防錆性と遮熱性を持つ金属下地用下塗材「サーモテックメタルプライマー」

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金属サイディングやカラー鋼板などの金属下地に対して、どの下塗材を選択すべきか悩んだご経験はありませんか。
今回は、屋根・外壁ともに塗装可能で、アステックペイント上塗材にも幅広く適応しており、汎用的にご活用いただける金属下地用下塗材「サーモテックメタルプライマー」をご紹介します。

金属用下地の選定に迷われている方はぜひご覧ください。

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サーモテックメタルプライマーとは?

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製品名サーモテックメタルプライマー
用途弱溶剤形一液金属屋根外壁用遮熱変性エポキシ系下塗材
荷姿16kg
特徴・防錆性
・遮熱性
適応下地《金属屋根》
・カラー鋼板(フッ素鋼板は除く)
・ガルバリウム鋼板
・ステンレス
・アルミニウム

《金属サイディング》
・カラー鋼板(フッ素鋼板は除く)
・ガルバリウム鋼板
・ステンレス
・アルミニウム
・各種旧塗膜
塗布量0.13~0.15㎏/㎡
希釈量0.8~1.6L(アステックシンナーDX)
塗り回数1回    
乾燥時間工程間:4時間以上 7日以内
・白
・グレー
塗装方法ウールローラー/エアレス

防錆効果

錆が発生するメカニズム

サーモテックメタルプライマーは一液タイプでありながら、住宅街や市街地などの一般環境においては十分な防錆性を発揮します。

一般的に金属の錆は、金属表面の水分と酸素が反応することで発生します。

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湿気や降雨によって付着した水分が、空気中の酸素と反応し、金属が酸化することで表面に錆が発生します。
防錆性の評価のために、外部試験機関において以下の試験を実施しました。

サイクル腐食性試験による防錆性の確認

【試験手順】
① 試験体にサーモテックメタルプライマーを塗装
② 乾燥後にカッターなどで切り込み傷を付ける
➂ 試験溶液(塩水)を「噴霧→湿潤状態(湿度95±3%)で静置→乾燥(50℃・室温)
④ 流水で洗い、塗膜に錆・膨れ・割れおよびはがれの発生の有無を目視で確認

※➂、④を1サイクルとする。

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試験後の試験体の例

試験後のサーモテックメタルプライマーを塗布した試験体

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【試験結果】
サイクル腐食性を36サイクル実施後も錆びの発生が抑制され、防錆性が確認されているため、一般的な住環境での錆止め性能は問題なく発揮されます。

※写真は社内試験による試験体のものであり、外部試験によるものではありません。
 また、切り込み傷は素地まで達するように付けており、必ず錆が生ずるものであるため、傷部分の発錆は評価の対象外です。
※沿岸部などの厳しい環境の場合はエポパワーメタルJYの使用を推奨します。

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遮熱効果

太陽光(熱)は、透明色が最も透過し、白色に近づくほど反射されやすくなります。
サーモテックメタルプライマーは、白とグレーの2色のみをご準備しており、どちらの色を使用した場合でも太陽光を反射することができるため、遮熱性が発揮されます。

※サーモテックメタルプライマーの白とグレーを比較した場合、
 白を使用した方が、より近赤外線領域の日射反射率が高くなるため、遮熱性能が向上します。

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試験結果

JIS K 5600 塗料一般試験方法
『容器の中での状態』『表面乾燥性』『付着性』『耐塩水噴霧試験』『塗膜の外観※』『塗装作業性※』『耐衝撃性(デュポン式)※』『重ね塗り適合性※』全て合格

※社内試験による

下地調整方法

・劣化し脆弱な部分および錆などは、ディスクサンダー、スクレーパーなどにより除去する。
・漏水箇所はあらかじめ水が浸入しないように処置し、汚れ、付着物、油脂類などを高圧洗浄、スクレーパーやシンナーなどで除去する。
・塗装する下地は、清浄かつ、十分に乾燥させる。

施工上の注意点

・雨・強風・結露などの悪天候およびこれらが予想される場合には施工は避けてください。
・5℃以下、湿度85%以上での施工は避けてください。
・使用する前に塗料を十分に撹拌してください。
・エアレス施工の場合には塗装ロスが大きくなりますので、塗布量の上限値を目安にしてください。
・ウールローラー施工の場合、塗回数が増えることがありますのでご注意ください。
・上記塗布量および塗回数は下地の材質・状態などで増える場合があります。
・溶剤系塗料では火災・中毒などのおそれがあるため、保管・取扱いには十分に注意してください。
・施工および乾燥時の気象条件、金属下地の温度条件、また狭窄部(狭くすぼまった部位)やトタンの継ぎ目部分などでは、乾燥硬化に時間を要してしまう場合があります。
 乾燥硬化していない状態で上塗を施工した場合、本来の下地への付着性能が発揮できなくなる場合がありますのでご注意ください。

まとめ

今回は、様々な金属下地に塗装可能な下塗材、「サーモテックメタルプライマー」についてご紹介いたしました。
皆様の営業活動および現場品質の確保にお役立てください。

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この記事の監修者と運営者

【記事監修】
株式会社アステックペイント 
谷口 智弘

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株式会社アステックペイント 
谷口 智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

【運営会社】
株式会社アステックペイント

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株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。2020年以降、遮熱塗料国内メーカーシェアNo.1を連続獲得中。

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