塗膜のひび割れ

塗料不具合劣化症状・劣化要因 2022.11.15 (最終更新日:2026.04.10)
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塗膜ひび割れとは、塗装後の塗膜に生じるひび割れのこと。 施工中の乾燥不良・下地の挙動・経年劣化など、発生原因はさまざまで、原因によって適切な補修方法が異なるため、正確な原因の特定が重要だ。


塗膜ひび割れが発生する主な原因

塗膜ひび割れは、大きく以下の3つの原因によって発生する。

① 厚付けによる乾燥ムラ(施工不良)
一度に過剰に厚塗りした場合、塗膜の表層と内部で乾燥速度に大きな差が生まれる。 表層が先に乾燥・収縮しようとするのに対し、内部がまだ軟らかい状態のため、その差が応力となって塗膜表面にひび割れが発生する。

② 下地の挙動への追随不足
シーリング目地上など動きのある下地の上に硬い塗膜を形成した場合、下地が伸縮・変形しても塗膜が追随できずひび割れが起きる。特に弾性・可とう性のない硬質塗料を使用した場合に発生しやすい。

③ 経年劣化による樹脂の分解(チョーキング・微細クラック)
日光(紫外線)や雨水が長期間当たり続けることで塗膜を構成する樹脂が分解・劣化し、微細なひび割れ(ヘアクラック)が発生する。 これは塗膜の寿命に伴う自然な劣化現象だ。


塗膜ひび割れの種類と特徴

種類原因特徴
収縮クラック厚付けによる乾燥ムラ施工直後〜乾燥中に発生しやすい
追随クラック下地の挙動・伸縮シーリング目地周辺に発生しやすい
ヘアクラック経年劣化・紫外線による樹脂分解日当たりの良い面に微細なひび割れが多数発生

よくある質問(FAQ)

Q. 塗装直後にひび割れが発生するのはなぜか?
塗装直後のひび割れ厚付けによる乾燥ムラが主な原因だ。一度に厚く塗りすぎると、塗膜の表面だけが先に乾燥・収縮し、内部との間に応力が生まれてひび割れが発生する。適切な膜厚管理と規定の塗り回数を守った施工ひび割れ防止の基本となる。

Q. シーリング目地周辺に塗膜ひび割れが発生しやすいのはなぜか?
シーリング目地は建物の温度変化や揺れによって常に伸縮・変形を繰り返している。 硬い塗膜はこの動きに追随できず、目地周辺で応力が集中してひび割れが起きやすい。目地上に塗装する場合は、下地の挙動に追随できる弾性塗料や可とう形塗材を選定することが重要だ。

Q. 経年劣化による塗膜ひび割れは放置していても大丈夫か?
経年劣化によるヘアクラック(微細なひび割れ)を放置すると、ひび割れから雨水・湿気が浸入し、下地(モルタル・サイディング・構造体)の腐食・劣化が進行するリスクがある。外壁保護の観点から、ひび割れの発生が見られたら早めに専門業者へ点検・補修を依頼することを推奨する。

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