気温の低い寒冷地での塗装の施工品質を向上させる工夫とは
毎年11月以降、日本全国で気温が低下し、塗装業界にとっては気温の低さが懸念材料です。
特に東北や北陸などの寒冷地域では凍害など特有の問題が顕著です。
寒冷地での塗装工事を提供する方に向けて、施工品質を向上させるための工夫をご紹介します。今回は福井県敦賀市を拠点に活動する株式会社岡本ペンキ店の大中課長にインタビューを行いました。
【会社紹介】株式会社岡本ペンキ店
■氏名:株式会社岡本ペンキ店
■会社概要:岡本ペンキ店様は、福井県の敦賀市・福井市を中心に戸建住宅の塗装工事を提供している会社様。創業から74年間、戸建て工事では9万棟以上の施工実績のある会社様です。
■公式HP:https://www.okapain.net/
寒冷地に見られる不具合
大中様:福井県では冬季(11月から3月)の施工を避けており、その理由は凍害のリスクが高まるためです。凍害は、サイディング板などの建材に水が浸み込み、凍結と融解の繰り返しにより劣化が生じる現象です。この影響で、建材は傷み、塗装後1〜2年で塗膜剥離の問題が発生することもあります。
そのため、弊社は凍害などの問題を回避し、信頼性の高い施工を提供するために、凍害のリスクを提案時に必ず説明し、現場と営業が連携した体制を構築しています。
施主様の安心のために実施していること
①凍害のリスクを提案時に必ず説明する
凍害による塗膜剥離は施主様にとって重要な懸念事項です。そこで、現場調査や商談の際、凍害による問題事例を写真や資料を通じて丁寧に説明し、リスクを認識していただいた上で施工に繋げるよう心掛けています。当初、凍害による剥離は保証対象外としていますが、定期メンテナンスを通じて耐用年数に合わせたケアを提供しています。その結果、施主様からのクレームは少ないです。
また、塗装提案にとどまらず、カバー工法の提案も積極的に行い、凍害のリスクが高い場合にはカバー工法を推奨しています。これにより、積雪地域に合った最適な提案を実現しています。」
②現場と営業が連携した体制にする
弊社では、施工品質向上のために独自の取り組みを行っています。営業が施工管理として毎日2回現場に行くことがルールとなっており、これにより提案と実際の施工を一致させています。朝と夕方の訪問を通じて現場進捗を確認し、他の現場での事例や注意点を職人に適宜伝えています。さらに、弊社のオリジナル施工マニュアルを作成し、初めての協力業者には必ず教育を提供しています。
このマニュアルには塗料の基本的な取り扱いや現場での振る舞いについての重要な情報が含まれています。これらの取り組みを通じて、施工品質の向上を実現しています。
まとめ
株式会社岡本ペンキ店様の大中課長からのお話は、寒冷地での施主様への対応についての内容でしたが、寒冷地特有の問題に対するリスク回避と、施主様の安心を最優先にする姿勢が大変重要であることが分かります。
『寒冷地特有の不具合対策が知りたい』や『施工品質向上を目指す』はぜひ参考にしてください。
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この記事の監修者と運営者
【記事監修】
株式会社アステックペイント
野口 英樹
【記事監修】
株式会社アステックペイント
野口 英樹
株式会社アステックペイント営業本部 本部長
アステックペイント入社後、福岡営業所、東京営業所の所長、顧客事業部部長を歴任。現在は、アステックペイント4つの営業部で構成される営業本部の統括マネジャーとして、塗装会社の抱える課題を解決するための提案・成長支援を行っている。
【運営会社】
株式会社アステックペイント
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株式会社アステックペイント
AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。