ガラス転移温度

性質 2024.08.02

ガラス転移温度とは、物質が固体と液体の中間の状態にあるときに起こる温度のこと。Glass Transition Temperatureの略として、通常「Tg」と記される。
通常、物質は液体から固体に変化する際に結晶化するが、樹脂など一部の物質では急冷されても結晶化せずにガラス状態(不規則な構造)で固まる。このガラス状態から固体に変化する温度がガラス転移温度である。ガラス転移温度以下では、物質の粘性が急激に増加し、固体らしい性質を持つ。塗料などに使用されている樹脂は、ガラス転移温度以上では分子運動が起こり、液状または柔らかいゴム状になり、ガラス転移温度以下では、固いガラス状態になる。
ガラス転移温度は、物質の性質や利用する場面によって異なるため、重要な指標となる。例えば、塗料やプラスチックなどの熱可塑性樹脂を用いた材料では、ガラス転移温度が高い樹脂ほど耐熱性や強度が高まる。

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