外装薄塗材E

塗料 2025.03.26 (最終更新日:2026.04.10)

外装薄塗材E(がいそうしんぬりざいE)とは、JIS A 6909「建築用仕上塗材」における分類のひとつで、外装合成樹脂エマルション系薄付け仕上塗材のこと。 一般的には**「アクリルリシン」という名称で広く知られている。結合材に合成樹脂アクリルエマルション**、骨材に**寒水石(かんすいせき)**を配合した仕上塗材だ。


外装薄塗材Eの主な特徴

  • 仕上がり消しの砂壁状・ゆず肌状のテクスチャーに仕上がる
  • 塗膜の性質:硬く、比較的透水性があり膨れにくい塗膜を形成する
  • 層構成:下塗材+主材、または主材のみで層を構成する薄付けタイプだ
  • 主な用途:外壁の仕上材として使用されるほか、透水性と膨れにくさを活かして軒天への施工にも多く用いられる

外装薄塗材EのJIS規格について

外装薄塗材EにはJIS規格の取得可否に関わる重要な区分がある。

タイプ概要JIS規格
既調合タイプあらかじめ塗料中に骨材が混合されている取得可能
骨抜きタイプ現場でリシンベースにリシン専用骨材を混合する取得不可

品質の安定性・信頼性を重視する場合は、JIS規格を取得した既調合タイプを選ぶことが推奨される。


外装薄塗材Eが軒天に向いている理由

軒天は雨が直接当たりにくい部位だが、湿気がこもりやすく、膨れが発生しやすい箇所でもある。外装薄塗材Eは以下の特性から軒天への施工に適している。

  • 透水性がある塗膜内に湿気が溜まりにくく、膨れが起きにくい
  • 消し仕上げ:軒天に求められる落ち着いた質感に対応できる
  • 硬い塗膜:傷や衝撃に対してある程度の耐性がある

よくある質問(FAQ)

Q. 外装薄塗材E(アクリルリシン)とはどんな仕上げ材か?
外装薄塗材Eは、アクリルエマルションを結合材に寒水石などの骨材を混ぜた薄付けタイプの外装仕上塗材のこと。 施工後は消しの砂壁状・ゆず肌状のテクスチャーに仕上がり、一般的に「アクリルリシン」と呼ばれている。外壁・軒天など幅広い部位に使用されており、JIS A 6909で規格化された信頼性の高い仕上塗材だ。

Q. 外装薄塗材EはなぜJIS規格を取得できないタイプがあるのか?
外装薄塗材Eには現場で骨材を混合する「骨抜きタイプ」があり、このタイプは混合比率や仕上がり品質が施工環境・作業者によってばらつきやすいため、JIS規格の取得対象外となっている。一方、あらかじめ骨材が均一に混合された「既調合タイプ」はJIS規格を取得できる。 品質の均一性を確保したい場合は既調合タイプを選ぶことを推奨する。

Q. 外装薄塗材Eの塗り替え・重ね塗りで注意すべき点はあるか?
外装薄塗材E(アクリルリシン)は透水性のある塗膜のため、上から透湿性のない塗料で重ね塗りをすると、塗膜内部に侵入した水分の逃げ場がなくなり膨れが発生するリスクがある。塗り替えの際は既存塗膜の状態を確認したうえで、透湿性を持つ塗料や適切な下塗材を選定することが重要だ。

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