ジプトーン

建材製品名 製品紹介 2022.12.14 (最終更新日:2026.03.17)

ジプトーンとは、吉野石膏株式会社が製造・販売する天井用の化粧石膏ボードの商品名のこと。 表面に不規則な穴(ピット)が無数にあけられた「トラバーチン模様」が特徴で、学校・病院・オフィス・公共施設・マンションの廊下など、幅広い建物の天井材として広く普及している内装材だ。


ジプトーンの主な特徴

  • 表面のデザイン:天然石「トラバーチン(石灰岩の一種)」の質感を模した不規則な凹凸・穴模様が施されており、白色または淡いクリーム色の仕上がりが標準的だ
  • 素材:石膏を芯材とし、表面に化粧加工を施した石膏ボード。石膏ボードの特性として耐火性・防火性に優れる
  • サイズ:一般的に**910mm×455mm(厚さ9.5mm)**が標準サイズとして広く流通している
  • 施工方法:専用の接着剤・ビス・または天井下地への直張りで施工される。目地(継ぎ目)が規則的に並ぶ格子状の天井仕上がりが特徴的だ
  • 普及背景:軽量・施工性の高さ・耐火性・コストパフォーマンスの良さから、1960〜1990年代にかけて建設された学校・公共施設・集合住宅に特に多く採用された

ジプトーンが使用されている主な用途・施設

ジプトーンは以下のような建物・場所の天井に多く使用されている。

  • 学校(教室・廊下・体育館)
  • 病院・クリニック・福祉施設
  • オフィスビル・事務所
  • マンション・集合住宅の共用廊下・エントランス
  • 公共施設・官公庁の建物

ジプトーンの塗装・リフォームのポイント

経年により表面の汚れ・変色・塗膜の劣化が生じた場合、塗装によるメンテナンス・リフォームが可能だ。ただし、ジプトーン特有の凹凸模様と吸水性の高い石膏ボード素材への対応が必要なため、以下の点に注意が必要だ。

  • シーラー(吸い込み止め)の塗布が必須:石膏ボードは吸水性が高く、シーラーを省略すると上塗り塗料が下地に吸い込まれ、塗りムラ・仕上がり不良・塗料の過剰消費が発生する
  • ローラーの選択:表面の凹凸(穴・トラバーチン模様)に塗料を均一に塗り込むため、**毛足の長いローラーマスチックローラー長毛ローラー)**の使用が推奨される
  • 水性塗料の使用:内装天井への塗装は水性塗料が一般的で、臭気が少なく乾燥も早いため施工性に優れる
  • 既存の塗膜・汚れの確認:過去に塗装が施されている場合は、旧塗膜の密着状態・劣化具合を確認したうえで適切な下地処理を行う

よくある質問(FAQ)

Q. ジプトーンとクロス(壁紙)仕上げはどちらがよいか?
ジプトーンとクロス(壁紙)仕上げはそれぞれ特性が異なるため、目的・予算・施工環境にあわせて選択することが重要だ。

項目ジプトーンクロス(壁紙)仕上げ
耐火性高い(石膏ボード素材)素材による
施工性ビス・接着剤で比較的容易糊付け・貼り合わせが必要
メンテナンス塗装による更新が可能貼り替えが必要
デザイントラバーチン模様のみバリエーションが豊富
コスト比較的安価製品・施工範囲による

既存のジプトーン天井のリフォームでは、張り替えよりも塗装による更新の方がコストを抑えられるケースが多い。

Q. ジプトーンにひび割れ・欠けが生じた場合の補修方法は?
ジプトーンにひび割れ・欠損・穴あきが生じた場合は、以下の手順で補修を行うことが一般的だ。

  1. 欠損部・ひび割れ部のパテ処理:石膏系・アクリル系のパテ材を使用して欠損部を充填・平滑に仕上げる
  2. シーラーの塗布:補修箇所および周辺にシーラーを塗布して吸い込みを均一に整える
  3. 上塗り塗装:周辺の色合いに合わせた塗料で仕上げ塗りを行う

ただし、損傷範囲が広い場合・石膏ボード自体がたわんでいる・下地に問題がある場合は、部分補修ではなくボードごとの張り替えを検討することが必要なケースもある。

Q. ジプトーンの塗装はDIYでできるか?
ジプトーンの塗装はDIYで行うことも可能だが、以下の点に注意が必要だ。

  • シーラーの塗布を省略しない:石膏ボードの吸水性が高いため、シーラーの省略は仕上がり不良・塗料の無駄遣いに直結する
  • 養生(マスキング)を徹底する:天井塗装は壁・床・建具への塗料の垂れ・飛散が起きやすいため、マスキングテープ・養生シートによる養生を十分に行うことが重要だ
  • 広範囲の施工・高所作業は専門業者へ:広い面積への施工・高い天井への作業は、安全面・仕上がり品質の観点から専門の塗装業者への依頼が推奨される

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