に添加後、塗装までに時間が経ってしまった場合は再度攪拌しなおしてから塗装してください。
・他社塗料にアステックプラスSWは使用しないでください。相溶性・性能への影響が確認できておりません。
・カチオン系の塗料にアステックプラスSWは添加できません。
・アステックプラスSWを添加した塗膜に汚れが付着した場合(屋根など)は効果が発揮されない可能性があります。
・アステックプラスSWを多く添加してしまった場合、耐候性が低下する可能性があります。
・上塗材に添加して、2回塗装を行ってください。1回塗装の場合では効果が期待できない場合があります。
・アステックプラスSWを添加する塗料の荷姿に合わせて、製品荷姿を選定してください。
まとめ
今回は、現場で添加するだけで塗料の防カビ・防藻性を向上することができる水性塗料用現場添加型防カビ防藻剤「アステックプラスSW」についてご紹介いたしました。
「他社との差別化を図りたい」「塗料性能を上げたいけど現場作業が増えるのは避けたい」などの悩みをお持ちの皆様へおすすめしたい製品です。
皆様の今後の営業活動と現場品質の向上にお役立てください。
アステックプラスSWに興味を持たれた方はぜひアステックペイントにお問い合わせください。
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AP ONLINEを運営している(株)アステックペイントは、塗装会社様の様々な課題解決の支援をしています。どんな内容でも構いません。まずは一度現状のお悩みや要望をお聞かせください。
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この記事の監修者と運営者
【記事監修】
株式会社アステックペイント
谷口 智弘
【記事監修】
株式会社アステックペイント
谷口 智弘
株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。
【運営会社】
株式会社アステックペイント
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株式会社アステックペイント
AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。