耐皮脂性とは人の手脂・手垢など、皮脂による塗膜への影響を抑制する性質のこと。
人の出入りが頻繁な内装鉄部の扉や手摺などの塗膜は、人の手脂・手垢などが接触・浸透して、塗膜の軟化(皮脂軟化)が起こり、黒ずみなどの汚れや塗膜剥離が発生することがある。そのため、内装鉄部の扉や手摺などでは、塗膜性能が比較的高い強溶剤塗料が多く使用されていた。しかし近年、環境問題を考慮して強溶剤塗料から臭気性を低減させた弱溶剤塗料や、有機溶剤を使用していない水性塗料を適用したいとのニーズが高まり、同等以上の耐皮脂性を有した自己架橋型の水性塗料などがある。
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