省エネ⁈節約⁈遮熱塗料の効果とは?プレハブ小屋で徹底検証

APラインナップ 外壁屋根塗装製品名メーカー性能 2023.03.13 (最終更新日:2023.08.01)
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遮熱塗料を塗ることで、「室内温度はどの程度低下するのか?」「省エネ効果がどのくらいあるのか」読者の皆様は気になったことはございませんか。

今回の記事では、実際の建物(プレハブ小屋)に遮熱塗料と一般塗料を塗装し、遮熱塗料の実際の効果を測定した結果をご紹介いたします。遮熱塗料の性能について気になっている方はぜひご一読ください。今回の記事はこちらの動画をもとに作成しております。合わせてご覧ください。

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試験方法

今回はアステックペイント関東工場に同サイズのプレハブを3棟設置し試験を実施いたしました。

詳細  
試験場所

アステックペイント 関東工場 駐車場

〒306-0206 茨城県古河市丘里11-11

試験期間 2022年7月26日~10月11日
施設の下地材 屋根:金属折板 / 外壁:金属複合パネル
広さ 床面積13㎡ 高さ2.3m 約8畳

各プレハブに塗装を実施

左からプレハブ①【遮熱有】リファインSi(白)、プレハブ②【遮熱有】リファインSi(グレー)、プレハブ③【遮熱無】一般塗料(グレー)
  プレハブ①【遮熱有】 プレハブ②【遮熱有】 プレハブ③【遮熱無】
屋根 塗料 超低汚染リファイン500Si‐IR 超低汚染リファイン1000Si‐IR 一般塗料
トゥルーホワイト グレー(N-60) グレー(N-60)
外壁 塗料 超低汚染リファイン1000Si‐IR 超低汚染リファイン1000Si‐IR 塗装無し
トゥルーホワイト 29‐80B 29‐80B

試験結果

サーモグラフィーの測定結果

左からプレハブ①【遮熱有】リファインSi(白)、プレハブ②【遮熱有】リファインSi(グレー)、プレハブ③【遮熱無】一般塗料(グレー)

このように、サーモグラフィーで測定した結果、遮熱塗装した棟は一般塗料の棟と比較すると、明確な温度差があることがわかります。

屋根面の表面温度差 

※イメージ写真

2022年8月11日 最高気温 36.2℃時の測定結果

  プレハブ①【遮熱有】
リファインSi(白)
プレハブ②【遮熱有】
リファインSi(グレー)
プレハブ②【遮熱無】
一般塗料(グレー)
屋根 表面温度 49.2℃ 57.9℃ 63.0℃
温度差 13.8℃ 5.1℃

「一般塗料を施工した屋根面」と「遮熱塗料を施工した屋根面」の最大温度差は、一般塗料と同系色で塗装したプレハブ②(リファインSi グレー)では、最大5.1℃の表面温度差があり、プレハブ①(リファインSi 白)は、最大13.8℃の表面温度差がありました。結果として「遮熱塗料 リファインSi 白」で塗装した棟が一番遮熱効果を発揮できていることがわかりました。

室内温度

※イメージ写真

2022年8月19日 最高気温 33.8℃ の際の測定結果

  プレハブ①【遮熱有】
リファインSi(白)
プレハブ②【遮熱有】
リファインSi(グレー)
プレハブ②【遮熱無】
一般塗料(グレー)
屋根 表面温度 36.7℃ 38.0℃ 43.2℃
温度差 6.5℃ 5.2℃

エアコンを稼働させていないときのそれぞれの室内温度の差は以上のような結果となりました。
このように遮熱塗料を施工することで室内温度も低下することがわかります。

1カ月間のエアコン使用電気料金

※イメージ画像

測定期間:2022年9月8日~10月11日

 

プレハブ①【遮熱有)
リファインSi(白)

プレハブ②【遮熱有】
リファインSi(グレー)

プレハブ③【遮熱無】
一般塗料(グレー)

使用電気
(電気料金)

26.22(kwh)
(約520円)
33.92(kwh)
(約670円)
36.73(kwh)
(約730円)
削減率 約29% 約8%

ここまで、表面温度、室内温度について紹介しましたが、最後に電気使用料金についてのご紹介です。
以上の結果のように遮熱塗料を施工することでプレハブ②(リファインSi グレー)は、約8%の消費電力削減率、プレハブ①(リファインSi 白)は、約29%の消費電力が削減されることが確認できました。
※電気料金に基本料は含まれておりません。
 実際の環境下では、建物の開口部の数・大きさや断熱材の影響により・室内温度変化・電気消費量は変動する場合があります。

まとめ

今回の記事では、遮熱塗料が実際に与える効果について紹介しました。
物件によっては、建物自体の大きさ、開口部や断熱材の影響により電力消費量が変動しますが、このように遮熱塗料を塗装することで、表面温度・室内温度低下・省エネ効果が期待できます。


記事監修】株式会社アステックペイント 谷口智弘

株式会社アステックペイント技術開発本部 本部長
住宅用塗料市場のマーケティング分析・品質管理を行う「商品企画管理室」、塗料の研究・開発を行う「技術開発部」、塗料の製造・生産・出荷を行う「生産部」の3事業部を統括するマネジャーとして、高付加価値塗料の研究・開発を行っている。

運営会社】株式会社アステックペイント

AP ONLINEを運営する株式会社アステックペイントは、建築用塗料を製造・販売する塗料メーカー。遮熱性、低汚染性に優れた高付加価値塗料の研究・開発の他、システム・販促支援など、塗装業界の課題解決につながる事業を展開。

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